紙屋さんブログ

土佐の自然を愛する親父です。

梱包材の段ボールは・・・

2012年09月20日 17時28分37秒 | 日記
 昔は,「木箱」が梱包材でしたが,明治の初めに段ボールが開発され、今は,梱包材と云えば「段ボール」になっています。ですから、昔の「材木会社」が「段ボール会社」になっている例が結構多いのです。(森林材の豊富で、製紙の発達していないブラジルでは、今でも、木箱の方が段ボールより安い地域が有ります)今の段ボール箱の価格は木材箱の半値以下で、しかも軽くって,強いのです。輸送用機材内(例えば輸出コンテナー)に収納するには「立体」積層積み上げでの上から下への「縦」の「圧縮強度」が必要ですが、縦横の「寸法圧縮」が必要・・・貨物車や、コンテナーに一度に何100個詰めれるか,何段、何列積み込めるかで運賃が全然違ってきます。その積載増量の工夫が紙製品だと簡単に出来るのです。この不況下でも段ボール関係の需要は落ちていません。
 ユニークなのが,北九州で段ボールを作っている日榮紙工社です、「パレット」は殆どが木材ですが、」此の会社が開発した「段ボールパレット」は、輸出用で、使い捨てに近い価格で開発しています。段ボールに使う「段ボール原紙」「中芯原紙」も「強化材」を使い、段ボールシートも積層し、厚く造りますから此の段ボールは「圧縮強度」が木材並みになっているのです。環境にやさしいパレットです。
 平成23年度日本の「包装産業出荷統計」、包装・容器出荷金額は5兆6892億円(前年比0.9%減)、包装機械生産額は4340億円(同4.3%増)で、出荷金額合計は「6兆1231億円(同0.6%減)」でした。写真は昨日の隣の田んぼの稲刈りです。米の出来は日照時間不足で良く有りません。今日も、一日畑仕事でした。大根・キャベツ・白菜・ジャガイモ、ニンニク・たまねぎ等の種まき用なんです。