社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

団塊世代のセカンドライフ 野村聡研レポートより

2005年11月30日 13時12分00秒 | 大定年時代
団塊世代のセカンドライフで目指すもの NRI調査から
(株)野村総合研究所の団塊世代の調査レポート(2005年11月)をたまたま読む機会があった。
それによると60才を過ぎても仕事を持ち働き続けたいと考えている割合は約8割である。尚その理由としては 経済的な理由、老後の生活資金のためが6割、小遣い稼ぎが2割、心身の健康のためが6割、自己実現が5割弱、社会に役立ちたいが3割とある。(複答式設問)
その中で起業を考えている人の割合は15%(被調査対象者全体の12%)であるとし、これの実現率がその半分としても年間12万人の起業者が生まれ、現在の新規開業数を9万件を大きく上回る可能性があるとしている。
LLP,LLC、さらには新会社法の成立等新規開業を促進する法的、制度的なものが整備されてきたのでこの実現性は大いにあると私は思う。
この調査レポートで眼を引いたのは、被調査対象の27%が現在インターネットで買い物をしている、さらに5割近い人がネットショッピングの利用が増えそうだと感じている由。従って団塊世代はインターネットで買い物が出来る初の高齢者群を形成すると予想している。

変な商売「別れさせ屋」

2005年11月29日 13時46分41秒 | 社会断層
変な商売「別れさせ屋」
結婚しない、或いは結婚できない若者が増えてきているなかで、結婚相談所やお見合いパーティなど男女の出会いを支援するビジネスが活況を呈している。
その一方で不倫の精算とか別れたくとも片方が承知しないとかで別れが難しいカップルを旨く別れさせましょうという請負ビジネス「別れさせ屋」も人気であると或る経済研究所BRICs経済研究所がレポートしている。
いやはや、世の中にはおかしな商売があるものだなと感じ入るばかりである。
そのレポートによるとこのビジネスは探偵・調査会社の主要商品アイテムになっている。注文が増えるにつれてトラブルも増えてきているそうである。トラブルの主なものは依頼者が金を払ったにも拘わらず探偵・調査会社が実際に動いてくれないというものらしい。
全国に存在する探偵・調査・興信所は3000社ぐらいでその半数がこのビジネスを手がけているそうである。料金は成功するまでの期間によるが一月単位で80万~100万円が相場のようだ。

再び同窓会について

2005年11月28日 16時05分13秒 | 社会断層
再び同窓会について
過日の朝日新聞に同窓会幹事代行会社が繁盛しており、そのターゲットは団塊の世代であると報じられていた。
この幹事代行会社は幹事役を務めていた人が起業したものもあるし旅行会社が参入したものもある。旅行会社なら当然このビジネスチャンスを逃さないだろうし、そのビジネスネットワーク、例えば旅館らの手配はお手の物であろう。
この記事で小生が面白いと思ったデータが3種類記載されている。
1)50才以上の人2500人を対象に博報堂が調べた2000年から2005年までの5年間のデータである。
それはこれから楽しみにしている人間関係は?との設問に対する答えである。楽しみにしている人間関係の第一は 子供で70%から75%であり安定した数値である。
第2は配偶者で50%から60%であるが気になるのはやや下降気味であることだ。
熟年離婚や夫婦年金分割制度を待っての妻の離婚願望が影を落としているのか?
第3に来るのが同窓生で30%から40%で一貫して年を追って増加傾向にある。
このメンタリティが同窓会ブームを呼んでいるのだろう。以下旅行仲間と続く。
2)28才から55才までの同窓会出席経験者206人に対する設問(同窓会に行こう 岡崎いずみ著)
同窓会で「幹事をやって」と言われたら?に対する答えでは
「友人と共同なら引き受ける 」が86人、対して「何らかの理由をつけて絶対断る」が73人と拮抗している。以下「たぶん断り切れずに引き受ける」が14人、「快く引き受ける」が11人、「既に幹事をやりました」が9人となっている。
確かに私の経験では幹事になりたい人は少なく、回り持ち制での順番でやむなくというのが普通だろう。回り持ち制がはっきりしていないと畢竟万年幹事制になる。万年幹事の辛いところは準備段階の作業の繁多さよりも会の場での友人との交流・会話に時間が足りなくなることである。その意味では幹事代行会社もいいかなと思ったりする。
3)一番楽しいと思うのはいつの同窓会? (前述の同窓会に行こう)から
中学校96人 高校48人 大学・専門学校28人 小学校34人 
中学校と高校がが1,2位を占めているのは地方出の人には同郷意識と重なり、大都会での同じコミュニティ出身意識と重なるのではないかと私は考えるのである。
そろそろ定年間近か定年になって時間と金に余裕が出来、かつ「勤め先」というアイデンティティの代わりに同郷同学というアイデンティティを求めるようになるのか。 「ふる里に向かう六部の気の弱り」の心境か。

頑張れ城島

2005年11月25日 11時05分42秒 | Weblog
がんばれ 城島
福岡ソフトバンクホークスの捕手城島がMBLシアトルマリナーズに入ることになった。彼の活躍を大いに期待する向きも多いが同時に或る危惧の念を表す人達もいる。
彼の捕手としての能力・実績については誰も疑問を抱かないだろう。一抹の不安を言う人は彼の英語力である。つまり捕手は投手とのコミュニケーションが大事で、その点外野手のイチローや松井はそのハンディはなく日本での実績と能力をそのままMBLで発揮している。さて城島は如何?というわけである。
ニューヨークタイムズはロッテのバレンタイン監督の談話として「英語力は大きな問題にならない」と予測している。
同紙はイチローや松井秀と比較して捕手の城島は彼等の倍以上の責任の重さがあるが、スペイン語圏からの出身捕手が言語の壁を乗り越えてきた実例があり、心配することはないという論調である。
確かに人生相談に乗るといった類の会話能力を必要とはしないだろう。野球という共通言語がありゲームの中での誤解は無いだろう。
唯一心配なのは投手とサインの不一致の時である。投手がベテランで実力者の場合で、どちらが歩み寄るかである。福岡ソフトバンクでは投手は城島を信頼し城島のサインに首を振ることは少なかったと思う。最初は投手に歩み寄り様子を見たらよい。
いずれにしてもシアトル・マリナーズを選んでくれたのに私は喜んでいる。
いつもイチローや松井のプレーを楽しんでいるのだが、城島の加入によって楽しみが1.5倍になるだろう。早く来年4月が来ないかナー。

野鳥写真集 友人からの贈り物

2005年11月22日 09時52分21秒 | Weblog
野鳥の写真集 幼友達からの贈り物
今私は一冊の野鳥の写真集を眺めている。
先だっての在京の高校同窓会があり、その折この写真集を出席のS君が紹介してくれたものである。著者O君は私の小学校から高校を通じての友人である、現在北海道在住である。懐かしいので翌日早速電話をした。実に約40年ぶり の通信である。
久闊を叙す会話の流れで上記の写真集を送って呉れるということになった。
楽しみにしていたそれが数日前に届いたのを読んでいるわけである。
まず一見してこれは大変な労作であると思った。確か出版には素人であったと思うO君が豊富な写真と解説記事をとにかく纏めていた。手作業であるという。若い時に新聞社に在職していた私にはO君の苦労が分かるのである。
読み進むうちに解説文が達意でいて洒脱なのに感じ入った。そういえばO君は小説家か文学者を志しW大の文学部に入学したことを思い出した。この道は諸般の事情で完遂しなかったようだがこの達意の文章にその初志を偲ばせるものがある。
ともあれ鳥は同類でも随分と種類があるのにビックリする。名前も由来が解説してあり思わずニヤリと感心する。
O君は2号、3号と出版するそうである。その意気や良し。
北海道はこれから西日本生まれの我々には想像も出来ない厳冬に入る。同じ場所に生まれたO君もしかりだろう。好漢自愛すべし。

70代は執筆に走る!(続き)

2005年11月21日 11時16分57秒 | 大定年時代
70代は執筆に走る!(続き)
70代に何をしたいかと問うアンケートに執筆との答えが男女とも一番多かったとは某証券会社の調査 の結果である。(朝日新聞11月20日記事)
この一見意外な結果の原因としてパソコンの普及が考えられるとしている。
私のようにミミズののたくったような字しか掛けない人間には自筆の手紙やレポートは大変苦痛でありパソコンワープロは大変ありがたい。そこで浅はかにも自筆に自信のない高齢者がパソコンワープロに力を得て執筆に向かうのだと思った。
だがよく考えてみると単にそれだけではなく、パソコン・インターネットの世界に自分の考えを表現する場が出来たことの方が大きな要因では無かろうか?
つまりホームページやBLOGである。大体この年齢層は軍国主義日本と敗戦を契機とした民主主義日本とそれに続く高度成長、バブル景気そしてその崩壊を見てきた。
その間に生じた悲喜劇を身をもって体験した人も多いだろう。
会社・役所勤めから解放され、今まで口を閉ざしていた事や自分の事(自分史)を書き留めておきたいと考えるのも宜なるかなである。かく申す私もその一人である。

70代は執筆に走る!

2005年11月20日 17時23分40秒 | 大定年時代
70代は執筆に走る!
野村證券が全国の50~80代の男女1万2千人に5年後に自分は何をしたいかという質問をし、1万人以上から有効回答を得た・・・と11月20日付けの朝日新聞が報じている。
それによると「旅行」「趣味」「スポーツ」「仕事」「ボランティア」の順にに続くが、細部に亘っては男女に差があり、「第2の人生」は夫の片思いと皮肉な見出しを付けている。それはともかく70代になると男女とも「執筆」が最多であり意外な想いであると調査担当者は述べているそうである。パソコンの普及(=ワープロの普及)がこの傾向を後押ししていると考えているとのことである。
私もこの結果に意外の感を持った。だが考えてみるとパソコン(=ワープロの普及)のお陰で今このBlogを気軽に書いている。ひとえに自分の悪筆を気にしなくて良いからである。
私信でもワープロ書きで失礼ではないとの世間の考えが早く定着 しないかなーと願っている。そうなれば欠礼がうんと少なくなるのだが。
あー悪筆は悲しい。

電気通信大学調布祭

2005年11月19日 15時16分23秒 | Weblog
電気通信大学調布祭
久しぶりに母校電通大の学園祭の調布祭に行ってみた。
相変わらず食い物やの屋台がずらりと並び、あまり知恵が無いと思った。
そんな中で中国からの留学生が出している屋台餃子店は早々と売り切れ御免の店じまいをしていた。この屋台は例年ずらりと行列が出来るほどである。
電通大も世界から、特にアジアからの留学生が多くいるので中国の例にならってお国自慢の食い物屋店を出せば楽しいのにと思った。
学生ではないがOB会の目黒会が古書店を出していた。出品の本の数も例年の倍近くあるそうで、なるほどいい本が眼についた。
私も松本清張の「昭和史発掘」の全集をゲットした。とても持ち帰れないので一時預かって貰い後日キャリアを持っていくことにした。
稀覯本とまでは行かなくともプロの古書屋から見るとお値打ち物があるらしく、夜分ごっそりと持っていく人(おそらくプロ)がいるそうである。
それでは困るというわけでテントの戸締まりを厳重にすると担当者は言っていたがさてどうなる事やら。

Kids天国回廊 南大沢駅前

2005年11月15日 12時11分35秒 | Weblog
Kids天国回廊 南大沢駅前
南大沢駅前(京王相模線)の横長の広場はまさに子供天国回廊である。広場というには細長く左右に商店、アウトレット街をおき、首都大学東京(都立大学)のキャンパスに突き当たる、強いて言えば矩形の広場で且つ幅広の道路である。つまり回廊である。
休日の午後には周辺のマンション群や近在から家族連れがワンサと押しかけてくる。
若い住宅地からであろう、おしなべて家族構成も若い。当然幼児も多い。
その幼児達にとって好奇心をそそるものが盛り沢山である。
蒸気機関車を模した動くオモチャ列車が回廊の半分位をぐるぐると回っている。
広場の一角ではストリート演技者がユーモラスな芸を披露しており、子供達は座り込んで目を輝かせて見入っている。その近くでは内部がトランポリン仕掛けになっている巨大な猫人形があり、幼児達は中に入る順番待ちである。
駅改札口正面にはボランティアのよる捨て猫、捨て犬の養子探しのコーナーにも親子ずれの人盛りである。
そんなこの広場に電飾クリスマスツリーと街灯にいろんな模様のイルミネーションが掛けられた。この時期夕方4時過ぎにはイルミネーションが輝きだしクリスマスや年末到来をを道行く人達に知らせる。
私はこの回廊が好きである。一見盛り場のようであるが、盛り場の持つ猥雑さや危険の臭いが無く平和な一角である。いつまでもこの雰囲気が変わらないことを願っている。

40年ぶり旧友と話す

2005年11月14日 16時21分51秒 | 大定年時代
40年ぶりに旧友と話す
過日高校時代の在京同級会があった。この会は毎年一度秋に行い既に数十年続いている。
出席メンバーもほぼ固定化し顔ぶれもあまり変わらないが、郷里からわざわざ上京し参加してくれる人もいて、ふる里の話題や在郷の友人の消息を提供してくれるのが有り難い。今回の幹事S君が冒頭に或る写真集を回覧に供してくれた。
見ると北海道旭川在住のT.O君の手になる自家出版の北海道の野鳥の写真集である。
T.O君と私は小学校から高校まで一緒であり、特に小学校は4年生より6年生まで同じクラスで過ごした仲である。
高校卒業後の進学した大学も違うしそれぞれ別の道を歩むのだが、それでも10年ぐらいは付き合いがあったものの 、いつしか年賀状の遣り取りぐらいになった。正確には覚えていないが10余年ぐらい前に北海道旭川に転居した旨の通知を貰ったか、人づての消息で知りビックリした事を覚えている。
山口県の小都市の、どちらかといえば南国の海洋性気候の土地に生まれ育った人間が何故に北海道のど真ん中の寒そうな土地に移り住むのか理解に苦しんだものである。
ともあれ自費出版で野鳥の写真集を出したところから察するとすっかり土地に馴染んだのだろう。
写真集の後書きの抜粋。曰く「日本の野鳥約550種のうち150種ぐらいしか収録していない駆け出しのバードウオッチャーが写真集を作ろうなんて事は常軌を逸した所業であることは百も承知である。ただ東京にいる息子2家族の5人の孫は、上は高校、下は2才だが、たまに来る孫たちからの電話でおじいちゃんの消息を聞かれるとき、家内から今日も鳥よという返事ばかりだと孫たちからおじいちゃんは何をしているのだろうと不審がられるだろう。そこで実はこんな立派な?仕事をしていたのだとの証拠を残すためにこの写真集を企画した。孫の一人小学校3年生から是非その本を僕に下さいと言われ後に引けなくなった。将来一人でも二人でも鳥好きがでれば嬉しい。この小冊子作りは大変苦労したが、ものすごい頭の勉強になった。中略。この版が終わりではない。第2、第3の増版あってこそのスタートですから・・・・・」(文章の一部を短くするため勝手に変えています。意味は同じと思っています)
小学生の頃のやんちゃ坊主の面目躍如である。
あまりに懐かしいので電話をした。それこそ40年ぶり?である。名乗ったら一発で私だとわかってくれたのは嬉しかった。ともあれこの写真集を早速送ってくれる由。楽しみである。