定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

『LAND OF THE FREE』 GAMMA RAY

2007年12月16日 | 私的ロックの名盤 G
Land Of The Free Ⅱ』が出たので、大好きだった『Land Of The Free』を聴き直してみた。(ちなみに、1995年発表のバンド4作目)

結論から言うと、Ⅱとはやはり比べ物にならないくらい出来が良い
ラルフ・シーパースが脱退し、カイが再びリードヴォーカルを取ってるけど、そんなマイナス吹き飛ばすほど楽曲が一気に充実。

コンセプトアルバムということで、冒頭からドラマティック且つオペラチックな①「Rebellion in Dreamland」で幕を開ける。いきなり9分弱という曲を冒頭に持ってきて、続く必殺の疾走ナンバー②「Man on a Mission」でもう勝負は決まったようなもの。
カイ・ハンセンの魅力がみっちりと詰ったこの2曲はホントに素晴らしくて、ほのかに「守護神伝」の香が残るギターソロが何とも言えない。

また、この2曲の繋がりも見事で、アグレッシヴな②が始まった瞬間、メタルキッズは頭振るんでしょう

②の続きか?と思わせる小曲の③を挟んで更にスピードチューンが続くけど、こ④「All of the Damned」のギターソロの導入部分でお得意のパ○リが飛び出す・・・・・
そう!これはまさしくイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」の後半の哀愁のギターソロをスピードUpしたそのまんま

小曲のインストの⑤を挟んで、ハロウィンの「Rise And Fall」と出だしのドラムが全く同じの⑥「Gods of Deliverance」もスピードチューンで、アルバム前半は徹底的に畳み掛ける。
バラードの⑦「Farewell」で小休止した後、再び疾走チューンの⑧「Salvation's Calling」で後半スタート。
サビの最後の「NOW!」とシャウトが個人的にかなりツボ。

そして、いよいよアルバムのハイライト⑨「Land of the Free

僕がガンマの曲で1番好きな曲で、この曲はカイ・ハンセンとマイケル・キスクのツインヴォーカルというファンには堪らない夢の組み合わせが実現。

シャッフルのノリノリの曲で、ダークで不穏な雰囲気のヴァースから、カイがリードヴォーカルを取るブリッジで徐々に盛り上がって、コーラスでキャッチー弾けるという劇的な曲で、このサビメロが最高なんだわ

ついつい一緒に歌いたくなる曲というのはまさにこの曲で、サビの
High above~At the edge of the world~We’re searcing for glory and peace~When the Time has come~you will see our return to the land of the free~
といつも一緒に歌ってしまう
キスク、カイ、そして自分の3者が一緒に合唱する至高の喜びを味わってます

やはり、カイのB級ヴォーカルではなく、A級のキスクが歌ってるというのが更に魅力をUPさせてる・・この曲はほんまに最高!!!

さて、アルバムは終盤に向かっていくけど、マイケル・キスクが単独でリードを取る⑫「Time to Break Free」は妙にポップな曲で、何だかアルバム内で浮いてるような気がする。
ボーナス・トラックでも良かったのでは?なんて思ったり・・。

曲調のトーンが統一されたドラマチックな構成力を誇るアルバムは、未だバンドの代表作

久々に聴き直して、思わず興奮してしまった
やはり傑作は色褪せない