社会断想

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少子化対策におばーちゃんパワーを活用せよ

2006年01月16日 11時39分12秒 | 社会断層
少子化対策に育児のベテラン おばーちゃんパワーを
2年早く来た人口減にいささかショックを受けている向きも多い。
人口減そのものは国力、競争力を即損なうわけではない。問題は人口の構成である。
特殊出生率が2.0を割り込み1.3以下に落ち込んでき、反面寿命が伸び逆円錐型の人口構成になるのが問題である。
この傾向から脱却することは少子化傾向からの脱却である。政府は「少子化対策担当大臣」という前代未聞の担当大臣を設けたのもこの問題意識の表れであろう。
1月13日の読売新聞によれば、政府は関係閣僚の「少子化社会対策推進会議」と有識者による「少子化社会推進専門委員会」を相次いで開き、予測を上回るペースで進む少子化への総合的な対策づくりに乗り出した、とある。
そして政府が検討している主な少子化対策として「出産費用の無料化」等の経済的支援6項目と「保育所の増加・整備」等の仕事と育児の両立支援4項目を挙げている。
いずれの項目も大変結構だと思う。しかし今時のお母さん達は教育レベルも高く出産後も仕事を続けていきたいと考えている(短い仕事中断期間があったとしても)のではなかろうか?
「男は仕事、女は仕事も家庭も」の現実が「子供を産みたいが生まない」の少子化につながるのではなかろうか?
仕事と育児の両立支援 のうち「保育所の増加・整備」と「職場への託児所設置の促進」の項目があるように安心して子供を預けられる施設がもっと増えれば良いと思う。
ここで提案がある。それは子育ての経験者である「おばーちゃんパワーを活用」しようということである。地域の元気なおばーちゃんをグループ化し、「ミニ託児所 」「ミニ保育室」を運営させたらいかがなものかと思うのである。
それにはこれからの少子化対策で計上されるであろう政府、自治体の予算の一部を 「ミニ託児所 」「ミニ保育室」の運営に回す。勿論おばーちゃんに対する報酬も含まれる。
男性の小生がこんな提案をするのは孫3人の子育てに妻の協力・関与をつぶさに見ていての感想からである。昔は子供の5人や6人は普通であったのは実に家族内に、或いはコミュニティに元気なおばーさんがいたからだと思う。