社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

幸福感の持てる老後を

2006年01月18日 11時32分32秒 | 大定年時代
幸福感のもてる老後とは
三菱総合研究所がこのほど「団塊の世代が高齢者になる時ー何が起こり、どう対処すべきか」という調査レポートを発表している。
そのレポートの最後のほうに「老年期の課題や喪失と社会制度の関係」と「加齢と幸福感」の記述がありナルホドと思ったので紹介する。
「老年期の課題や喪失と社会制度との関係 」においては
1.体力や健康の衰え即ち健康の喪失には医療保険制度と介護保険制度が対応
2.退職や収入の減少即ち経済的基盤の喪失に対しては公的年金制度が対応
3.しかし同年配の人々との良い仲間関係を構築するとか配偶者の死に適応するなどの人間関係の不安に対しては的確に対応する制度がない。
また「加齢と幸福感」の条件としてM・P・ロートンという人の説を引用している。
・健康であること
・日常生活動作に不自由のないこと
に加えて
・役割があること
・対人関係をうまく保つことができること
・社会に積極的に参加していること
である。全くもって異論はない。社会保険制度、年金制度以外にも社会参加や家族間での役割を持つことを推進する制度ないし意識を持たせる旗振りを国、自治体がして貰いたいと思う。勿論大前提は健康体であることだろう。