シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

飛鳥路追記

2007-12-11 08:33:28 | Weblog
 昨日レポートしました「初冬の飛鳥路」に付いての雑記です。
 明日香村に入るにはいくつかのルートがありますが、幹線ルートに乗るとすれば天香久山の東を通る県道15号か、西を通る国道169号線です。今度の旅では、基本的に県道15号を走りながら、奥山で直進して県道124号に乗り、甘樫の丘に行き当たったところで飛鳥川を遡上するように石舞台に到達する積もりだったのです。が、真っ暗ななかで、奥山の分岐は過ぎたものと思いこんでしまい、ここが進入路だと思ったところがその奥山の分岐点でした。そもそもこのルートを避けた理由はただ一つ。この道が尾根づたいの急峻な坂道だったから。
 道なりに進むと案の定山道が現れました。さりとてもはや引き返しもならず・・・結局暗闇の中を山登りであります。明日香村の山道は暗いです。街灯というものが無いので頼れる灯はおのれの装備するライトのみ。キャットアイの1000カンデラのライトが山肌を浮かび上がらせます。僕のLGS-CCTは二灯流。強力な前照灯と直近の路面を照らすハロゲン灯を装備しています。車のヘッドライトみたいにニア・ファーの切り替えが出来るわけじゃありませんのでね。高速で走行するなら最低20㍍先の障害物は発見したいものですが、同時に2、3㍍手前の路面状況も知りたいもの。その要求を満たすための苦肉の策がこの二灯流なのであります。重くなるのは承知のうえで夜間の安全を優先しました。
 ところで暗闇の中だと妖怪も出易いのかもしれません。実はまたまた末脚君が登場しまして、あ、来た来たと思っている間に坂道を18㌔くらいのスピードで押し上げてくれました。僕はよかったのだけれど、仲間の一人が妖怪おいてけぼりに取り憑かれ・・・。メンバーの一人が帰りの電車で語ったところによると、「ヘンデルとグレーテルみたいに知らない森の中に連れていかれるんじゃないかと思った・・・・」んだそうです。かなり鬼気迫る登り方をしたようです。断っておきますが、それは僕ではありません。僕に取りついた妖怪末脚君の仕業でありますからお間違いの無いように。僕にはそんな脚はありませんから。でも可愛いやつなのでお祓いをする気にはなりません。今後とも出没することがあるかもしれませんので悪しからず。