社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

ディジタル仏壇はいかが?

2008年10月21日 19時48分56秒 | Weblog
ディジタル仏壇はいかが?
最近の読売新聞一面コラムに面白い記事があった。
フランスの歴史家アリエスは「人間は死者を葬送する唯一の動物である」と定義しているというものである。そういえば人間に最も近い知能を持つといわれている「お猿さん」が葬式を出したという話はついぞ聞いたことがない。
このコラムは、墓も仏壇も持たず、自宅に遺骨を安置する「手元供養」、磁気カードを読み取り機に挿入すると、故人の映像などが映し出される「パソコン墓石」の話に触れている。つまり数万年前から続いてきた「葬送栄墓」の風習が我が国では揺らぎ始めているという(同コラム)。
劇映画などでは旧家の大広間の大きい仏壇の前で本家、分家の一同がうち揃っての年忌の集まりから、アパートの一室で一人の老女が故人になった連れ合いの写真に向かってブツブツとなにやら呟いている情景がよく出てくる。
しかし小生のように希にしか郷里の墓参りにいかないという無精で宗教心の薄い?人間にとって自分の死後に立派な墓を建てろ、お彼岸には墓参りに来い、仏壇に線香を絶やすなと残された者に求める気にはなれない。求めたところでどうにもなるまい。
ところが前記の「パソコン墓石」である考えが閃いた(大げさな)
それは小さな仏壇(狭いマンション・アパートの一室でもじゃまにならない程度の)にフォト・フレーム(写真立てのディジタル判で静止画、動画や音声も出る、最近10社ぐらいが発売している)を組み合わせると「ディジタル仏壇」が できる。
故人の写真も音声付き静止画や動画 と変化に富む。一族、縁者が集まった時には故人が生前好きだったカラオケの18番も流せば 楽しい供養になるのではなかろうか?
このやり方は宗教・宗派に関係なく適応できると思うのだが?
これなら小生もあらかじめ写真素材を用意しておき頼んでおきたい気もする。

プロ野球の大リーグ流出防止策を怒る

2008年10月08日 14時47分50秒 | 社会断層
プロ野球の大リーグ流出防止策を怒る
プロ野球実行委員会が「日本のプロ野球でのプレイを拒否し海外のプロでプレイした選手が後に日本のプロ野球に入る場合には一定の制限を設けて抑止力を持たせることで一致した」(読売新聞や各紙)と報道があった。
正直この報道には腹が立った。職業選択の自由の基本的人権を無視するものであり、球団側の都合の良さのみが主張されている。一番腹の立つのは一定の制限即ち「該当する選手は2~3年の期間ドラフトの対象にしない」という子供じみた報復的処置案がまかり通った事である。
自分の可能性を信じて敢えて冒険しようという青少年の気概を後押しするどころか水を差すような取り決めは、今まで大人が子供に教えてきたことと全く矛盾する話である。
外に出られるのが嫌ならもっと魅力的な球団環境を構築する努力をすべきではないか?
この問題に関する新聞、雑誌等の報道を見る限り、有望な野球青少年を吸引するにはという視点での議論は見あたらないのだが。
「該当する選手は2~3年の期間ドラフトの対象にしない」という取り決めもUターン選手の中にもまだまだ有望な選手がいれば、この取り決めを自ら破るか抜け穴を通る球団がキット出るような気がする。