社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

もう一度勉強し直したい

2007年01月31日 11時30分19秒 | Weblog
もう一度勉強したい
1月31日朝日新聞多摩版に「卒業生の再入学 優遇制度を導入 東京農工大」という見出しの小記事が出ていた。
「社会に出たけれど、もう一度母校で学び直したい。東京農工大学は、こんな希望を持って研究生や科目等履修生として大学に戻る卒業生に対して、入学料無料、授業料半額の優遇制度を導入し、1月から募集を始めた」
「結婚して家庭に入ってるけれど、もう一度ブラッシュアップして再就職したい、定年後に時間ができ、最先端の技術を勉強し直したい」等の意欲に応え、学士の負担を軽減し、母校として応援するというものである。
小生はこの記事を読んで「ウーン」とうなった。農工大さん、なかなか、やりおるわいというのが実感であった。この大学は名前が地味な印象を与えるが、なかなかどうして産学共同研究の資金獲得や文部科学省の各種プロジェクトの採択数においても常に上位に健闘している。
それはともかくとして小生の回りのシニア連にも、もう一度勉強し直したいという希望を持っているものが結構いる。それで何かの資格でも取ってというわけではない。純粋に興味のある事に関係する学問に触れたいということである。
ちょっと視点を変えると、このような老書生がキャンパスに帰って来、真摯に勉強する姿は若者現役学生に 良い影響を与えるのは間違いないと小生は考えるのである。
小生に限っていえば、母校の売り物の専門課程には興味はないが、むしろ教養課程(いまはなくなった?)の科目(例えば語学、文化人類学等)に魅力を感じているので、農工大と同様なシステムを提供してくれるのなら是非にも再入学したいと思っているのだが・・

内視鏡検査大好き

2007年01月22日 12時39分32秒 | Weblog

先日大腸内視鏡検査を東京都がん検診センター(府中市)で受けた。
今回で3回目である。胃の内視鏡検査を十数回になる。近年は毎年ごとに受診し定時検査の感じである。
内視鏡検査(胃)の第1回は約40年前位に受けたのだが、その時は苦しかった。体は動かせないのだが、気持ちは七転八倒の思いであった。
今思えば、その時のカメラの撮像端の大きいこと(親指の大きさ)、ケーブルの太いこと。
確か今のようにビデオで映し出され患者が胃の内部を医師と同時に見るようにはなってなかったと記憶している。とにかく何がどうなっているのか分からないという不安も苦痛を増幅させていたのではなかろうか?
数十年経ち、今のように毎年のように定時検査を受けるようになったわけだが、その間の医学の進歩、この場合検査器具=カメラシステムの進歩には感心するわけである。
カメラも小さくなり(赤ん坊の小指ぐらい)、ケーブルも細く柔軟性がましているようである。
カメラが挿入される時もスイスイと入り 逐次内部がビデオに映し出される。この画面は医師と共有しているわけである。といっても医師から小さなポリープを指摘されて初めて「ああ、これがポリープか」と納得する。「ほんの1~2ミリの小さいポリープだから全然心配しなくて良い」という医師の説明でホットとする。
しかし今回は前回に比べて時間が長いと感じた。検査後の医師の説明「前回の検査で見つかった小さいポリープの部位に今回は見つからないので探すのに時間がかかった。どうやら大腸の襞に隠れているようだ、襞に隠れているぐらいだから、これも小さいのでまず心配入らない」とのことであった。
大腸の中味の次から次へと映し出される画像を見ているのは、何がなんだか分からないものの面白いと思った。
ともあれ検査は無事に終了したわけだが、むしろ苦しいのは検査前前日からの禁酒、節食と当日の下剤・腸洗浄液(約2リッター)の飲み干しである。
医学の進歩でこれが何とかならないかなー。

発明キッド達の声がはじける

2007年01月16日 11時28分36秒 | Weblog
発明キッドのはじける声
晴れた土曜日の午後、母校の電通大同窓会館に所用のため立ち寄った。
館内にはいると上階からはじけるような子供達の声がする。何事ならんと所用は後回しにして3階まで上ってみるとホール一杯に子供達が溢れている。
なにやら工作しているようだ。子供達の数人1組にOB(子供達から見るとおじいさんの年齢)が一人ついて見守っている。
子供達は小学生中級から中学生と見受けた。
この工作教室はUEC子供発明クラブ(調布少年少女発明クラブ)主催で特許庁委託モデル事業である由、れっきとした国家事業である。スローガンは「平成のエヂソン出でよ」である。クラブに参加する子供を募集すると定員50名?に対して応募数百名と数倍の倍率だそうである。抽選で決めるそうであるが、競争率からいえば大学入試より難しいとOB指導員の一人がいっていた。
元学長の有山先生も指導員の一人として汗を流しておられる由、脱帽。
可笑しかったのは(決して冷やかしているのではない)終了後の反省会・打ち合わせ会にキッズの一人が参加してなにやら意見を述べていた。思わずニヤリとした。
ともあれ、このキッドの中からエジソンが出れば楽しいな。

ビル・ゲーツを超えろ 天才プログラマーよ

2007年01月11日 11時43分26秒 | 社会断層
ビル・ゲーツを超えろ 天才プログラマーよ

1月11日の朝日新聞朝刊に「天才 世界に挑戦状」という見出しが躍っていた。

「日本のビル・ゲーツに」。そんな期待を背負う弱冠22才の天才プログラマーが筑波大学にいる。登大遊さん。基本ソフトならマイクロソフト、高速演算処理装置ならインテル、検索エンジンならグーグル。
米企業発の技術ばかり目立つ今のIT業界に風穴を開けようと、学業の傍ら「世界標準」の通信ソフト開発に取り組んできた。この春いよいよ英語版を公開し、世界に打って出る。

この記事を読んでトロンOSのことを思い出した。いまトロンOSシリーズはさまざまな分野で使われているが、そのうちの一つパソコン用基本ソフトBTRON(Business Toron)が 小学校の教育用パソコンへの導入が決まりかけていたが、1989年の日米貿易摩擦によって、米国の非関税障壁の候補として挙げられ、実現しなかった(ただし、のちに非関税障壁にはあたらないとして、候補から外されている)という事実である。
これには日本のIT業界のさる人物が米国の利益を代表して猛烈なロビー活動をしたという話も伝わっている。
思えば上記の技術のみならずIT関連のビジネス・モデルにおいても国産の有力モデルはほとんど無いといっても過言ではないと思う。敢えていえば物まねではないか?
今日本の大手IT企業と関連省庁がグーグルに対抗しうる国産検索エンジンを開発しようと躍起になっている由。おおいに頑張って貰いたいと思う以上にこの天才プログラマーの通信ソフトが世界を席巻することを夢見たい。

団塊世代の黄金の十年?

2007年01月09日 14時56分34秒 | Weblog
団塊世代のこれから10年は黄金の10年か?
2007年の年が明け、前々から騒がしかった団塊世代の大量退職に伴う諸問題に対する議論が新聞・TV上を賑わせている。
団塊問題の議論については登場人物としてはずせない人がいる。
御存知の「団塊世代」の名付け親である堺屋太一氏である。
2007年に60才になり定年を迎える団塊世代は団塊総数の約3分の1、250万人とされている。もっとも彼等が全部一斉に退職するわけではない。
自営、継続雇用や新規起業で働き続ける人達も多いと見られるので、業務知識・ノウハウの継承等心配されている諸々が一遍に吹き出るとは思えない。しかし日本の産業界がかって経験したことのない大量定年退職も現実であろう。議論の中心はこの大量退職にまつわってなされているようであり、悲観論と楽観論が交叉している。
その楽観論の旗頭が堺屋太一氏である。
曰わく、「定年退職者はこれからは自分の好きなことを、楽しい事を仕事にして今後10年を過ごしなさい。今までと同じレベルの収入は期待しないこと。この好きなこと、楽しいことによるマーケットが創造され社会もそれだけ活性化する。団塊世代のこれからの10年は黄金の10年である」
ごもっともであるが、気がかりなことがある。それは「好きなこと、楽しいこと」で「仕事が出来る人、稼げる人 」が全部ではないと思われるからである。
好きなこと、例えば趣味を仕事に出来る人や楽しいと思われる事を仕事に出来る人が同氏のイメージする人達であろうが、無趣味な人や自分は何が好きなのか分からない人も沢山いると思う。その人達を今更責めても始まらないし、第一彼等の責任でもない。
今まで企業戦士として高度成長を支えてきた人達で趣味を待たなかった、或いは持てなかった人達であろう。
ではもう遅いかというとそうでもないと思う。退職したその翌日からというわけにも行かないが、退職前から退職後のある期間に何かを見つければと切に願うものである。

廃社復活?

2007年01月03日 11時09分45秒 | Weblog
廃社(?)復活?
2007年新年そうそうの賑わいを見せる南大沢駅周辺での人の流れに奇妙な流れが加わった。
日頃は車こそ頻繁に行き交うものの人は滅多に通らない坂道の側道にひっきりなしに行き交う人の流れが出来ていた。
何事ならんとその流れを辿っていくと長い行列にぶっつかる。
なんとそれは坂道の中頃にある神社への参拝客の行列である。
車で通り抜ける時、この小さな、本当に小さな神社を横目で見ながら、なんと古色悄然としたお社だと思っていた。事実、人が参詣しているところをそれまで見たことはなかったのである。
日頃は無神主の神社なのだろうが、お正月だけは眠りから覚めて本来のお役目を果たす神様なのだろう。
それにしても、かくも沢山の善男善女に押しかけてこられ神様も目を覚まし甲斐があるというものだ。
神社の名前は南大沢八幡神社という。