シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

六甲山で大汗をかく(;^^) その2

2009-06-30 08:46:44 | 自転車百哩走大王
 夙川沿いを山岳方向に進む道はどうみたって上り坂です。補給の準備時間のなかったK氏のために途中のセブンイレブンに立寄りました。ここの店員さん(♀)が面白い人で、僕たちのユニフォームがカッコイイからと何故か記念撮影をしてくれました。店員さんに見送られて出発します。

 のっけから激坂であります。10%を越える斜度の坂道の途中には高校があったりしますが、この高校の生徒たちはどうやって通学しているんだと思わず真剣に考えたりしましたですよ(^^) しかし梅雨はどこへ行ったのかねぇ、当日の午前中は曇りだったのでお日さまに照らされてへたばるという事はなかったのですが、さすがに暑いです。高校を過ぎると16号線の分岐へと入って行きます。ここからがさらにキツい登り。のっけから16%を示す斜度計にうんざりしながらフロントコンパクトを選択。こんな坂道をアウターで登れるわけがないじゃないか! 当然皆さん脚自慢なので僕よりもはるかに先行されて行きましたです。が、事前に地図演習をされていなかった方も多いようで、次々と押しに入る姿が視界に飛び込んで来ます(^^) そりゃ最初から飛ばしちゃだめだって。

 そんな中、坂馬鹿D氏とH氏はマイペースで登って行かれます。D氏は記録写真撮影のため後ろに下がられましたので、なんと先行集団はH氏と僕ということになりました。H氏は随分と軽やかに走っておられるようです。はて、正月の紀伊伊都福巡りのあの坂のときとは随分違ってますなぁ(後できいたらホイールがフルクラムのレーシングゼロに変っておりました)。
 が、正直人様のことなんて考える余裕はないのです。ずっと10%を越える斜度が続き、ペダルを回しているのが精一杯です。時に緩斜面に入ってアウターに戻したりしますが、このヒルクライムでは基本コンパクトであると言えるでしょう。
 しかし世の中には強い人も多いです。僕をすうっと抜いて行った青いトレックが、コーナーを回ると先行しているH氏を捉えるところでした。う~む、ヒルクライマーというのはああいう人種の事だな、と思いましたね。ところでこのコーナーですが、何故か通し番号付きです。No.130なんて書いてあると、あと130ヶ所もカーブをこなさなくてはならないのかといや~な気分になります。後で考えると下りも込みなのでそんなにコーナーがあるわけじゃなかったんですよね(^^)

 しかし登っても登っても現れる坂道にはいい加減嫌気が差して来ます。とにかく脚だけは着くもんか!っていう気持ちだけが支えであります。高度をかなりあげて来ましたが、なんかペダルを回すのは登るためというよりは、転けないために回しているって言う感じですねぇ(^^) 料金所の前を過ぎてようやくH氏に追いつきました。大分木々の密度が薄くなって来たので、頂上かなと思うのですがピークという訳でもなさそう。どうやら初めて現れた下りをみて、二人でここがピークに違いないということで後続を待つ事にしました。そこにあがって来た女性ローディーがひとり。「強いねぇっ!」って声をかけましたら「いっぱいいっぱいです!」って返って来ました。この方もトレックなんだと思っていたら、反対側から別のローディーがあがって来ました。「頂上はここですか?」ってきいたら、「もう少し先」だと教えてもらいました。
 H氏と二人どうしようかね、と相談しましたが、とにかく一度止まっちゃったのでここで後続を待とうということになりました。後続があがって来るまで一休みです。しかしここまで登って来るのにもう汗だく。頭から水をかけると気持ちよかったので、H氏らにもボトルを渡してかけるように奨めました。H氏の頭は僕の頭と違って保水力があっていいねぇ(^^)
 そこへD氏が登って来ます。合流するのかと思ったらそのまま先へ進んで行きました。「しゃ~ない、行くか」ってことで二人で出発。本当の頂上はそこから150㍍ほど先にありました。一軒茶屋営業中です。ここで全員集合を待ちます。
 にしてもジャージの表面までぼとぼとの汗。ジャージを脱いでババって振ってみると、汗が飛び散りましたですよ。
 そこに続々と後続が到着しますが、S氏の姿だけがいつまでたっても現れません。D氏が様子を見に、続いてH氏も様子を見に下って行きます。クライマーはちがうわぁ!で、結局この捜索、10時40分頃に「リタイヤします」っていうメールがD氏の携帯に届いていた事が判明したっていう落ちがついております。

 後は快適な下りで所定のコースを回って終了。いゃぁ~、大汗をかいた一日でした。