歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

奈良市・平城京 朱雀門そばの鍛冶工房跡の炉跡79基を確認

2012年09月14日 | Weblog
 奈良文化財研究所が13日、平城宮の朱雀門近くで見つかった鍛冶工房跡(奈良時代前半)の全容が分かり発表した。
 調査地は昨年秋に見つかった鍛冶工房跡の北側で、新たに23基の鍛冶炉跡や鞴(ふいご)、金床を据えた跡を多数発見した。 朱雀門まで約60mのところに、東西約34m、南北約36mの範囲に平城宮の造営や修理のために設けられた、79基の炉跡が集中する大規模工房である可能性が強まった。
 現地説明会は15日(土)午後1時半から開かれる。
[参考:奈良新聞、日経新聞、毎日新聞、産経新聞]

過去の関連ニュース・情報
2011.11.17 奈良市・平城京 朱雀門そばに鉄鍛冶工房跡が見つかる
 奈良時代前半(8世紀前半)の鉄鍛冶工房跡とみられる3つの建物跡と炉跡が約52基出土。
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今治市・古谷尾ノ端遺跡 約2100年前の中細形銅剣が出土

2012年09月14日 | Weblog
 愛媛県埋蔵文化財センターは13日、今治市古谷の「古谷尾ノ端(こやおのはな)遺跡」から、祭祀に使われた弥生時代中期中葉(約2100年前)の「中細形銅剣」が出土したと発表した。県内ではこれまで、開墾中などに中細形銅剣が見つかっているが、発掘調査で出土したのは初めて。
 見つかった中細形銅剣は手元側の半分が欠けて残った切先部で、長さ約18cm、最大幅約2・5cm、同厚さ約1cm。 地表から30~40cmの古い地層に水平に埋まった状態で見つかった。 県外で出土した同時代の北部九州産の中細形銅剣と共通する形態特徴があることから、元の長さは全長約40cmとみている。
 同遺跡の南東約1kmの経田(きょうでん)遺跡(今治市朝倉下)では2006年に弥生時代中期末の平形銅剣が出土している。 また、旧朝倉村北部に位置する同遺跡の半径約2km以内では、銅剣や銅矛などの「武器形青銅器」が約10点見つかっている。 今治ではこの一帯でしか見つかっておらず、弥生時代に今治平野の中心地だったと考えられるという。
 現地説明会が16日(日)午後1~3時に開催される。 銅剣は松山市考古館(同市南斎院町)で開催中の「いにしえのえひめ2012」で22~30日の間、展示される。
[参考:愛媛新聞、朝日新聞、読売新聞]

キーワード:古谷尾ノ端遺跡、経田遺跡、中細形銅剣
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つくば市・面野井古墳群 方形周溝墓から舟形木棺の痕跡と水晶製勾玉

2012年09月14日 | Weblog
 茨城県教育財団は13日、つくば市面野井(おものい)の面野井古墳群の調査結果を発表した。
 調査は今年7~9月に実施。古墳時代前期(4世紀前半)とみられる方形周溝墓4基、円墳1基などを確認した。
 このうち、このうち約12m四方と最大の11号周溝墓からは、舟形木棺とみられる痕跡を発見した。棺は長さ約1・7m、最大幅約0・5mとみられる。 墓に埋葬された人物の頭部があったとみられる場所から水晶製の勾玉1点(長さ約1・6cm、幅約1cm、山梨産)、ガラス小玉8点、管玉7点が出土。右手付近や左手付近、足元からも複数の管玉を確認した。 舟形木棺、水晶製勾玉ともに県内初出土。
 祭祀に使ったとみられる底に穴を開けた土器が溝で発見されている。
 現地説明会が15日(土)午前10時半から開かれる。(つくば市面野井789-6ほか)

[参考:産経新聞、読売新聞、茨城県教育財団HP]

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さいたま市・南鴻沼遺跡 縄文後期の丸木舟が出土

2012年09月14日 | Weblog
 約4千年前の水場遺構が出土したさいたま市中央区の「南鴻沼(みなみこうぬま)遺跡」で、新たに縄文後期の「丸木舟」が良好な保存状態で出土した。
 南鴻沼遺跡は、台地際に沿った低湿地の遺跡で、縄文時代に小川の水を貯めて利用した木組状の水場遺構や加工途中のオール、漆製品、食用の木の実などが多数出土している。
 今回発見された丸木舟は太い木を刳り貫いて作られたもので長さ約4m、幅約50cm、船床の深さ約20cmで、舟の全形がほぼわかる形で出土した。
 また、ひものようなもので立体的な装飾を施された漆塗りの櫛(残存横幅約7cm)も出土した。
[参考:2012.8.22埼玉新聞、2012.9.12産経新聞、さいたま市HP]

過去の関連ニュース・情報
 2012.5.10 さいたま市・南鴻沼遺跡 4000年前の水場遺構が見つかる

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秋田県五城目町・中山遺跡 縄文晩期の捨て場遺構や赤漆塗り土器を発見

2012年09月14日 | Weblog
 弘前大亀ケ岡文化研究センター(青森県)は12日、南秋田郡五城目町高崎の「中山(なやかま)遺跡」(縄文後期~晩期、約3500〜2800年前)の発掘調査で、縄文晩期の地層からトチやクルミの殻がまとめて捨てられた跡の「捨て場遺構」や、保存状態が良好な赤漆塗り土器(高さ約14cm、直径10cmの壺)などが見つかったと発表した。
 ほかに、櫛(くし)などの漆器、匙(さじ)や皿などの石製品が見つかった。
 一般向けの現地説明会が15日(土)午後1時に開催される。
[参考:秋田魁新報、毎日新聞、朝日新聞、読売新聞、NHK秋田]

過去の関連ニュース・情報
 漆塗り土器
 
キーワード:中山遺跡、漆塗り土器、捨て場遺構
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