まぁ、その問題は別のところで考えるとしまして、ここでは自転車の話しに限って猛暑の事を考えてみたいと思います。「暑いからといって走らないではいられない」、これは自転車依存症患者の典型的な症状かと思います。当然「走らない」という選択肢は初めから存在しません。なのでこの暑い中をいかに安全に走るかという、ここに論旨は集中するわけであります、お解りかな?
猛暑の中を走るならまず「十分な補水」と「放熱の確保」の二点を考える必要があると思います。補水の重要性は皆さんよくご存じだと思うので改めて触れることはしません。ここで触れておきたいのは「放熱の確保」についてです。自転車の場合、20㌔以上の速度を出して走っていると風を感じます。実際に風が吹いているいないに関らず、人間の方が高速で移動するので風はなくとも風が吹いているのと同じ効果が発生します。これによって体表面からの水分の蒸散が加速されて、冷却効果が高まります。熱中症は体の中に熱がこもってしまうと発生しやすくなるので、自転車はそういう意味では屋内スポーツなどに比べると熱中症を防ぐための条件に恵まれてはいます。
ただし、ここに盲点があったりします。まずこの効果は高速で移動しないと発生しません。従ってヒルクライムなどではこの効果は期待できません。もう一つは、気温が高すぎてもいけないということです。サウナの中でローラー台に乗るような事は誰もしないと思いますが、路面温度が40℃以上になるような幹線道路を走っていると、同じようなことになると思います。実際以前お盆にR2を神戸まで走った時に、補水は十分過ぎるほどしたのに熱中症になってしまったことがあります。この時の路面温度は43℃でした。つまり、どこを走るかということが猛暑の中のサイクリングには極めて深刻な問題につながりかねないということです。できれば、涼しい風の吹く川沿いの道や、木陰の多い山麓を巡る平坦な道を選ぶ事が重要かと思います。
それと走り方ですが、とにかく暑かったら体に水をかける事。またできればアームカバーやレッグガードを身につけておくとよいと思います。素肌に水をかけても禿山と同じで水がすぐに流れ落ちてしまい蒸散による冷却効果は望めませんが、布ならば濡れた状態を保ってくれる事で比較的長時間の冷却効果が期待できるわけです。従って夏場はダブルボトルは常識と考えて欲しいと思います。
参考になりそうなホームページを見つけましたのでのぞいてみてください。
「熱中症ホームページ」 http://www.heat.gr.jp/explain/index.html
大塚製薬の「熱中症を予防しよう」http://www.otsuka.co.jp/health/heatdisorder/
昨日の定点観測です(^^) 片方の蕾が開きました。これで三つめの開花。