社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

ドミニカからのS嬢と孫娘

2006年06月29日 12時12分26秒 | Weblog
再びドミニカ移民訴訟と私事
約50年前の政府主導によるドミニカ移民政策の現地調査不十分と政府対応のまずさにより甚大な苦悩を強いられたと政府責任を問う裁判が行われ、結局は原告側(移民側)の敗訴になった。ただ小泉首相は裁判の結果とは別に原告側に救済措置を取るべきだとして、その方途を探れと関係省庁に命じた。(6月8日小生のブログ)
この一連の読売新聞記事の中に現地在住の移民の一人、Sさん(ドミニカ北西部ダバホン在住)の写真と談話が載っていた。話変わって現在メキシコ在住の孫娘がJICAの研修で同行12名と横浜JICA研修所に来ている。一行は両親が日本人又は一方が日系人 でカナダ、メキシコ、、ベネズエラ、コロンビアおよびドミニカ出身である。
このドミニカからのS嬢(ダバホン在住)がSさんの孫娘又は近い親戚らしいと、その苗字と在住地の一致から推測するのだが。
そしてなんとJICA研修所の宿泊が我が孫娘と同部屋であるという。
小生は若い時分アメリカで日系二世の家に下宿したことがあり、そんなことで移民については関心があり、関係する報道記事に自然と眼が行くわけである。
本日のテレビがドミニカ共和国の大統領が近く来日する事を報じた。小泉首相は移民問題についてもドミニカ共和国政府に支援を要請する予定云云とあった。
ともあれ孫娘と同宿のS嬢のこともあり、このドミニカ移民問題がとても身近に感ずるのである。

友よりの送呈本 野鳥写真集

2006年06月23日 14時18分51秒 | Weblog
友の本 野鳥愛好家の自費出版本
北海道在住の友人O君より一冊の小冊子が届いた。題して「野鳥を友に・・・探鳥地の手帳」第2版である。
昨秋第一版を送って貰い、そのお礼かたがた電話で直接話をした。実に何十年ぶりのことである。(年賀状は交換していたが)
その時第2版を計画していると云っていた。もっと先の話と思っていたが正にその第2版を送ってきたわけである。
パラパラとめくってみると、第一版に比べ随分と趣向というか、編集方針が変わっている。第一版は通常の野鳥本に準じた野鳥の種類別に区分けされていたが、第2版は観察し、写真を撮った場所毎に編集されている。
編集も割付も自分で行っていると云っていたが、第1版に比べスッキリと格段の進歩である。
取り上げられた場所は多分野鳥愛好家にとっては耳の馴染んだ場所であろう(特に愛好家でもない小生の想像)
その場所の地誌、景色等が解説されており、親切にもアクセス方法も記述されている。
鳥に結びついた観光案内書でもあり、期せずして自然保護を訴える本にもなっている。
解説文章はかっての文学青年を思い起こさせてくれる。

例えば次の「利尻島・礼文島」の一節:
利尻、礼文島は同じ噴火による夫婦島ですが、地質や形状の違いは対照的でもあります。しかし日本最北の荒海に肩を寄せ合っている姿は、花も鳥も人も、暖かく心を連ねているようです。(ママ)

クジラが安く喰えるようになる

2006年06月20日 11時11分46秒 | Weblog
クジラが安く喰えるようになる?
19日、20日の新聞がIWC総会の結果を一斉に報じている。読売新聞より抜粋すると、「カリブ海のセントクリストファー・ネビスで開かれた国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会で日本をはじめとする捕鯨支持国が共同提案していたIWCの活動正常化を求める宣言を賛成33票、反対32票の1票差で可決した。
この宣言は1982年に決定した商業捕鯨一時禁止措置を(もはや必要ない)とした内容である」
「クジラ喰いてー派」にとって「いよいよ捕鯨解禁か」の朗報かと思えるのだが現実はそんなに甘くないようだ。
1982年の捕鯨一時禁止措置を撤回するには投票国の4分の3の賛成が必要とのことで前途遼遠の感がある。しかし一歩前進には間違いない。農水省をはじめ関連団体、企業に頑張って貰いたい。
そこで今回、同紙記事をたよりに、どんな国が賛成で反対はどんな 国かと地図で当たってみた。おかしな事に気がついた。
それは賛成国にモンゴルの一国のみ、反対国にオーストリア、スイス、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ルクセンブルグとぞろぞろ内陸国がある。
新聞によると、IWCはもともと捕鯨国の資源管理を目的とする組織であったが、反捕鯨国側が内陸国を含めて新規加入国を募って反捕鯨陣営の多数派工作をした歴史がある由。反捕鯨派の動物愛護の精神も分からぬではないが、本音は案外「商業捕鯨による蛋白源の供給増が自国の牛、豚および羊などの輸出先細りを心配しているのではなかろうか?」

国産検索エンジンを早く開発せよ

2006年06月19日 13時37分05秒 | Weblog
「日の丸検索エンジン」開発に産官学がコンソーシアムを
グーグル、ヤフーとMSNサーチなど外国製検索エンジン、特に躍進著しいグーグルの使用率が日本はもとより全世界的に高いそうだ。
検索エンジンがお目見えした初期の頃は国産、半国産のエンジンが地歩獲得にしのぎを削っていたが、結局グーグル他2社に降参した形である。
検索エンジンは或る意味では文化そのものであると識者は言っている。その意味は小生にはよく分からないが。
かねてから疑問に思っていたことがある。
発想力、着眼力も決して諸外国に劣らないと思うのだが、この検索エンジンだけはグーグルの躍進ぶりを指を銜えて見ていたのだろうか?
どうやらこの辺の事情は日本以外にフランス、ドイツも同じらしく両国は連携してグーグルの対抗馬エンジンの開発にのり出すそうである。
そこで日本はどうするのか?
経済産業省は16日、検索エンジンや情報解析技術を共同開発する産学官のコンソーシアムを7月に立ち上げると発表した。
小生は「ちと遅いよ 」と云いたいところだが、このまま指をくわえっぱなしも芸がない。寡聞だが東大をはじめ検索エンジンを開発している大学はかなりあるようだが、他との連携無く独自に、細々とやっている感じである。
今回コンソーシアムに参加する団体(企業、学および官)は30以上(現在)という。
OSでは貿易摩擦を理由に国産OSの世界進出を妨害したさる有名人がいたが、今回はその恐れはなさそうである。
日本文化を上手に載せた(具体的なことは小生不学にして分からない)が日本の検索エンジンを一日も早く開発して欲しいと期待している。

ドミニカ移民訴訟で思うこと

2006年06月08日 11時43分38秒 | Weblog
ドミニカから父祖の地へ
ドミニカと聞いてカリブ海に浮かぶ島国と見当がつけられる日本人はどのぐらいいるだろうか?
プロ野球に詳しい人なら元巨人にいたG投手がドミニカ出身とぐらいは覚えているだろうし、アメリカのメジャーリーグの選手にはドミニカ出身が多くスター選手がぞろぞろいることは知っているだろう。
大半の日本人にはこのドミニカに関心をを持つ人は少ないだろう。
そのドミニカに戦後に移住した日本人から国の責任を問い、且つ賠償を求めた裁判の判決がでた。所謂「ドミニカ移民訴訟」である。
概略を読売新聞6月7日夕刊から引用すると、ドミニカ共和国に1956~59年に約1320人の日本人が移住したが、「募集要項と現地の状況が違う」として、移住直後から帰国運動が起き、61年には大半の人が帰国乃至他国に転出した。
約250人の残留者はその後も移住条件を守るよう日本政府と交渉したが決裂。
2000年に126人が国に約25億円の賠償を求めて提訴した。翌年の第3次提訴までに「帰国組」も訴訟に参加、原告数177人、請求額約32億円となったが、係争中に亡くなった原告もおり、判決時の原告は170人となっている。
そして6月7日の東京地裁の判決は「国は入植予定地を十分に調査せず、適切な移住先を確保するよう配慮する法的義務に違反した」として国の不法行為責任を認めた。しかし
20年で損害賠償責任が消える「除斥期間」が経過したとして請求は棄却された。
原告は控訴する方針・・・・・・・。というものである。
この記事に先立って、現地に踏みとどまり、さんざんな苦労をしながらも生き抜いてきた人達の消息が同じく読売新聞に出ていた。
たまたまメキシコ在住の孫娘が日本語学校研修員としてJICA(国際協力機構)の招聘で来日することになり、我共にメンバーの名前、年齢と出身国の顔写真付きリストとホームステイ予定等のお知らせが届いた。一行は引率の先生一名を含めて13名である。年齢は14才~15才の中学校相当の少年少女である。出身国はカナダ、メキシコ、ドミニカ、コロンビア及びベネズエラにまたがっている。
興味を持ってそのリストを眺めていると、ふと閃くものがあった。
それはドミニカ出身のS嬢である。
先のドミニカに踏みとどまった人達の消息の中にS氏の談話と写真がある。現住地もドミニカ北西部のD地区とある。S嬢もD地区の日本語学校生とある。
名前のS、在住地区のDとの一致は全くの偶然とも思えない。
(ドミニカからは他に2名が参加している)
ともあれ 父祖の地に子女を研修生として送るとは家族のそれなりの思いもあるだろうし、苦労の末とはいえ生活の安定が窺え同慶の至りである。
ドミニカからの諸君に会ってみたいものだ。
私ももっとドミニカ共和国に関心を持とうと思う。

猿回し新人・新猿登場 南大沢駅頭広場

2006年06月05日 11時26分34秒 | Weblog
猿回し新人・新猿登場 南大沢駅頭広場
南大沢駅頭広場には毎土日にはストリート・パフォーマーが2~3組現れ、道行く人達を楽しませてくれる。その中で、ひときわ人気のあるのが猿回しである。
私も時々楽しませて貰っている。
いつも登場する猿回しのお姐さんの口上によると「反省」スタイルで人気のある太郎次郎一座である由。
そして昨日曜日にはいつものコンビに新人と新猿のコンビが加わった。
新猿君(嬢?)は年齢2才である。まだ小さくて可愛いが落ち着きもない。
先輩猿君(嬢?)は年齢8才とのことで、いつもながら達者な芸を披露し観客を喜ばせてくれる。このベテランの得意技は2メートル近い高さの竹馬である。この芸の出来る猿は日本広しといえども他にいないが、残念ながら一旦上った竹馬から自分では降りられない
との先輩嬢の口上に観客はどっと沸く。
新猿君と新人猿回し嬢はコンビを組んでようやく一年とは新人嬢の口上である。
まだ芸のレパートリも少なくパフォーマンスも拙いが、小さい体で精一杯の演技には「頑張れよ」と心の中で声をかける。後数年もすれば 先輩猿に負けない演技猿になって我々を楽しませてくれるだろう。

出産育児安心環境の一番の決め手は? それはオバーチャン

2006年06月04日 11時00分39秒 | Weblog
出産育児安心環境の一番の決め手は? それはオバーチャンの存在
2005年度の人口が1898年以来初めて減少した(戦時中の特殊期間を除く)と厚生労働省がこのほど発表した。
一人の女性が産む子供の数の平均である出生率が1.25と 過去最低となったのが原因であるとのこと。
これに対して政府は少子化対策担当大臣を置き、少子化に歯止めをかけようとひっしである。その概要は次のようなものである。
●0~2才児をもつ世帯に児童手当の追加手当支給
●出産育児一時金の支給手続きの改善
●高校生、大学生対象の奨学金事業の拡充
●企業による仕事と子育ての両立支援を推進
●残業の賃金割り増し率の引き上げ
●保健師らによる育児支援家庭訪問の充実
●児童の登下校時のスクールバス導入の推進
(●の項目は読売新聞6月1日朝刊より)
成る程もっともな対策案であるが、私は「何か足りない」と思うのである。
それは何だろう?
これから仕事を持つ女性、共働き女性はますます増えると考えられる。
その彼女たちが一番安心して出産、育児が出来る環境は自分や夫の両親(同居乃至は近所に住む)に子供を遠慮無く預けられることではなかろうか?
またそれに準じるような近所のオバサンの存在或いはそのグループではなかろうか?
出生率の東京0.98の最低と沖縄の1.47の最高の数字が、これを裏付けるのではなかろうか?
その意味で保育園、幼稚園と連携したオバチャンのボランティア・グループの結成と維持に予算をつけたら良いと思う。
男性の私は出産できるわけでもないし、育児について何らの見識もないが、娘2人のそれぞれの出産、育児の過程での妻の貢献ぶり?を見てかく思うのである。

伸びる中小企業が狙う若年層人材は?

2006年06月03日 09時53分21秒 | Weblog
伸びる中小企業が狙う若年層人材は?
大阪府立産業開発研究所がこのほど調査した「成長企業における若年労働者の就労意識と人材活用に関する調査結果」をまとめた。
調査結果のポイントを下記のようだ。
1)若年層に対する採用意欲は旺盛である。
2)技術やスキルよりも「仕事への情熱」、「責任感」、「誠実性」を採用時に重視している。
3)「即戦力」を求める傾向が強い。
教育期間は1年以下とし、3年以内に戦力になって欲しいと考えている。
4)利益を増加させている企業は人材育成を含めて人事戦略を重視、育成というプロセスが大切であり、その結果が利益増に結びついていると認識している。
5)採用活動を通じての若年層との「コミュニケーション」が 若手人材の「仕事への熱意」の形成に大きな役割を果たしている。
この調査は平成17年11月に、大阪府内の50人~299人以下の中小企業を対象としたアンケートと人事担当者と若年労働者に対するヒアリングで得られたものである。
詳細は
http://www.pref.osaka.jp/aid/


缶酎ハイでけでは無いよ!

2006年06月01日 14時33分39秒 | Weblog
缶酎ハイに続いて
缶酎ハイの軽量で丈夫な缶が宇宙開発の技術開発過程での副産物であり、缶酎ハイそのものが大ヒット商品になっていることは昨日のブログで書いた。
勿論宇宙開発に伴う技術を応用した副産物は他にも沢山ある。
それらを一応紹介しないと片手落ちになるので以下ざっと紹介しよう。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の資料によれば、次のような技術や商品がある。
1)スタッドレスタイヤ:構造設計技術の応用
2)電気カミソリの刃、野球スパイク、腕時計、光ファイバーや切削工具:宇宙機の強度を増すために材料を貼り合わせるのでなく、同一材料で異なる性質を持たせる(傾斜機能材料)
3)向井さんがスペースシャトル内でバラの開花実験をした。そのバラの香りを再現し香水「ZEN」が開発された。
またこれから女性が大喜びしそうな究極の老化防止アンティエージングクリームも発売されるようになった。
我々に身近な例の一部だが、今後ともいろんなものが出てくるだろう。