佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

練習進行考~低レベルな悩みを中心に~

2008年11月26日 23時13分51秒 | 合唱
 
 合唱をはじめとして、
前に立って練習を進行する役を仰せつかっています。
 
 
 で、以前から非常に悩んでいることがあるんですね。
まあ非常に低レベルな悩みです。
練習の進行について。
ものすごく大雑把に言うと、練習のテンポです。
 
 
 歌い手を飽きさせないように、
歌い手を引っ張る、
テンポよく仕切る、
そういうことは勿論必要なのですが、
これに惑わされているのがtek310だと思います。
 
 
 上記のように練習を進行しないと、という思いというか
囚われですね。それが却ってマイナスに出ているのではないか、
そんな風に思っています。
どういうことかというと、
指示があって自分が歌い手を止めた時に、
練習に”間”があっちゃまずいと思い、
次から次へと必要以上に言葉を並べてしまったり、
結局何を一番伝えたいのかがぼやけててしまう、ということです。
「こいつは一体何を伝えたいのか」
これが僕にとって一番課題となっていること、の気がします。
 
 
 こう思ってしまうことの原因として、
自分が教育学部の出身だということがあると思っています。
前に立って仕切る、つまり「指揮者」と「授業」との共通性です。
授業技術という言葉があるように、
生徒を飽きさせないテンポ、メリハリ、
的確な指示、働きかけ、などあります。
学生の時に、教育や音楽の授業等で
それらを意識させられる機会が結構ありました。
そこで感じていたことというのは、
 
 
「自分(tek310)は暗い」「ノリが悪い」
「テンションが低い」「声が小さい」
         ↓
「このまま生徒の前に立つと授業がつまらなくなる」
         ↓
「よし、練習の時は、普段とテンションを変えるようにしよう」
         ↓
「授業の時は別人格になろう」
         ↓
「生徒の前に立ったら”スイッチオン”だ!」
         ↓
「そういえば、合唱も同じだよな。。。」
         ↓
「よし、(学指揮の時の)合唱指導の時もテンションを変えよう」
 
 
 こういった感じでした。
確かに、人の授業や合唱の練習を見たりすると、
そういうことが気になったりするんですね。
で、自分は気をつけないと、と思うのですが、
なんか、本質を外しているような気がする、、、
というのが最近の結論です。
 
 
 要は、世の中、いろいろなタイプの人間がいるわけで、
それらの人たちが、まったく同じようにやることが
果たして正しいのだろうかと。
言ってみれば、上記の自分のコンプレックスに目がいき過ぎ、
人と同じように、否、性格が暗いのだからもっとテンション上げないと、
そんな風になっており、それがプラスに働いていない気がしています。
例えば、練習を止めてから直ぐに言葉を出そうとするばかりに、焦って、
考えがまとまらないのに、言葉をついて出そうとして
結局伝わらないこととか、
一つ一つの言葉の重みというか、
伝えるということ、言霊ですね、が
却って足りなくなっている、という現状かと思っています。
 
 
 結論としては、
人の真似じゃ無く、自分なりのやり方があるのでは、
本当に大事なのはテンションじゃないのでは、
言うことの中身が重要なのでは、
ということです。
 
 
 こんな低レベルなしょうもないことを書いていますが(苦笑)、
えー、tek310は、皆さんに育てて頂いて成長出来ればと。。。(爆)
まあ、がんばります(笑)。