シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

夏の思い出

2006-10-31 21:56:51 | Weblog
 秋も深まった頃になってこんな話題もどうかと思いますが、この夏も暑かったですねぇ。夏といえばやはり水辺。「川沿いを走ったら涼しいんとちゃうか」と、淀川→桂川(嵐山)→衣掛の道→鴨川と川沿いを走るサイクリングに出かけました。7月29日の事です。
 
 100㌔ぐらいになる予定なので、朝はゆっくり9時過ぎに集合。まずは淀川沿いを京都方面へ北上。もうかなり通いなれて御幸橋までだいたい1時間半強という標準ラップも出来上がっています。どこが始点だか詳しいことは知りませんが、淀川の河川敷を「北大阪周遊自転車道」という、なんだか嬉しくなるネーミングの道路が設けられております。が、嬉しくなるのは名前だけで、一体その道がどう続いているのやら、途中には自動二輪を入れないようにするための「輪留め」なるものにしょっちゅう出くわすので、そっちのほうが危ないような気もします。これが守口あたりで「北大阪サイクルライン」と「大阪守口自転車道線」の二本になってどこかで消えてしまいます。「北大阪サイクルライン」の方は鳥飼大橋を渡って万博公園の方に伸びているらしいのですが・・・道が消えてもシクロは走る。さらにさらに河川敷を進みますと、また唐突に「北河内自転車道」なるサイクリングロードが始まってしまいます。これもいつ終わったのかわからないうちに自然消滅している感じ。未舗装であろうが砂利道だろうが、とにかくタイヤが沈まないのなら走破してしまえ!てなもんですね。結局樟葉のあたりで京都守口線に乗ることになります。そこから御幸橋まで4.5㌔ぐらいの距離かな。
 
 さてさて、本日のお楽しみはここ御幸橋から乗る「嵐山桂川・木津川自転車道」です。よく整備されていると評判の自転車道なんですが、木津川沿いは確かによく整備されています。でも、桂川沿いはそれほどとも思えません。なにせ標識類が少なくて、自転車道の本線がわからなくなることも。せめて橋の名前くらい書いておいてほしい。どうも桂小橋あたりがわからなくて苦手です。ついつい迷ってしまう。
 西大橋あたりまで来ると、なんだか雲行きが怪しい。風が急に出てきて雲が集まりはじめていました。これはくるなと思いつつとにかく嵐山へ向かいます。どこかのプロチームでしょうか、サポート自転車つきでランニングしてました。
 松尾神社の前でついに来ました、バラバラと。かまわず走ろうとすると、いきなりザザーって雨雨雨。いやぁ~ポンチョ持っててよかった。とりあえず木の下で雨宿りです。通り雨ですから。小止みになったところを見はからって出発。観月橋着12時55分です。51.93㌔。

 お昼ご飯を食べて14時前に出発。清涼寺・広沢池・任和時・竜安寺・金閣寺・大徳寺と有名どころのお寺の門だけ見ながら下賀茂神社へ。糺の杜を抜けてそこから鴨川下りへと進みます。そろそろ川床のシーズンとあって、準備に忙しそう。その下のデコボコを走ります。ちょっとお尻が痛いかも(;^^)
 とにかく鴨川沿いを下れるところまで下ってと思っていましたが、市街地から外れると住宅地と工場が入り組みはじめ、仕方なく西へ。再び桂川に行き当たったのでそのまま桂川サイクリングロードを下り御幸橋。
 帰った時には暗くなっていました(21時)。おっと10時間もかけて走ったのはたかだか114㌔。理由は寄り道が多過ぎたこと。ブレーキ修理に一時間!プロショップなのに?! & パンク修理 & 雨宿り & 京都みやげのお買い物 & のんびりしたかった。最後のが一番大きかったかも。夕暮れ時の堤防を沢山のトンボが飛んでました。時には視界を遮るくらいすごかった。 夕立あとの涼しい川風に吹かれながら、明日も休みだねぇとのんびり、のんびり。こういうサイクリングもいいよなぁ・・・

ロードレーサーの誘惑。

2006-10-30 21:44:34 | Weblog
 毎年この季節になると翌年モデルのバイクが店頭に並び揃います。材質・形状・機構と、毎年のように技術は更新され、バイクはますます魅力的に進化して行くわけで、各メーカーとも「さぁ、うちのバイクを見ておくれ、かっこいいだろ、すごいだろ!」とばかりに一挙に販売攻勢に出てきます。当然その主役は華やかなるロードレーサーです。
 ところで変わって行くのはバイクばかりではありません。同時にそれらを見つめる者の側も一定の変化を遂げていたりします
 一昨年は見向きもしませんでした。なんせ新しいバイクを買ったばかりでしたから。去年はちらほら見ていました。スタンスとしては野次馬です。「へぇ~、カーボンフレームって軽いんだねぇ」、とか「こういうカラーリングって綺麗だよなぁ」とかetc.etc...。要するに、自分の世界とは関係のない世界として見ていたわけです。が、今年の僕はちょっと違う立場から店頭の主役たちを眺めております。スタンスは片足半分「客」というところでしょうか。
 
 実はこのところロードレーサーの誘惑を感じているのです。「なんだシクロシクロといいながら、四日目でこれかよっ!」って怒んないでください。実際の問題としてシクロはシクロ、ロードレーサーはロードレーサー。全く別物なんですから。ただですねぇ、ロングライドに出た時に、一生懸命ペダルを回しているとなりをすい~っと抜き去って行く細いタイヤ、はぁはぁ喘いでいる坂道で「がんばって」って声をかけて追い抜いて行くスリムな車体。「悔しい」とは思いませんが「うらやましいなぁ~」って思ったとしてもそれ仕方のないことでしょう。
 
 今日も行きつけのViaの店員さんと立ち話。
 「どうです、すごいでしょ。もう全部07モデルですよ。」
 「すごいよねぇ~。実は最近ロードレーサーの誘惑を感じてるんですよ。」
 「そうでしょう、楽でいいですよロードレーサーは。」
 「そうだろうねぇ。清滝なんか走ったら、どう見たって僕より年上の人が峠攻めばっかりやってるらしくて、下ってきた人に挨拶して登り切ったところで一休みしてたらかる~く上がって来たりしてねぇ。あれ、この人さっき会ったぞ、どこから登ってきたんだ?なんてねぇ・・・」
 「そうでしょう、シクロと一番違いが出るのが登りですからねぇ。車体の重量からして違いますから。」
 「なんか走ってるともっと遠くへ行きたくなるんだよねぇ。」
 「ロードならかなりいけますよ。身長は幾らでしたっけ、170。ならこのキャノンデールの赤なんかちょうどいいですよ。だいたいシクロクロス買った人はかなりの確率で2~3年でロードレーサーを購入されますからね。お客さんもそろそろでしょう。」

 う~ん、そんなデータがあったのかぁ・・・赤のCannondale完成車の破格の値段と店員さんのいかにも自信ありげな笑顔にぐらぐらと気持ちを動かされながらお店をでしまた。き、危険な誘惑だ(;^^)
 とはいえ、やはりシクロクロスの魅力は手放せません。ここでこの誘惑に打ち勝てば、僕はシクロライダーからシクロイストになれるんじゃないかと思いつつ、今日はこの辺で。
 「わぁ~、あかん。宝くじに当たってもたらあかんでぇ~・・・・」

清滝峠・奈良・木津川自転車道

2006-10-29 18:07:43 | Weblog
 三方五湖へのロングライドに向けたトレーニングを兼ねて、奈良方面に走りました(8月27日)。
 大阪から奈良方面にはいくつかのルートがありますが、R1の関目5丁目交差点を起点に東へ延びるR163を利用するコースがお気に入りです。今回のルートを簡単に説明しますと、関目5丁目交差点を起点にR163を巣本・東中野・北田原とつないで木津方面に走り、西木津の川ノ尻交差点を南に折れて、学園研究都市を横切って佐紀町から平城宮跡、そこから川ノ尻まで戻って木津方面に走り、泉大橋の袂から始まる桂川・木津川自転車道を走って御幸橋、京都守口線に乗って大阪方面へ走り、淀川河川沿いの道を帰るというループコース(115.36㌔)。

 このコースには清滝峠越えがあります。R163は昔の清滝街道と笠置街道、大和街道の三つの街道をベースに設定されたようで、終点は三重県津市のR23岩田橋北詰めとなります。清滝峠にはバイパスができて走り易くなってるなぁと思ってましたら[以前気づかずにせっせと登ってました(^^ゞ]、軽車両通行禁止だそうで、くねくねと峠らしい山道を登って行きます。コース一番の難所が出発から18㌔付近にあるというのは気分的に非常に楽です。でもやっぱり峠道はきついです。
 それでも前に計測した時は麓の東中野から峠を越えた北田原まで45分でした。[その時にはどう見ても僕よりお年をめしたロードレーサーがこの峠だけを攻めているらしくて、登りの途中で出くわしたはずなのに、頂上付近で休んでいると下から追い越されてしまいました。う~ん、複雑(ーー;)] 今回もそれくらいを見越してましたらトラブル発生。仲間の一人がパンクしてしまいました。この峠の頂上には「逢坂」という集落があります。標高245㍍。自販機もコンビニもない所です。
 
 清滝街道は峠を越えた北田原から南に折れて行きますが、R163はそのまま笠置街道に乗りまして木津方面へ。この辺りから「鹿畑」とか、いかにも山間部の農村です~みたいな地名を走りぬけて行きます。このルートで一番気持ちのいい区間で、水田の四季折々の表情や匂い、虫の音、鳥の囀り、風の光などなど感じながら山間を走りぬけて行きます。
 西木津の川ノ尻交差点を南に折れ、今度は奈良方面に向かいます。この道は郡山街道。途中学園研究都市までは道幅広く走り易いものの、そこを過ぎると急に道幅が狭くなりまして、小さな山を回り込みちょっとした坂道を登り切ると「歌姫」という集落に入ります。なんと雅な名前。集落も落ち着いた佇まいを見せておりまして、こういう雰囲気好きです。歌姫の集落を抜けると目の前に平城宮跡が。到着13時。近くでお昼ご飯を食べます。
 食後に大雨。夏特有の夕立というやつですね。とりあえず雨具は持ってますが自転車を濡らすのが嫌で雨宿り。
 午後3時小止みになったので出発。いったん川ノ尻まで戻り、木津へ。いよいよ木津川自転車道に乗ります。この自転車道は走り易いのでいろんなサイクリスト&サイクラーが走っています。気持ちよく走っているとさっきやり過ごした雨域に再び突入。ありゃりゃ。高架下で雨宿り。そんなこんなで御幸橋についたのは17時。
 汗もかいたし、風呂でも入って帰ろうぜ~とスーパー銭湯を捜してのんびり一風呂。とっぷり日暮れ。家についたら9時回ってた!の一日でした。(^^)

【ツール】

2006-10-28 20:26:01 | Weblog
 今日はツールの話しなど。とはいってもツール・ド・フランスのツールではなくて、「道具」についてです。
 昨日は「旅の準備」について書きましたが、その中で地図の話題も取り上げました。地図といえばこれまでは地図本だったのですが、この間から僕もようやくデジタルマップを使うようになりました。いろいろ種類がでてますが、僕が一番気に入っているのはSuperMappleです。いろんな縮尺の地図が利用できるのですが、あたかも一枚の地図を好きなように倍率を変えて連続してみられるのがいい。加えて出発点から順に経過地点を指定して行くと自動的に経路図が作成され、それぞれの距離や設定した速度に応じて必要時間まで表示してくれる機能も付いています。移動手段として「自転車」が指定できるのも嬉しい。好きな縮尺で地図の印刷もできますので、ロングライドの際にはルートの全図と路に迷いそうな地点の拡大周辺地図等も準備できてとても便利です。その旅専用の地図帳をつくって行けるのが頼もしいですね。こういう地図を作っておくと、あとあと「このあたりを走った時は○○だったよなぁ・・・」なんて楽しかった旅を思い出すよすがになります。まぁ言ってみれば記念品かな。
 とはいってもやはりこうした地図ソフトの主役は自動車です。悔しいですが。出版社に改良をお願いしているのは、①自転車の始点からポイントまでの距離が20㌔を越えると「長すぎる」といって受け付けてくれないこと、②高速道路を使わない設定にはできるけど、自転車使用というオプションを選択しているのに一般国道の自動車専用道には平気でルート設定してしまうこと、③その裏返しで自転車専用道路からすぐにルートが外れてしまうことなど。もしかしたら自転車専用マップルを作ってもらった方が早いかもしれませんね。そういう要望をぜひ皆さんからも昭文社さんに届けてもらえると、案外製品化してくれるかも知れません。皆さんのご協力をお願いしたいです。
 次はこの夏に走った「清滝峠から奈良」のレポートをお届けしたいと思います。

旅の準備

2006-10-27 21:38:52 | Weblog
 ロングライドは準備から楽しいですね。一番楽しいのはルート設定でしょうか。
 まず地図を見ます。それもいわゆる「地勢図」というやつ。自宅から東西南北各方面に向かって走る路を追って行きます。そうすると「この山(峠)を越えれば○○へ行ける」とか、「この川沿いに行くと△□にでられる」とか、いろんな路が見えてきます。まだ行ったことのない場所や走ったことのない路への憬れみたいなものが芽生えてくるんですね(^^)。
 僕が最初に300㌔を越えるロングライドを試みたのは昨年の10月9~10日のこと。「日本海に行くにはどこを走ればいいだろう」と地図を見たのがそもそもの始まり。大阪から淀川沿いを京都へ走り、1号線沿いに大津、R161を高島市まで走り「若狭街道」を北へ保坂・水坂・熊川・三宅を経て小浜へと続くルートがひけました。あとは道路地図で詳細を決めていきます。昨年は『ツーリングマップル関西』で距離を計算していました。片道147㌔ほど。「よっしゃ、行ける!」日帰りで120㌔ばかりを走って自信も付いていましたので、平均時速20㌔で7時間半なんていう、とっても甘いめの計画を立てて喜んでいました。実際走ってみると大甘だったんですが(^^ゞ
 ルートを決めて毎日地図を眺めていると、なんだか本当にそこを走っているような気になってきませんか? この想像が楽しい。実際に走ってみると現実とのギャップは必ずあるのですが、それでもぺダルを回している時にこの楽しさが裏切られたことはありません。
 昨日、次のサイクリングの準備を始めました。しごく短距離(片道21㌔程度)のポタリングですが、地図にルート設定をしてみるとやっぱり楽しい。 予定した日がお天気に恵まれるといいなぁ(@_@)

 この次は旅の準備のための小道具について書いてみたいと思います。