社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

わが「ペンだこ」は何処へ?

2008年11月13日 12時44分02秒 | 社会断層
我が「ペンだこ」は何処へ?
最近ふと気がついたことがある。それは今までぷっくりと盛り上がっていた中指の先端部分のペンダコがペッチャンコになり、かっての しこりのような堅さも無くなっていることである。いったい何処に行ったのだろうと考えていたらちゃんと別なところにあった。「ペンだこ」から17センチ離れた右手首の付け根にである。何故こんな処にと考えてみた。早い話が「マウスだこ」である。
ペンを握って字を書く代わりにパソコンを使っているからである。
ペンを握りしめて字を書くことが少なくなり代わりにパソコン(=ワープロ、キーボードとマウス)を使うことは乱筆な小生にとって大いなる助けになっているのだが失っているものも大きい。夙にそのことに気づかされたことが最近にあった。
ある提出書類を係員の面前で自筆で記入する場面があった。簡単な漢字の何字かがすらすらと書けないのである。係員に教わりながら最後の署名の段で係員に「これは今まで一番馴染みの漢字ですよ」と冷やかされて、何とか一件落着したがちょいとした冷や汗ものであった。
「漢字はだんだん書けなくなってもやむを得まい。ワープロで変換される漢字群の中から適切な漢字を選択できる能力があればよい」が小生の持論というものであったが、どうやらそれも間違いだと思えてきた。
ワープロで変換提示される候補漢字群から適切な漢字を選ぶ、或いは似たような漢字群から正しく弁別する能力はある一定レベルの「書く」能力、訓練を必要とするのではなかろうか?
一旦この過程を経ればこそ安心して書き方を忘れられる?