自転車雑誌とか専門誌などを見ていると、走行時にはケイデンスを90回前後にしましょうなんて言う記述を目にします。これは脚にかかる負荷を軽減して高速で長距離を走りぬくための技術として、定説になっているものです。ケイデンスが80回ということは、ペダルを毎分80回転させるということです。その際のギア比は脚力によって異なってきますが、疲れにくい走り方だということのようです。
で、僕も仲間にもすすめられて高ケイデンスでの走行をめざしてはおりました。しかしですねぇ、これが難しいのであります。同じように悩んでおられる方も多いかもしれませんね。高ケイデンスによる走行手法(脚方っていうべき?)は訓練によって身に着けていくことができると言われているのですが、その為にはかなり走り込んでトレーニングする必要があります。これがまたかなり苦しい(^^)
そこで疑問が。そうまでしてトレーニングをする必要があるんでしょうか。僕なんて別に速く走る必要があるわけじゃなし(速く走りたいという気持ちはあるにしても)、それよりは気持ちよく楽しく走りたいわけであります。それなら自分が一番気持ちいい走りができればいいんじゃなかろうかと。実は先日の北摂丹波周回サイクリングで、はらがたわ峠をフロントアウターで登ってみました。ここの所ケイデンスアップ=負荷軽減を意図して、フロントは早い段階からコンパクトにして走っていたのですが、久々にチャレンジしてみたのです。するとどうやらこの走り方の方が気持ちいいという事がわかりました(^^) いやぁ~、やっぱ僕ってトルク派だったんだって実感しました。
自転車で走るなら自分の気持ちのいい走り方をしたいと思うのです。
皆さんは峠を下るときに、リアの歯数はいくつを選択されていますか?下りでも回し続けておられるならスプロケットの最小ギアで問題ないと思いますが、足を止めているならリアは最大のギアに入れておくべきでしょう。なぜか?
実は峠の下りではわずかな路面の凹凸で車体に大きな上下動が発生します。この時チェーンが最小ギアにかかっていた場合、俗にいうチェーンが暴れるという現象が発生します。暴れの原因そのものはチェーンの弛みです。この弛みは二つのブーリーで調整されているのですが、激しい上下動が加わると、特にチェーンステーの上面に打ち付けられてオイル汚れをつけたり、ひどいときにはチェーンステーを傷つけたりすることがあるのです。
レース志向の方なら下りでも回しておられるかもしれません。この場合はチェーンに緊張(テンション)がかかっているので、暴れが発生することは稀ですが、足を止めている場合にはチェーンの暴れは必ずと言っていいほど発生します。これを防ぐにはチェーンの弛みをなくすることです。その手段としてはスプロケットの最大のギアにチェーンをかけておくことです。ついでに言うと、登りの時にたまった乳酸を流すという事で軽くチェーンを回しながら下るとよろしいですね。
以上、フレームのための優しい峠の下り方でした(^^)
CAAD8repのフレームはCAAD9です(^^) ジロでも活躍した機体なので、決して軟(ヤワ)なフレームじゃないはずなのですが、初めてCAADにはかせて走ってみたところ、とんでもなく相性の悪いことが判明しました(^^)
もともと僕のコスミックカーボンSLRは、DOGMA FPXにつけられてきたものなので、これまでDOGMA以外に使用したことはなかったのです。したがってDOGMAでの走り心地はよく知っております。
今回このコースを走っていてびっくりしたのは路面の振動をもろに手に伝えてきたことです。いやぁ~びっくりしましたねぇ~(^^) DOGMAで走っていた時には感じたことのない振動でした。後輪からの突き上げがないのは旧CAADの売りの一つ、グラスーアワードシーステーの振動減衰効果によるものと思われます。ですが、CAADのフォークはそこまでの減衰性能を有していないという事なのでしょう。改めてDOGMAの恩田フォークの性能を実感しました。
それにしてもコスミックカーボンSLRって言うホイールの剛性はよほど高いんでしょうねぇ。このホイールを使用するときにはフレームとの相性を確認した方がよさそうです。ということで、僕はDOGMAだけで使用することにしました(^^)
ようやく定番サイクリングコースを開拓できたので、昨日2回目のサイクリングに行ってまいりました(^^) 今回は久々のCAADでありますが、装備には初の試みが(^^) まずこれまではかせたことのないMAVICのコスミックカーボンSLRを、迷子になったままのCS-400のかわりに初めて投入のCS-600を装着してのサイクリングです。
出発は10時12分。以下の行程は次の通りです。
北摂里山街道では対向するサイクリストが多数おられました。道の駅いながわには11時7分。
一庫を抜けて、能勢のファミマには12時4分。
はらがたわ峠を登っていると、モトでペアツーリング中のお姉さんが追い越し際に「頑張って」サインをくれました(^^) セミの初鳴きも耳にしました。夏なんだぁ~(^^) はらがたわトンネル前を12時55分、下りきった篠山安田のローソンには13時13分。
デカンショ街道を向かい風の中を西進して立杭入り口ののファミマには14時25分。
立杭から最後の峠を越えて帰宅したのが15時13分でした。
80キロ余を5時間ちょうどという事ですねぇ。速さを問題にするなら論外ですが、気持ちよく走れました(^^)
でもこのサイクリングでいろいろと考えさせられることがありました。今週はこのテーマでお送りしたいと思います。
「毎日.jp」が林奈緒美記者名で次のような記事を配信しました。
自転車通勤:健康に 上尾市がモニター事業 距離、体脂肪…データ集め検証 /埼玉
要約してお伝えしますと、
「自転車の町」を掲げる上尾市が、自転車利用者の健康効果を調べるモニター事業に乗り出したそうなんであります。
目的は、マイカーから自転車での通勤に変えた市民の走行距離や体脂肪、血圧などのデータを集め、自転車の効果を実証したい、ということらしい(^^) モニターとなった市民には、8月から来年1月までの半年間、毎日片道約20~30分自転車で通勤してもらい、サイクルメータで走行距離や時間、消費カロリーなどを計測して、自転車通勤前後の体重、体脂肪、ウエストのサイズ、血圧などを比較するとのことです。加えて希望者には、血液検査による中性脂肪や善玉コレステロール値などの調査も検討しているということなので、健康に関心のある市民の協力は得られそうですね(^^)
上尾市というと、そう、ブリジストンサイクルの本社のある街として知られています。市ぐるみ自転車で街興しと言う事なんでしょうか。何にしてもこういう取り組みは他の街でもどんどん進めて欲しいですね。
ちなみに、上尾市には、自転車好きの女性市職員が「ポタガール上尾」と言うのがあるそうで、メンバー10人が、自転車で市内の名所などを巡る「女子ポタ会」を開くなど、市をあげて「自転車の町」をアピールしているそうです。