佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

合唱団NEWS第10回記念演奏会~アカペラ100%~

2008年02月19日 22時52分08秒 | 合唱

 

 土曜日、標記演奏会へ行ってきました。

 

 

 私はこの団に第1回の演奏会まで在団していました。

第10回というのは本当に感慨深いですね。

 

 

 今回の演奏会は、私の先輩でもある

佐藤さおりさんの作品100%でした。

「無伴奏混声合唱のためのアルバムⅠ・Ⅱ」全曲です。

全てNEWSの委嘱によります。

 

 

 演奏についてですが、

最初は硬かったですね、少し。

でもすぐにほぐれました。

今回の演奏は、全体として非常に安定感がありました。

おそらく、何回も通し練習をしたとのことで、

それが良い風に表れていたと思います。

安心して聴くことが出来ましたね。

彼らの作品への共感を、優しく感じることが出来ました。

 

 

 聴きながら思ったことですが、

言葉に対するアプローチですね。

例えば僕なら、もっと強くアプローチしたかなって。

でも、佐藤さおりの作品における言葉へのアプローチは、

あれくらいが一番自然なのかなと思いました。

自然な形でちゃんと歌詞も伝わってきたし、

あれが、長年かけて築いてきたものだと思いました。

 

 

 あと、アルバムⅡの「湧」の3曲は、この日一番の熱さでしたね。

精度は落ちましたが、伝わってきました。

 

 

 とにかく、佐藤さおり作品と歩んできたNEWSの歴史。

それを、作品と、その演奏とで、

余すところなく堪能できました。

 

 

 今後の課題といえば、

アンコールに聴き取れた気がします。

アンコールでは佐藤さおり作品で、

もともとピアノ付きの「地球の歌」「またね」の

アカペラバージョンでした。

この2曲、私も歌ったことがありますが、

今日の「アルバム」と比べると、声楽的な要求が大きくなります。

それのアカペラということで、余計整えるのが難しい気はしました。

あと、パートソロですね。縦のハモリじゃないところ。

そういう作品に対するアプローチが、

声楽的な部分も含めて、今後の課題なのかなと思いました。

 

 

 それにしたって、

第10回という記念演奏会、

これまでの活動の集大成という気がしました。

素晴らしい成果を収めることができたこと、

これからの活動の糧にして欲しいと思います。

おめでとうございました。