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file.146 Jose CANSECO【ホセ・カンセコ】

2007-01-24 | ABC
【Juiced】
Jose CANSECO

80~90年代を代表するスラッガー、
通算462本塁打、1407打点など、輝かしい実績を誇るが
殿堂入りは1000%無理だろう。

1985年、アスレチックスでデビュー、
翌86年には33本塁打、117打点をマークし、新人王に選ばれる。
87年、31本塁打、113打点で2年目のジンクスを吹き飛ばしたカンセコは
88年に大きく飛躍する。
この年、打率.307、41本塁打、124打点の好成績で
打点、本塁打の二冠王に輝き、さらに40盗塁を記録、
メジャー史上初の40本塁打/40盗塁を達成、
チームもリーグ優勝を果たし、シーズンMVPに選ばれる。
89年は怪我で65試合の出場にとどまるも
チームは世界一、カンセコ自身も打率.357と
ワールドシリーズで暴れる事が出来た。
その後も
90年、37本塁打でリーグ優勝に貢献、
91年、44本塁打、122打点と、その怪力ぶりを発揮し
同僚のマーク・マグワイアと共に『バッシュ・ブラザーズ』
と呼ばれ、相手投手に恐れられた。

ここまでは順風満帆な選手生活を送っていたカンセコだったが
92年8月、試合中、打席に向かうところを監督のトニー・ラルーサに
呼び止められ、レンジャーズへのトレードを通達される...
というショックに遭い、何かが狂う。

トレード後のカンセコは、相次ぐ怪我で欠場が多くなり、
妻への暴行をはじめ、拳銃不法所持や交通違反など、
イメージが悪くなったのか移籍を繰り返すようになる。
マドンナとの交際疑惑も取り沙汰された事があった。

それでも94年から99年まで6年間連続で20本塁打以上をマークするなど
実力が衰えたわけでは無かった。
94年はストライキの影響で111試合のみの出場なれど31本塁打、90打点をたたき出し、
レッドソックスにいた95年は打率.306、24本塁打でリーグ優勝に貢献、
ブルージェイズ在籍の98年には7年ぶりの40本塁打超えとなる
46本塁打を放っている。

2000年、シーズン終盤にデビルレイズからヤンクスへ移籍、
世界一の美酒に再び酔う事が出来た。

2001年にホワイトソックスで16本塁打を放って以降、
メジャーリーグではプレー出来ず、念願の500本塁打は適わなかった。

現在は、ステロイド使用告白の暴露本を出版したり
ワールドシリーズ優勝リングや新人王獲得記念リングを自身のHPで売りに出したり、
弟とセットで暴力沙汰を起こしたり......と
品のないスキャンダルが絶えないカンセコである。

ちなみにカンセコ、
勝負のついた試合でいきなりピッチャーとして志願当番し、右ひじの靱帯を切ってしまったり、
フライを捕ろうとして、ボールが頭に当たりそれがスタンドに入ってしまったり....と
お間抜けな珍プレーでも有名である。