ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

人口の問題について

2018-01-07 23:52:05 | ヨン様
こんばんは、ヨン様です。


昨日さらさんからも報告がありました通り、今月からブログ担当か交代しました。
これまではザルのごときセキュリティの甘さで人を監視するだけでよかったのが、急にサイバー監視型囚人施設に押し込められたような気分です。
一方で、6年近くにわたってブログを担当してきたことを考えると、少し肩の荷が下りたような心地もいたします。
これからは週一の更新を頑張りたいと思います。

さて、今日は人口の問題についてお話ししたいと思います。
周知のように、2018年現在、日本の死亡者数は出生者数を上回っており、人口が減少しているといわれています。
この傾向は、だいたい2010年あたりからみられる傾向のようです。

人口の減少というのは、大体の場合否定的なニュアンスで捉えられます。
たしかに、社会保険制度の循環がうまくいかなくなったり、地方の過疎化が深刻なものとなったりと、人口の減少は社会的・経済的活動に損害を与えることは事実だと言えるでしょう。
また、単純に「人口が年間30万人減っている」と聞くと、なにか中規模都市が一瞬で蒸発してしまったかのようにも聞こえるので、そういったインパクトの大きさも無視できません。
この限りで、人口の減少が悲観的に捉えられることは仕方のないことだと言えます。

しかし、世界に目を転じてみると、いわゆる人口爆発のほうが問題視されています。
人口爆発とは、人の数が指数関数的な増加を見せる現象のことです(実際にはさまざまな要因によって頭打ちになるため、ロジスティック関数的な推移を見せる)。
日本の人口が減少に転じたのと同じ時期に、世界人口は70億人を突破したとされ、アフリカ地域を中心に今後も増加し、100年以内には100億人に達するとも言われれています。
これは、比較的大型の哺乳動物としては異常な数であり、なんのコントロールもなしに自然界に分布していた場合には、まず間違いなく生態系や天然資源に対して致命的な打撃を与えるものです。

つまり、生物や地球環境の問題から考えれば、人口の爆発的増加のほうが危惧されるべき案件であり、むしろ人口推移が安定したり微増微減することのほうが、ごく自然のことなのです。
ではなぜ人口の減少が否定的に捉えられるのかと言えば、それが地球環境的な問題とは別のレベルの、社会的な問題として捉えられているからです。
現在の社会システムは持続的な人口増加と経済成長を前提として構築されているために、人口の減少はそれらの社会システムが十全に機能しなくなることを意味します。

ただ、これは裏を返せば、人口の減少が否定的に捉えられることは、あくまでも人間側の都合(もう少し特定化すれば、日本型社会システムの都合)でしかないということでもあります。
実際に、現在と異なる社会システム下(例えば、江戸幕府政権下)では、現在のような社会システム運用上の問題はありませんでしたし、現在よりも人口が少ないのにも関わらず、過疎化の問題も深刻化はしていませんでした。
社会的な問題がその運用次第で様相を変えるのに対し、地球環境の問題は「人口が爆発的に増加してもなんとかなるようにする」というように作り変えることはできません。
農業改革などで生産効率を上げたとしても、地球上の資源は無尽蔵ではないからです。

このように考えると、なんとか社会システムのほうをいじくって人口増加がなくても安定した生活を保障できるような形に作り変えられないか、という話になってきます。
ただ、それも一筋縄ではいかないことでしょう。
こういった問題は半ばわかりきったことであり、にもかかわらず対処ができていないということは、それだけ単純なテコ入れでは改善しないということです。


生きているうちに世界人口100憶人突破に立ち会うことになるのか、日本の制度改革に立ち会うことになるのか、正直わかりません。
これから社会にも地球にも優しい生き方を模索していきたいと思います。

それでは!