社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

亀田は本当に強い?

2010年03月28日 11時18分34秒 | 社会断層
私はプロボクシングの試合は長いこと見る気がしなかった。
興行臭に辟易していたのである。かってはチャンピオンが掛かった国際試合には人並みに興奮もしたが、いつの間にやら見せ物臭が鼻につき遠ざかっていたのである。
それが昨日の亀田VSポンサの試合はチョット見る気になった。
本当に亀田は強いのか?との私のかねてからの疑問に答えを出してくれそうな予感がしたからである。結果は2対零、引き分け1でポンサの勝ちの判定に終わった。
判定が告げられた瞬間私は思わず拍手をしていた。私の本当の気持ちがそうさせたのだ。今までの亀田陣営の振る舞い、戦術があまりにもインチキ臭く、プロスポーツを辱めるものだと思っていたからである。
日本人選手が負けて日本人の私がおもわず拍手するなんて、何とも恥ずかしい話であるが、そんな私に同感する人は他にもいるのではなかろうか?

多すぎる龍馬本も仕方がないが・・・・

2010年03月02日 16時05分09秒 | 社会断層
書店では幕末・維新本や龍馬本が花盛りだが・・・・

今書店を覗くと龍馬本の花盛りである。ここ数年来の大河ドラマが概して好評なので、いきおい関連した書籍、幕末・明治維新および日清・日露戦争物がめじろおしである。
女性の歴史好きもはやり廃りを越えて定着しそうである。「歴女」なる言葉も出来た。
大学入試センター試験には日本史が必修になる?とか。
全体として結構な話ではあるが何かもの足りない気がしてならない。
今の龍馬本を始め同時代ものは時代の英雄、快男児を取り上げ、おもしろおかしくかかれていることが多い。史実をある程度逸脱したストーリがいろいろと出てくるが小説、劇の脚本ならば眼をつぶろう。
小生の不満はそんなことではない。
幕末・明治維新と明治時代の日本近代化を推しすする過程での血を流した沢山の犠牲者、幸運にも生きながらえ犠牲になった先人の意志を継いで学術・技術・法制や行政制度の進歩・確立に貢献した人たちが沢山いる。概して地味な存在(龍馬本等の人たちに比べて)であるが、その功績は計り知れない。ヒーロー、快男児に劣るものではない。
大学の創立者、郵便制度の確立、鉄道の父、医療ら現在の我々が享受している諸々のサービスの発芽を育てた人たちのことを知るべきであるし知らせて欲しい。
特に著述業の諸先生方にはお願いしたい。
坂本龍馬や西郷隆盛を知らない人はいないと思うが、同時に郵便の前島密、日本大学の山田顕義や東大工学部前身の工部大学校の山尾庸三等をもっと知っていて欲しいのである。ほんの一例だが。