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宮崎県えびの市・島内地下式横穴墓群 銀で細工された龍が刀身に描かれた「龍文銀象嵌大刀」が出土

2010年04月21日 | Weblog
 えびの市教委は20日、6世紀前半の島内地下式横穴墓群(同市大字島内字平松/杉ノ原)から、銀で細工された龍が刀身に描かれた鉄刀「龍文銀象嵌大刀(りゅうもんぎんぞうがんたち)」が出土したと発表した。
 全長98・2cm、幅3・6cmの直刀で刃の長さは78cm。龍は、長い胴で首を曲げ、角と4本の足があり、尾が生えている。刃の根元の両面に対になるように1体(長さ8~9cm)ずつ、溝に銀を嵌め込んで描かれている。
 市教委が2008年2月、地方豪族を埋葬したとみられる114号墓(長さ約3・8m、幅約2・5m、深さ約1・9m)で5体の人骨とともに見つけた。50~60代の年長男性とみられる人骨の頭の左側に平行して置かれていた。ほぼ完全な形で鞘に収まり、状態は良かったが、錆びで覆われていた。X線撮影で龍を確認し、錆びを除去するなどの復元作業を行っていた。
 6世紀代の墳墓ではこれまで龍の描かれた刀が、奈良県の新沢327号墳(橿原市)と吉備塚古墳(奈良市)で2例見つかっている。今回の龍は、新沢327号墳の龍と酷似しているという。
 えびの市歴史民俗資料館で5月3日まで展示されている。4月23日午前10時からは、同資料館で説明会が開かれる。
[参考:読売新聞、産経新聞、宮崎日日新聞、西日本新聞]

龍の象眼 古墳期の大刀 えびの市で九州初出土(西日本新聞) - goo ニュース




キーワード:島内139号地下式横穴墓 、島内地下式横穴墓群139号墓

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