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file.131 Harold BAINES【ハロルド・ベインズ】

2007-01-06 | ABC
【過小評価】
Harold BAINES

77年、リトルリーグの頃からベインズに目をつけていた
ビル・ヴェックによってホワイト・ソックスにドラフト指名され入団。
80年、メジャーデビューを果たし13本塁打、49打点をマーク、
82年には25本塁打、105打点とブレーク、外野のレギュラーの座を確固たるものにする。

83年、25本塁打、99打点を記録しチームを地区優勝に導くと
84年、29本塁打、94打点、
85年は22本塁打、113打点..と
安定した打撃を披露、チームの主力打者として申し分ない働きを示す。
特に84年、5月9日のブルワーズ戦は
メジャーリーグ史上最長となる、25イニング・8時間6分の激戦で
決勝のホームランを放つ大活躍をみせ、ベインズのキャリアの中でも
最高の一日(二日?)となった。
ちなみに、ホームランを打った時に使用していたバットは
クーパーズタウンに奉納されている。

87年、怪我の影響で、指名打者に専念、以後ほとんどの試合を
指名打者として出場する事になる。

その後も、派手さはないものの、堅実で勝負強い打撃で
チームを支えるが、89年、かのサミー・ソーサも含むトレードで
レンジャースに移籍、翌年シーズン途中にアスレチックスへ移籍と相成ったが
ベインズの打撃は大崩れする事は無かった。

99年には、5度目の移籍先、ボルチモア・オリオールズで
40歳になったベインズは打率.312、25本塁打、103打点の好成績を残し、
衰え知らずの打撃を見せた。

通算2866安打を放ち、ホームランも384本、
ジョージ・ブレットやマイク・シュミット、
ハーモン・キルブリューをも上回る通算1628打点を誇るが、
タイトルに縁が無く、現役生活のほとんどを指名打者として
出場している所為もあるのか、その評価は決して高くはない。
が、ベインズの真骨頂は数字には現れにくい、勝負強い打撃と
その持続性にある。

ホワイトソックスは、ベインズがテキサスに移籍した89年、
早々と背番号3を永久欠番に指定、その労に報いた。

また、現役時代こそチャンピオン・リングに縁が無かったが
2005年、シソックスのコーチとして栄光のリングを指にはめる事が出来た。