シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

滑り止め

2007-12-22 13:10:10 | Weblog
 ノキアンはフィンランドのタイヤ会社です。で、その製品のラインアップにスパイクタイヤがあるというのを僕は初めて知りました。あるところにはあるもんなんですねぇ~。こういうものがあれば、冬の峠道でも走れるってもんじゃないですか。
 ただし、どうやらMTB専用のタイヤらしい。そりゃあ確かに、ロードレーサーには向かんわなぁ、スパイクタイヤ。でもシクロクロスにならついてもおかしくないんじゃないかなぁ。いやこの際だからスパイクといわずスタッドレスタイヤなんかいかがでしょうか?700×35Cなら作れると思いませんか?ぜひ開発して欲しいものです。石橋さ~ん、作ってくんないかなぁ~?

自主回収(ーー;)

2007-12-21 13:18:27 | Weblog
 パラパラとF誌を読んでいたら、「自主回収通知」という広告が目にとまりました。内容は某社のサイクリンググローブの自主回収のお知らせです。職業柄、この「自主回収」という言葉にはいささか敏感に反応してしまいます。
 僕の職場は医療関係の材料(器機)を病院や診療所に供給しています。医療分野の場合には、患者さんの生命に関る危険をともなうカテゴリーⅠから、重篤な健康被害の危険をともなうカテゴリーⅡ、一過性の健康被害の危険をともなうカテゴリーⅢの3レベルに分けて詳細な情報が提供されます。どのメーカーの作ったなんという商品のどの型番のもので、いつからいつまでの期間に製造された物で製造ロットはこれこれ、どういう不具合があってどのような危険があるのかということまで明らかにされた情報が入って来ます。毎日更新されるその情報の中に、自分たちの扱っているものが該当していれば、どこに何をいつどれくらい納品したのかを明らかにして、即座に納品先とディーラーやメーカーに通知してしかるべく対処を依頼するという、危機管理の手順が発動するわけです。まぁ、医療という人間の命そのものを扱う分野なので当たり前の事なんですが、いざそういう情報が入ってくると他の仕事は全て一時棚上げにしてその処理にかかりっきりになるわけです。一度「自主回収」が始まると、メーカーもディーラーも僕たちも医療の現場も本当に大変な苦労をするわけです。労力もそうですが、経済的にも大変な費用が発生します。
 そういう目で見ると、今回の「自主回収」についてもメーカーさんや卸さんは大変な苦労をされるんだろうなという同情が先に立ってしまいました。あ~あ、でもこのグローブ気に入ってたのになぁ~。デザインも好きだし、この夏はずっと愛用してたのに・・・。「ベンジジン」ってなんだったっけ?対象製品は Made in Pakistan なんだそうですが、大当たりでした(T_T) われわれ消費者としては、こういう時はさっさとメーカーさんの指示に従ってあげるのが一番良いことです。というわけで、シマノのサイクリンググローブをご使用中の方は、 Http://cycle.shimano.co.jp にアクセスして、使用中のグローブが回収対象となっているかどうかをご確認頂き、メーカーの指示に従ってあげてください。

地球温暖化と自転車

2007-12-20 13:31:46 | Weblog
 今年、アルゴア氏がノーベル賞を受賞されました。地球温暖化をずっと以前から訴えて来た功績が認められたからですが、『不都合な真実』というDVDを観てこの受賞はとても素晴らしいことだと思いました。同時に温暖か防止のために自分にもできることを考えないとなぁ・・・と思うのであります。
 と、こう書くと「自転車に乗ってエコロジー!」みたいなありふれたことを書くんじゃないかと思われるかもしれませんが、ちょっとお待ち。確かに結論的にはそこに行きつくのがいいんだろうけど、その前に僕らの乗ってる自転車を作るのにどれくらいの二酸化炭素が排出されているんだろうかということを考えてしまったわけです。
 僕のルイガノ君はクロムモリブデン鋼という鉄製です。鉄という金属は、鉄鉱石をコークスと一緒に燃やして溶解分離して精製されます。現在の溶鉱炉が環境にどれくらい配慮されているかは門外漢なので知りませんが、それでも相当な量の二酸化炭素を出しているんじゃないでしょうか。それにラグレスで組まれているので当然「溶接」されているわけですが、その時アセチレンガスを燃やした高熱で鉄をとかすので、やはり幾分かの二酸化炭素を出してます。
 一方、CAAD8はフルアルミ。アルミという金属はポーキサイトを原料に電気精錬によって取り出されます。そのためにどれくらいの電力を消費するのかは、これも門外漢なのでよくわかりませんが、アルミ自体が電気の缶詰と言われるくらいだから相当な電力を消費しているんでしょう。その電力を産み出すのにやはりかなりな量の二酸化炭素が排出されているものと思われます。カーボンのことはしりません。カーボンフレームに乗っている人が調べてみてください。
 要するに、環境に優しい乗り物ではあっても、その製造過程においてはやはり相当な二酸化炭素を産み出してしまっているわけであります。つまり、僕たちがどんなに「自転車は環境に優しい乗り物だよ」って言っても、乗り始める前にすでに環境中に二酸化炭素を排出してしまっているわけで、これって言うなれば環境保護=地球温暖化防止における自転車乗りの「原罪」というものではないだろうかと思ってしまうわけであります。

 自転車に限らずすべからく工業製品というものは、その製造過程において二酸化炭素を量の多少に関らず排出しているわけですから、自転車が特別というわけではないのです。だからこそ、それ以上の二酸化炭素を排出するかどうかということの意味はより大きいものとなっているのではないだろうかと思うのです。僕は今まで環境保護のために自転車に乗るという意識を持った事はなかったです。今でもそれは変らなくて、やはり楽しいから自転車に乗っているのでありますが、自転車も化石燃料文明の産物なのだと思うと、自転車乗りはエコロジストでなければいけないんだろうなと思うようになりました。アルゴアさん、ありがとう。

 ところで、乗り物の中で一番燃料効率の悪い乗り物はなんだろうかと考えると、単純に考えると同じ二輪車のオートバイじゃないかと思うのですが、どうでしょう。移動する人間一人あたりの必要燃料を考えると、自転車<一度に大量の人を運べる電車<バス<普通自動車<モーターバイク(オートバイ)<原付き自転車、って感じじゃないでしょうかねぇ。もっとも渋滞とかを考慮すると叉話は変ってくるんだろうけどね(^^)
 ということで、行楽地へ出かける時には皆さん自転車をご利用ください。大阪からなら、京都・神戸・奈良いずれも日帰りで行けますよ~(;^^)
 これからの標語は、「自転車に乗って二酸化炭素の排出を減らし、氷河期を防ごう」って事でよろしく。あ~、地球の温暖化が進むとなぜ氷河期が来るのかということはDVD『不都合な真実』をご覧ください。

さて、なんでしょう。

2007-12-19 13:29:58 | Weblog
 写真を見て頂いても、これがなんだかわかる人はいないはず。
 御社風の骨組みですが、お稲荷さんではありません。神棚でもありません。それっぽく作ろうとは思いましたけどね。後は屋根と壁と床それから扉がつく予定です。扉には「千狗狸志茂 大双輪社」(チクリシモ ダイソウリンシャ)と書き込む事になっております。そして小さな旗が立ちまして、そこには「勉我!」(ベンガ)とか「吾励!」(アレ)とか書きます(^^)。
 そう、実はこれ峠を登るサイクリストのための交流ボックスになる予定の箱なんであります。扉を開けるとその裏側にはマグネットの小さな札が付くようになっておりまして、そこにはサイクリストの名前と峠の麓からの経過時間を記入して貼り付けます。もちろん自主申告でね(^^)。マグネットにしたのは順位の変動があるからで、見知らぬもの同士でも競い合って励まし合おうという趣旨であります。観音開きの扉は右側と左側に分かれます。どちらから登って来たかによって条件が違うので、それぞれの所用時間を書くようにします。扉が小さいのであんまり沢山は掲示できません。なので上位者のみの掲示になるわけですな。きっと僕なんかすぐに名前が消えちゃうよ(^^)。書き方のルールは箱の中に入れておきますからよく読んでくださいね。
 それとは別に箱の中にはノートを入れておきますので、メッセージボードの代わりに使いましょう!あ、あと非常時のお助けポストとして、パンク修理のキットも入れておこうと思います。使った人は次に来る時に補充してちょうだい。
 どこの峠に置くことになるのか、まだきまってませんが、設置したら改めて報告したいと思います。その折にはぜひご利用ください!

初冬のR173-復路

2007-12-18 13:27:42 | Weblog
 さて、来たからには帰らねばなりません。帰りのルートも天候によって判断。もちろん荒天の場合には輪行も考慮にいれて輪行袋も持って来ております。日曜日は西高東低の気圧配置。寒いです。この日も郷里は氷点下の冷え込み。そのうえ朝から雨雲がお山にかかっております。600㍍級の山はみんなてっぺんが雲の中です。天王(はらがたわ峠)方面も雲の中でした。「これは仕方がない小雨の中をR176で宝塚経由かな」と思っておりましたが、天気予報士の解説通り、お昼前には雨も上がりました。それならばと、再びR173を走ります。13時23分発。
 今回は峠の前のウォーミングアップに北回りを選択。これなら10㌔程度走ってから天王越えにかかれます。篠山川の北側の道を細工所経由で回り込みます。そしてはらがたわ峠に挑戦。ところで厳密な定義をしておきますと、僕がこれまでこのブログで「はらがたわ峠」と呼んで来たものは、正確には「はらがたわ峠」ではありません。「はらがたわ峠」というのは「はらがたわトンネル」の西約600㍍にある旧道のピークをいいます。僕がこのブログ内で「はらがたわ峠」と称しているのは、天王峠を含み「はらがたわトンネル」篠山市側出口をピークとするR173の大阪府能勢町汐の湯温泉から篠山市小野新交差点にいたる約17㌔の区間を指しています。
 実はこれまでこのルートを自転車で篠山市側から能勢側へと越えたことは一度もありませんでした。じゃあどうしてきたのかというと、輪行で帰ったり別ルートをとっていたりしたわけです。初めての体験なのでありますが、おかげでこの峠の構成があらためてよく分かりました。実際篠山側からこの峠を攻めると、コンパクトドライブを使用する必要はありませんでした(^^)。この峠もいわゆる「片峠」なのであります。んでもって「はらがたわトンネル」能勢側出口到着は14時32分であります。ちょっと休憩してアンパンを食します。
 さて、ここからどう下るか。新道は広くて見晴らしがよくて吹きさらしで交通量が多いです。旧道は狭くて見通しがきかないけれど交通量も少なくて谷川沿いを下ります。ここは当然旧道でしょう。実は昨日(15日土曜日)、この旧道を下ってくるサイクリストを谷にかかる橋の上から見かけておりまして、楽しそうだったのでやってみたかったのであります。いざ下りへ。旧道は最初の50㍍で急激に下ります。本当ここは大変。昔この道を車で大阪へ走ったことがありますが、あの時もかなり怖かったです。大体登る時にはローでないとエンストするような急坂です。今回は自転車なのでもっとスリリング。S字カーブを下って谷川沿いを一挙に下りますが、寒~い!!凍えるよぉ~(x_x)。何しろ気温は3℃です。グローブは冬用ですが、それでも指先が冷え切ってしまいました。旧道も昔のままではなくて、新しい道に付け替えがされているみたいです。もっと曲がりくねっていたのですが、尾根越えの坂道がついていたりして下り一方ではありませんでした。もっとも下って来たスピードで登り切ってしまうような坂ではありましたが。新道に合流してからもずっと下り基調が続きます。旧道で写真を撮ったりしながら降りて来ましたが、いつものローソンには15時3分着です。所要時間は大体15分くらいでしょうかねぇ。
 更に一庫ダムへと下っていきます。基本下りなので、時速35㌔位で進んでいきます。さすがに車も無理に追い越しては行きません。トンネル内40㌔も出していれば、わざわざ抜く必要もないと考えてくれているんでしょうか。長い長い下り、ふと見ると速度計は54㌔を表示中。おっと、いけね、制限速度違反だぜい。一庫ダムの下りの制限速度は50㌔ですよ~(^^)
 一ノ鳥居駅を過ぎて銀橋を渡り火打を15時42分、道なりに進んで川西・伊丹・尼崎の玉江橋と進んでいきます。そこからR2に乗って大阪へ。西淀川の歌島橋交差点に16時48分、小休止。自宅帰着は17時40分でした。
 今回始めてはらがたわ峠を逆に越えて来ましたが、やはり同じ道も往復することでいろんな情報を得ることができるのだということをあらためて知りました。玉江橋から川西方面へは登り基調の道なんですねぇ。もっと平坦なのかと思っていました。実走するって、一方通行じゃだめなんだわ。
【走行距離65.7㌔、平均速度20.2㌔】