シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

遅れ馳せながら「メッセンジャー」

2007-11-30 12:32:58 | Weblog
 日頃テレビというものに縁のない僕は、当然テレビドラマを見ることはありません。したがってメッセンジャーというドラマが放映されていたことも知りませんでしたし、見たこともなかったです。先日TSTAYAで多分劇場版なんでしょうけど、メッセンジャーというタイトルのDVDを見つけたので借りて来て観ました。ストーリーとしては面白かったのですが、自転車乗りとしては素直に「よかったよ~」とは言い難い所も。
 まず第一に、マウンテンバイクでモーターバイクを速度的に凌駕することはあり得ない!しかも、あの走り方は交通マナーを無視してるじゃないか!
 第二に、いくらなんでも駅構内をバイクで走るってのはどうよ!自転車は道を走るもんなのよ。建物の中走っちゃだめでしょうが!同じ理由で歩道を高速で走っちゃだめです。
 ま、確かにねぇ、草薙くんや飯島さんの演じるメッセンジャーの姿に惹かれてバイクの世界に入ってくる人もいるかも知れない。それはそれで喜ばしいことではありますが、そうして始めた自転車でもってあんな乗りかたされた日にゃあ、たまったもんじゃないよ~っ!いきなり不良バイカーってのも考えもんじゃないかい?そういう人たちが車道を逆走したりなんかすると、かえって自転車乗りにブーイングが増えるじゃないですか。
 次にドラマを作るなら、正しい&格好いいバイカーを主人公にして欲しいもんだと心から願うわけでありますよ。
 あ、ちなみに飯島直子は自転車よく似合うね(^^)

なおったよ~

2007-11-29 12:08:49 | Weblog
 パンク修理しました。いえ、チューブ交換した、あの不思議なパンクをしたチューブのことです。バルブのつけ根が裂けるようにして割れておりましたです。こういうパンクの仕方はバルブを固定しているナットがゆるんでいる状態で、ポンプで空気を入れるなどしてバルブを押しこんだり引っ張ったりすることで生じることがあるらしいのですが、僕なんかフロアポンプやインフレーターを使うときには、最初にナットを増し締めするようにしているので、この理由ではないだろうと思います。ますます不思議なパンクをしたもんです(ーー;)
 さてこのパンクをどうやって直したものか、実はさんざん考えておりました。何度か挑戦してみたのですが、その都度失敗しておりました。一体何枚パッチを無駄にしたことか。そして試行錯誤の結果パッチに穴を開けて、バルブをその穴に通してパンク箇所を押え込んでしまうという方法が一番効果的であることが分かりました。写真はそうやって修理した図。いやぁ~苦労の甲斐があったというもんです。現在空気をいっぱい入れておりまして、一週間しても減らなければ「完治」ということで、次のサイクリングから予備用に連れていこうと思います。まだまだ現役だよ~ん。

サイクルモード。レポートその3~会場レポート

2007-11-28 13:27:46 | Weblog
 今年は去年以上に女性客が多かったように思います。女性だけで来場しているグループも沢山おられたようですし、いつものように彼氏と一緒に来ている人も、「お付き合い」で来てるんじゃなくて、一緒に自転車を楽しもうという意欲が見られたのが特徴的。実際試乗者の中に占める女性の割合はかなり高かったように見受けます。これはやはり時代の流れなんでしょうね。サイクラーとしては嬉しい限りです。なにせ女性に受け入れられるかどうかというのが、スポーツサイクルが文化として根づくかどうかの別れ道なんですからね。
 人気のブースはやはり有名どころのメーカーのブースでした。トレックとかスペシャライズド、ピナレロ、コルナゴ、キャノンデールその他、まぁぐるっとブースの周りを囲むように試乗希望者の列がつながっていました。今年は試乗希望者を捌くテクニックも向上していたようで、スムーズに受渡がされていたようです。
 変わり種の自転車も沢山出品されていました。僕の試乗したフォールディングバイクもそうでしたが、他にもストラーダとかリカンベント、実際に公道で乗れるのか疑問ですがタンデム車も試乗されていました。リカンベントのタンデムなんて言うのもありました。
 で、やっぱり人気の車種は男性ではフルカーボンの高級モデル。「一番高い奴に乗るんや!」とがんばっているお兄さんたちが印象的でありました。女性はどうかというと、相変わらずフラットバーのマウンテンバイクが人気のようですが、どうしてどうして、果敢にロードバイクに試乗される方も沢山いらっしゃいました。これはこの1年の変化として非常に印象的なものです。デ・ローザのブースでは女性の試乗希望者が男性と半々くらいでしたね。やはり時代はロードバイクへと移りつつあるんでしょうか。たしかに武骨なマウンテンバイクよりもスマートなロードバイクの方が街乗りにはよく似合うようにも思いますけどね。そのうちOLさんたちがロードバイクで颯爽と街の中を走り回る世の中が来るんでしょうか。でもねぇ、街の中乗るんならマウンテンバイクの方が安全かもしれないよ。ロードバイクの普及と自転車を交通手段の中にきちんと位置づけてくれる行政の確立と、どっちが速いかということだよね。おっとこのあたりのことは疋田さんに聞いて頂戴。

 ところで、今年は日程が最後まで流動的で、当日の朝田舎から帰って来て会場に行くことになった関係で、軟弱にも電車で会場に行ってしまいました。これまでインテックスには電車で来たことがなかったので、どの駅で降りればいいのかすらわからなかったのですが、人の流れについていくという手段が有効に働き、無事たどり着くことができました。来年は仲間と自転車で参加したいもんだと思っております。



サイクルモード。レポートその2~堂城選手再び

2007-11-27 13:34:41 | Weblog
 昨日は試乗の話題を中心にお伝えしましたが、本日はもう一つのセッティングの問題について。
 結局Cannondaleの試乗ブースで聞いた話でもすっきりしなかったので、どこか他に説明してくれそうなところを捜して歩きました。
 レンチー吉村(F誌の動くメンテでおなじみね)さんがステージでトークしておられたのですが、トークの途中で客席から質問するわけにもいかんわな。
 竹谷プロのサイン会が開かれてましたが、そこで聞くというのもなんだしなぁ・・・。別府君もステージでトークショーしてるけど、本番中に聞けるわけないじゃん!
 ツーキニスト疋田さんに聞くような疑問でもないし・・・。(疋田さんは講演を終えた後らしくて、自転車百哩走大王のブースで歓談中でありました。)
 サイスタガールが撮影会って、何を聞けと?
 と思いあぐねていると、昨年の記憶が甦ります。もしやあの人なら気さくに質問に答えてもらえるのではないだろうか。そう、ゲイリーフィッシャーの堂城選手であります。今年も来てくれてるかなぁ、ワクワク。実は僕、堂城選手のファンであります。去年は図々しくも一緒に写真をとってもらいました。さっそくねトレック&ゲイリーフィッシャーのブースをのぞきに行きますと、いたぁ~っ(^^)V。あ、相変わらず若い女性から質問攻めだねぇ~。確か去年も奈良から来てた女性客に女性用モデルのことで質問されてなかったかい?今年は29インチの質問なの?ふ~ん、これはやっぱり堂城選手の人柄だね。人を安心させるオーラが出ているんだね。いやそれはともかく。先客が離れたところで声をかけます。「堂城さ~ん」「あ、はいこんにちは。」「今日はステちゃん一緒じゃないんですか?」「いや、いますよ」ってステちゃんにもあわせて頂きました。いやいや、そうじゃないって。
 「自転車乗ってますか?」って堂城さんからふってもらえたので、「実は最近悩んでるんですよぉ」と本題にはいれました。で、ここんところの悩み事の概要を説明すると。
 「もしかすると、クロスバイクの方が速いんじゃありませんか?」と聞かれました。おおっ~、そうなんだよ。じつはシクロクロスに乗ってる方がロードバイクより速いんだ!なんで分かるの?堂城選手曰く、シクロクロスの510㍉に対してロードバイクの500㍉、この場合考えられるのは前荷重になってしまっていることで、その原因は重心の位置。手前に低いセッティングだとどうしても前輪にウエイトがかかって押え込む形になってしまい速度がでないんだそうです。自転車を楽に走らせようと思ったら重心を自転車の中心に持ってくるようにすることが大事なので、思い切ってハンドルの位置を上げてみることも有効ですよ、とアドバイスしてもらいました。おおっ!眼からうろことはこのことです。僕の頭の中ではこのアドバイスは「堂城式天秤理論」としてインプットされましたよ。やっぱり堂城プロは頼れるアドバイザーでした。
 堂城さ~ん、神戸と信州の往復生活で大変だろうけど、体に気をつけてがんばってくださいね~。ステちゃんにもよろしく!来年も来てね~。ちなみに、来年のサイクルモードインターナショナル、大阪の開催日は11月2~3日の連休に開催だそうです。

ps.写真は一年前のものです。悪しからず。


サイクルモード。レポートその1~試乗しました。

2007-11-26 13:38:21 | Weblog
 何とか日程の調整もついて、行って来ましたサイクルモードインターナショナル2007。今回はインテックスの1~3号館を使用しての開催で、昨年よりもちょっと広いです。今回のお目当ては、このところお悩み中のバイクのセッティングについてのヒントをもらってくることと、僕的にあこがれている三種類のバイクの試乗でした。

 一番め。やっぱりPinarello!。列をなして並んでおられる皆さんはPrinceCarbonがお目当てのようでしたが、僕的にはやっぱりDogma!そう、あのマグネシウム合金の前三角とカーボンバック、それもフロントフォークもシートステーもONDAFPXというあのバイクであります。展示車両は例のオレンジ色のあれでしたが、試乗車は白とイタリアンブルーのとてもスマートなデザインの520㍉。乗り心地はやっぱり最高。特にホリゾンタルなトップチューブをしっかりキープできるうえに、ONDAFPXの操縦性の良さがしっかり実感できました。ほ、欲しいよぉ~!DOGMAは僕の「あがり」のバイクだろうと思います。

 次に試乗したのはCannondaleのCAAD9です。こちらは今のお悩みとも関連しての試乗です。つまり500ミリというサイズは、本当に僕のサイズとして相応しいものなのかどうか、確認したかったわけであります。そして試乗用バイクの選び方を見てみると、なんと170cmちょっとの僕の適せいは500ミリと520ミリの両方になっております。んん?これはどういう意味だろう?さっそくCannondaleの担当者に質問します。「なんで?」。帰って来た答えは、「使用目的により選択」。「なんだぁ、それ~?」
 よく聞くと、Cannondaleのバイクは、そもそも560ミリを基本型として作っているのだそうです。そのため、Cannondaleの一番ベストな性能はこのサイズであり、このサイズに近ければ近いほど一番良い形で性能が発揮されるんだそうです。したがってこのサイズに近い方を選択するのがベターなんですが、人間には体格というものがあるのでハンドルの取り回し(操作性)であるとか、フォームに無理が無いかだとかいうことを考え合わせて、よりレーシーな目的をもつのか、コンフォートな使い方をするのかということで選択して頂きたいということらしいです。結論としては、僕の体形(身長170㌢、股下79㌢)だと、50㍉で良いということなんだそうです。ふ~む。何だか納得できるような出来ないような・・・。とりあえずCAAD9に乗ってみます。乗り心地はCAAD8とあんまり変んないように思いましたねぇ。ただし確かに剛性感はアップしているように思いました。確かにCAAD8と比べるとペダルを踏み込んだときの反応が心なしか速い気がしました。これをしっかり比較しようとすると試乗用のコースじゃ無理ですね。多分40㌔ぐらい走り比べないと判らないでしょう。

 そして最後に試乗したのはDeRosa、しかもNeoPrimato。知ってる人は知ってるよね。そう、カーボンでもなければアルミでもなく、男のロマンそのものを体現したかのようなクロモリ・ホリゾンタル。僕の前にこのクロモリロードに乗った青年に聞いてみました。「乗り心地はどうだった?」「いやぁ、よかったですよ」「やっぱりクロモリの味がでてるかい?」「ええ!」しかしてその乗り味は、くぅぅぅ~っ、たまらん!路面からの微細な情報をも伝えてくれるクロモリの感触。そう振動は素材だけで吸収しているのだよ!と語りかけてくれるような細身のダイアモンド。おおっ、これこそがバイクである!ルイガノのシクロクロスで日々感じているあの感触をもったロードバイク。まさにトレ・ビア~ン!な1台です。そうクロモリだからこそ、ONDAだのグラスアワードシートステーだのといった、複雑な技術を必要としないのです。本当に素直なバイクです。なるほど、デ・ローザのファンが多いはずだわ、と納得してしまいました。
 
 ところで、実はこれ以外にも試乗した自転車があります。三番目に試乗したエクスウォーカーという自転車です。唄い文句によれば、この自転車はなんと8インチのタイヤをはいていますが、3点位置が通常のバイクと変らないので普通に乗れて、しかもフォールディングした時の大きさが小さいというのであります。なんでこんなバイクを試乗したかといいますと、自転車通勤に使えるかなぁと思ったからであります。(会社のロッカーに入れるんだ)。しかしですね、試乗してみてあきらめました。確かに普通に乗れますし、ママチャリくらいの速度は出せそうです。が、操作性に難がありました。ホイールが小さいので低速時の安定性に不安があるのと、高速で走っている時のブレーキングにいささか問題があります。効き過ぎるんですね、後輪のドラムブレーキが。簡単にロックしてしまいそうで、とてもじゃないですがプレーキングによる速度調節は無理でしょう。車輪の転がり抵抗が大きいので、こがなきゃ減速できるようにも思いますが、それには時間がかかりすぎます。かといってこれ以上転がり抵抗を大きくすると今度はペダリングが大変になってしまいます。なにかと今後の課題の多い自転車のようです。でもそのあたりが改善されたら乗ってみたい気もする(^^)。