定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

『ODYSSEY』  YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE

2007年10月27日 | 私的ロックの名盤 X Y Z
イングヴェイのCDが紙ジャケリマスター再発されました
全部買うつもりはないけど、CDが出た頃の初期盤しか持ってないので買い直した。

中でも、僕的にはイングヴェイと言えば、1番好きなアルバムが1988年発表の4作目の『ODYSSEY』。

このアルバムは、ジョー・リン・ターナーが唯一参加したアルバムで、他のアルバムと比べて異質
というのも、イングヴェイのアルバム中、ダントツに「ポップでキャッチー」な作風だからです。

元来、ポップな音楽が好きな僕としてはホントにお気に入りの1枚で、しかもリアルタイムで聴いたアルバムなので思い入れも1番強い
レンタルCDで借りてきて、カセットにダビングしながら聴いたけど、①「RISING FORCE」を聴いた時の衝撃は未だ忘れられない。
当時は高校生だったけど、こんな凄いギター聴いたことない!って感じで勉強そっちのけで没頭したの覚えてます

ポップでキャッチーと書いたけど、それが顕著なのが③「HEAVEN TONIGHT」、⑧「CRYSTAL BALL」⑨「NOW IS THE TIME」の3曲。
こういった曲はポップだけど、単なるポップSONGに終わらず、当然ギターソロTIMEはいつものイングヴェイ節が炸裂します。
ま、インギー風ハードポップやね。

さて、その3曲のポップSONGを中盤に配置し、肝心のネオクラシカルメタルは更に磨きがかかり、究極にカッコ良い疾走曲①「RISING FORSE」でスタートします。
バラードの④「DREAMING」で思いっきり泣かした後は、クラシカルメタルには欠かせないリズムであるシャッフルビートの⑥「RIOT IN THE DUNGEONS」、連続スウィープのキメに圧倒されてしまうネオクラシカルの定番SONG⑦「DEJA VU」と畳み掛ける。

⑪「KRAKATOU」⑫「MEMORIES」はインストなので、実質はその名のとおり光よりも速い?疾走曲⑩「FASTER THAN THE SPEED OF LIGHT」で締め括る。

いやあ~学生の時に恥ずかしながらこのアルバムから①、③、⑨とライブで演奏したけど、沸々と当時の思い出が蘇る
楽しいライブよりも血の滲むようなギターの練習をした日々が・・


あらためて、実に10年振りくらいに聴いたけど、やっぱこれは名作
これ書きながら、RISING FORCEが始まった瞬間、エアギターかましながら頭振り過ぎて血管切れそうです
ったくなんちゅーエエ曲やねんな・・反則的にカッコ良い
最近はウエストコーストROCKばかり聴いてたけど、コレ聴くと、やっぱヘヴィメタルは止められへんな~

最近、自分の中でもイングヴェイは忘れかけた存在だったけど、ひっさびさに聴いみて、学生時代、ひょっとするとエディ・ヴァン・ヘイレンよりも好きだった時もあったほど入れ込んだギタリストなわけで、やはりギターもそうやけど、曲がカッコ良い!

このアルバムには駄曲・捨て曲が無い。
アルバム単位で見ると、数曲詰めの甘い曲が見受けられるインギーにしては、珍しく?完成度が高い。
ジョーリンが歌ってるからか、88年という80'Sポップの時代背景からか、はたまた交通事故の後のギターテクの回復振りをアピールするためか・・・そんなのはどうでも良くで、彼のキャリアの中で「確変」のようなこんな内容のアルバムを1枚だけでも作ってくれたことが嬉しい

これがインギーの最高傑作
インギー知らない人はまずはコレを聴きなさい