社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

ホリエモン・ショックと起業意欲 若者に告ぐ

2006年01月30日 11時31分01秒 | 社会断層
起業意欲とホリエモン・ショック
我が国の起業率はこの30年一貫して漸減傾向にあり、ついには開業率が1994年を境に廃業率を下回った。(中小企業庁 中小企業白書、総務省調査)
さらに或る国際調査によれば日本はなんと調査対象国21ヶ国中最低の指数であるとのことである。(ニッセイ基礎研レポート)
主な原因は若者に起業意欲が減退したことと創業に対するハードル例えば創業資金の確保等高いからだといわれている。
創業に対するハードルに関しては国、地方自治体も立法や制度創設により、それこそ鐘と太鼓で若者から中高年層にその気にさせようとしているのだが。
新規事業・商品・技術開発を含めて広い意味の創業,起業が経済活性化ひいては社会活性化に直結することは論をまたない。近年の日本の国際競争力の低下傾向もこれと関係しているのではなかろうか?
そうした中でホリエモン・ショックである。起業を考えている若者には少なからずホリエモンを理想化している人がいるように新聞雑誌でのアンケート類で見受けられる。
ホリエモン・ショックで起業意欲をなくさないで欲しいし、且つ起業するのは自己のアイディアを生かして社会に付加価値をもたらすのだという企業の原点をふまえて欲しい。

人出に賑わう麻生不動ダルマ市

2006年01月29日 11時13分33秒 | Weblog
人出で賑わう麻生不動ダルマ市
小田急沿線に住む同学のOBが散歩会を作っている。1月28日小田急柿生駅近くの麻生不動院でダルマ市が立ち大変な賑わいだというので散歩会のメンバーの有志がウオーキングを兼ねて見学に行こうということになった。
同じ多摩地域に住んで40年も経つがこのだるま市の存在は不明にして知らなかった。
生来お祭り好きの小生はウオーキングをさぼってこのだるま市見学に参加した。
事前に大変な賑わいだと聞かされ、且つホームページ等で人出が約60万人との記事を見て、少し大袈裟だよと多寡を括って出向いたが、あに図らんや60万人は決してはったりではなかった。
狭い参道の両脇にお店がずらり並び往く人帰る人で身動きが取れない有様である。
これでは道の両脇の お店も商売にならないのではなかろうかと心配しながらも、人をかき分けかき分けしてようやく不動院の境内に辿り着いた。たかだか百メータ位を30分かかった感じである。
境内では本命のダルマ市が開かれておりダルマ屋さん達のかけ声が勢いよく響き、一個売れる毎に口火が切られる。(実際は火打ち石をカチカチと鳴らす)
ダルマの値段は一個500円の小型から数万円の子供の背丈ぐらいまである。
大型が売れれば一際かけ声も大きい。
不明にして知らなかったこの市であるが、知る人ぞ知るでこの人出を呼ぶのだから特にPRも必要ないのだろう。

公立小学校での英語教育にもの申す

2006年01月28日 09時19分13秒 | 社会断層
公立小学校での英語教育にもの申す
政府の構造改革特区推進本部が公立の小学校で英語を正式な科目として教えられるようにカリキュラムを変更できる仕組みを設け、2008年から実施すると新聞が報じている。平均的な日本人の英語下手とそれに伴う教育のあり方、特に英語教育開始時期つまり幼児から、小学校から、はたまた中学校からが妥当だとか、教育担当者や学者の論戦はつきない。そんな中での今回の政策決定である。
その政策決定そのものを批判する気は毛頭ないし、見識もないが一言危惧の念をもって当局や教育現場にお願いしたいと思っている。
それは
1)英語授業は授業という構えたものでなく、遊びの中や体育スポーツ・音楽の中で自然に覚える・楽しい環境で行う。
2)アルハベット以上の文字は教えない。つまり単語のスペルは教えない。
3)文法は論外である。
4)成績はつけない。
5)遊びの中や体育スポーツ・音楽にネイティブ・スピーカーをかませる。
6)英語に関してロジカルな思考努力を強いない。
以上が小生の希望である。

城島とシアトルと私

2006年01月26日 11時39分08秒 | Weblog
今日の新聞によれば前ソフトバンクの城島が大リーグシアトルマリナーズに入団、ソフトバンク時代と同じ背番号2のユニフォームを着て笑っている写真がでていた。
他のポジションと違い捕手はピチャーとのコミュニケーションを円滑に運ぶために言葉の問題を心配する向きも多い。しかし城島の明るい性格と捕手技術でそれは何とかクリアするのではなかろうか?是非そうあって欲しいと思う。
シアトルは30余年前チョットだけ立ち寄ったことがあり、その時若い私に無銭飲食をさせてくれた優しい街である。
城島が大リーグ移籍先を決めるに際して夫人同伴で2-3の候補先本拠地を見て歩いたとき夫人はこのシアトルが一番気に入ったとのことで、それがシアトルを選ぶ決意を城島にさせたとの新聞報道があった。
私も良いチョイスだと思った。偉いぞ、奥さん。
ということで今年はイチローと城島と揃い(但し長谷川は引退とか)是が非でもセーフコ球場に行かねばなるまいと思っている。できたら松井のヤンキースがシアトルに来たときが最高だ。

シアトルでの無銭飲食の経緯はこのブログの昨年5月頃書いたのを念のため再掲する。

シアトル 無銭飲食の想い出
米国のメジャリーグが始まって2ヶ月になろうとしている。交流試合も始まった。
イチローは昨年後半からの好調を維持、気の早いファンは打率4割の期待をかけている。 そこでここ数年のごとく新聞やテレビでイチロー・ニュースを目にし、耳にしない日は無いが、私にとってはシアトルは格別の想い出のある街である。
30数年まえ、出張先のシカゴから帰国の途中、飛行機が遅れに遅れ、シアトルに一泊せざるを得ない羽目になった。
エア・ラインが用意してくれたホテルに落ち着いたものの、翌日の出発までには随分と時間がある。街の様子でも見物するかと通りにさまよい出た。確か通りの名前はユニオン街?といって近くに港があったと記憶している。
シアトル・マリナーズの本拠地セーフコ球場でのゲームのTV中継を見ていると、長い貨物列車が通り過ぎるのを時々映し出している。
どうやらユニオン街はこの球場に近いのかなと勝手に想像しているのだが。
通りにさまよい出た私は、ふと買い物を思いついたので、目についた雑貨屋に飛び込んだ。買い物を済ませ、店の白人のおばさんにあることを聞いてみたのだ。それは西海岸には移民での日系人が多いと聞いていたので、単なる世間話のつもりで、この近所に日系人Japanese American)がいるかと聞いてみた。
親切で気さくそうな おばさん曰く、「いるいる、案内してあげる、ついてきなさい」と私を引っ張ってつい2~3軒先の[なんとか Tavern 」なる店に連れて行ってくれた。この店は日本で言えば一膳飯屋兼居酒屋とでも云うのだろうか。このTavernなる英単語を知ったのはこのときが初めてである。
店には主人とおぼしき日系人のオジサンとその娘さんとおぼしき女性がおり、雑貨屋のおばさんは「このヤング日本人の学生は留学が終わって、これから日本に帰るところで、日本人を恋しがっている、それで連れてきた、云云」と私を勝手に学生にし、私の気持ちまで代弁?してくれたのだ。日本人は一般に若く見られる事から来る好意ある誤解である。
店のメニュウを見ると日本食メニュウが並んでおり、その内の2~3を注文した。
シカゴから日本に帰るところ など、世間話をし、いざ数ドルの勘定を払おうとすると、受け取ってくれない。曰く「ドルは大事じゃけん、日本にもって帰えりんさい」と私にとって懐かしい訛りの返事である。多分中国地方からの移民であろうと思った。(当時1ドルは360円でドルは日本にとって大変貴重な資源であった)
どうやら雑貨店マダムの好意ある誤解の紹介を真に受けたらしい。
学生ではない、サラリーマンの米国出張の帰りだと説明するのだが、「いいから、いいから」というのみである。
ついに勘定を払い損なった私ははからずも無銭飲食をしたことになった。
それ以後シアトルには立ち寄る機会がなく今日に至っている。当時の場所、店はもはや無いだろうが、もう一度シアトルを訪ねてみたい。イチローでも見に行くかなあ~。

ホリエモンのメッセージ

2006年01月25日 12時05分52秒 | 社会断層
ホリエモンのメッセージ
ライブドアーの話が持ちきりである。御大将ホリエモンの逮捕でライブドアー・グループが瓦解の瀬戸際であるという。
昨年春先のニッポン放送・フジテレビに丁々発止とやり合う姿を見て「ウン、なかなかやりおる、新しい企業人像だ」と深くその実体を見ることなく感心していた。そして電波法に守られ、既得利権に守られぬくぬくと儲け、社員も高い給料を貰い、それが自分たちは人様よりは一段と偉い、エリートだと錯覚している様子にかねがね不愉快な思いをしていた小生としてはホリエモンの突撃は痛快でもあった。
しかし段々にライブドアーグループの企業実態が明らかにされるに従い今は「大将が逮捕されて、これで良かった」のだと思えてきた。
それは今の逮捕という事態に至らなければホリエモンはこれから起業を志す若い人に間違ったメッセージを送り続けることになるからである。全部が全部といわないまでもこの間違ったメッセージを正しいものと受け止めた若い人が続々と現れたらいったいどうなることやら、考えただけでも背筋が寒くなる。
起業を志す人は何業を選ぶにしろ社会に役立つ価値を創造するという企業の原点をしっかり見据えて欲しい。作られた(株数X株価)は決して社会に対する付加価値ではない。

「シニアの7つの意識」 あるセミナーの話から

2006年01月20日 12時07分13秒 | Weblog
日本ベンチャー学会の一月度月例セミナーで「シニアビジネス最前線」(株)シニアコミュニケーション代表取締役山崎伸治氏の講演があった。
全体の話は日本及び世界主要国の高齢化社会の現状、今後の趨勢をふまえてシニアー・マーケットを如何に捉えるかというものである。
その中で、シニアーの意識について要約した話があり面白いと思ったのでここに紹介する。シニア層の意識には7つの特徴的なものがあるという。
以下7つの意識とその例
1.時間消費の意識
・お金をかけても有意義にその時間を消費したい
・ルーティンな家事などに時間を費やしたくない
2.循環型人生の意識
 ・新しく始めることに積極的で生涯学習・カルチャースクールが人気
 ・「父と母」から「夫婦」としての将来の長い時間の過ごし方についての見直しを行う
3.本物志向の意識
 ・「本当にそうだろうか」とまず疑ってみる
 ・自分の価値基準による評価を行う
 ・小手先の機能でなく本質的な価値提案を求める
4.横型のコミュニティ意識
・「老人会」は嫌だけど、近所の人達や趣味の仲間とは仲良し
 ・政治・経済や社会問題、地域活動に高い関心を持つ
5.安心志向の意識
・アクティブで元気だが、将来の健康には高い関心がある
 ・このままで楽しい老後を送れるだけの経済的余裕があるか不安である
 ・鍵一つで管理できるマンションに対して関心も高い
6.縁重視のの意識
・他者とつながっていたい
 ・友達を増やすためにイベントなどにも積極的に参加する
 ・孫との交流は無条件に楽しい
7.人生逆算(引き算)の意識
・認知年齢は1割~2割若い(注)自分自身に対しての
 ・「シルバー」、「中高年」等の年寄り扱いを拒絶する
 ・おしゃれに積極的

ベンチャーフェアーを覗く

2006年01月19日 11時44分27秒 | Weblog
ベンチャーフェアーを覗く
1月17日から19日に亘って東京国際フォーラムで行われたベンチャーフェアーJAPAN2006を覗いた。今年で8回目を迎える由。小生もなるべく毎回見学しているが今年は例年にまして盛況のようだ。景気回復をそのまま反映しているのだろう。
出展ベンチャー企業240社、行政系支援機関17が勢揃いしていた。
ぐるっと一回りしたが、ほとんど小生にとって馴染みのない企業ばかりであったが、展示品や提示されたアイディアの中には、ひょっとすると大化けするかなと素人眼から予感させるものがあった。
国も自治体もベンチャー育成には力を入れている。これだけの出展社から2つでも3つでも大化けが出て欲しいと思う。

幸福感の持てる老後を

2006年01月18日 11時32分32秒 | 大定年時代
幸福感のもてる老後とは
三菱総合研究所がこのほど「団塊の世代が高齢者になる時ー何が起こり、どう対処すべきか」という調査レポートを発表している。
そのレポートの最後のほうに「老年期の課題や喪失と社会制度の関係」と「加齢と幸福感」の記述がありナルホドと思ったので紹介する。
「老年期の課題や喪失と社会制度との関係 」においては
1.体力や健康の衰え即ち健康の喪失には医療保険制度と介護保険制度が対応
2.退職や収入の減少即ち経済的基盤の喪失に対しては公的年金制度が対応
3.しかし同年配の人々との良い仲間関係を構築するとか配偶者の死に適応するなどの人間関係の不安に対しては的確に対応する制度がない。
また「加齢と幸福感」の条件としてM・P・ロートンという人の説を引用している。
・健康であること
・日常生活動作に不自由のないこと
に加えて
・役割があること
・対人関係をうまく保つことができること
・社会に積極的に参加していること
である。全くもって異論はない。社会保険制度、年金制度以外にも社会参加や家族間での役割を持つことを推進する制度ないし意識を持たせる旗振りを国、自治体がして貰いたいと思う。勿論大前提は健康体であることだろう。

少子化対策におばーちゃんパワーを活用せよ

2006年01月16日 11時39分12秒 | 社会断層
少子化対策に育児のベテラン おばーちゃんパワーを
2年早く来た人口減にいささかショックを受けている向きも多い。
人口減そのものは国力、競争力を即損なうわけではない。問題は人口の構成である。
特殊出生率が2.0を割り込み1.3以下に落ち込んでき、反面寿命が伸び逆円錐型の人口構成になるのが問題である。
この傾向から脱却することは少子化傾向からの脱却である。政府は「少子化対策担当大臣」という前代未聞の担当大臣を設けたのもこの問題意識の表れであろう。
1月13日の読売新聞によれば、政府は関係閣僚の「少子化社会対策推進会議」と有識者による「少子化社会推進専門委員会」を相次いで開き、予測を上回るペースで進む少子化への総合的な対策づくりに乗り出した、とある。
そして政府が検討している主な少子化対策として「出産費用の無料化」等の経済的支援6項目と「保育所の増加・整備」等の仕事と育児の両立支援4項目を挙げている。
いずれの項目も大変結構だと思う。しかし今時のお母さん達は教育レベルも高く出産後も仕事を続けていきたいと考えている(短い仕事中断期間があったとしても)のではなかろうか?
「男は仕事、女は仕事も家庭も」の現実が「子供を産みたいが生まない」の少子化につながるのではなかろうか?
仕事と育児の両立支援 のうち「保育所の増加・整備」と「職場への託児所設置の促進」の項目があるように安心して子供を預けられる施設がもっと増えれば良いと思う。
ここで提案がある。それは子育ての経験者である「おばーちゃんパワーを活用」しようということである。地域の元気なおばーちゃんをグループ化し、「ミニ託児所 」「ミニ保育室」を運営させたらいかがなものかと思うのである。
それにはこれからの少子化対策で計上されるであろう政府、自治体の予算の一部を 「ミニ託児所 」「ミニ保育室」の運営に回す。勿論おばーちゃんに対する報酬も含まれる。
男性の小生がこんな提案をするのは孫3人の子育てに妻の協力・関与をつぶさに見ていての感想からである。昔は子供の5人や6人は普通であったのは実に家族内に、或いはコミュニティに元気なおばーさんがいたからだと思う。

年賀状始末

2006年01月12日 12時31分47秒 | 大定年時代
年賀状始末
1月12日 そろそろ遅れた年賀状も来なくなり一段落である 。
ということで年賀状の整理を試みる。来着する年賀状には大凡3種類 がある。
一つは親戚、友人関係、2番目はビジネス関係及び友人とも、ビジネス関係とも明確に区別しがたい類である。
かってはビジネス関係が友人、親戚関係を遙かに上まっていたが、近年は友人関係が増えてきた。比率3:7の割合である。
長く音信不通であった友人(大学、高校の同級生)の年賀状が混じるようになった。
そして近況として健康だが体の一部に故障がある、地域の福祉委員らコミュニティ活動をしている等の報告である。その中で羨ましいのは世界遺産をいずれかを訪問した時の風景の中にご本人が、或いは夫人と共に写っている写真付きである。そしてこの手の年賀状が年々増えてくることである。もって瞑すべし。