社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

野川を歩いて深大寺まで その2

2005年09月30日 09時31分24秒 | Weblog
深大寺にて
成城学園前駅を9時30分に出発し、途中20分程度の少憩を取って12時にようやく深大寺に辿り着く。正味2時間、行程7~8キロか?
名物のソバを食べる。食後しばし休憩し元気が回復したところで深大寺にお参りする。
ソバを食べにはちょいちょい来たが、お寺の境内に入ったのは今回が初めてである。
深大寺の宗派は天台宗であることが縁起立て札で分かる。
不信心者は境内に長く留まるのも落ち着かないので早々に植物園に移動する。
この季節花が一番少ない時期だそうで、あまり期待は出来ないとのことである。
もっとも私にとって花き類は動物、魚類の次に位置するもので鑑賞する花の多少は気にならない。ところが入つて直ぐに目がテンとなった。芝生広場の真ん中にこんもりと小山をなしているススキの群生である。日頃目にするススキよりも大ぶりで天に突き出ている感じである。このような景色は私にとって初めてのものである。
この景色に感心する私を見て同行のKE氏は箱根千石原にススキの群生原を見ることを勧める。あたかも散歩・写真会で箱根一泊旅行の企画にエントリーしているのでそのチャンスは直ぐに訪れそうだ。
園の一廓に舞台状の建物があり、そこから見る庭園はまさに英国で見る庭園であるとMN及びKE両氏が口をそろえる。へーそうなのと私は感心するばかりである。
皆さん、本当に物知りで経験豊かだナー。
園の花を一渡り見て歩く。やはり季節柄いまいち花に元気がないものの盛りを過ぎた花、これからの花と種類は豊富。そして一種の花の品種の多いこと、それぞれに名前がついている。多分、開発者の想いがこもっているのだろう。
最後に大温室に入る。ここで大きな蓮の葉っぱを見る。完璧な円形をしている。大きいのは直径1メートル位だろうか。幼児だったらちょこんと座れるそうだ。これも私にとって初めての見物である。
初めてばかりが多く、ましてや他人に解説できるだけの知識が無く、なんだか、このブログを書くのがイヤになった。
帰りは調布駅前の喫茶店で恒例のおしゃべりをする。
皆さん足も達者だが、口も達者だ。

野川を歩いて深大寺まで 野川岸辺の路

2005年09月29日 17時53分08秒 | 大定年時代
野川岸辺の路
多摩川から別れて野川 が流れている。この野川に沿う遊歩道を調布市深大寺まで歩こうということになった。
電気通信大学OBで小田急沿線に住む人達が作っているOER会がある。その分科会の如きものに散歩会と写真会があり、散歩/写真撮影行を既に何回かこなしてきた。
参加者の平均年齢70才。
今回は小田急成城学園前 で集合し近くの野川遊歩道をたどって調布市の深大寺まで行き名物の蕎麦をを食べようというものである。
母校の電通大は直ぐ近くにあり 深大寺は馴染みと想い出の深い場所でもである。
天候は曇り空、ややひんやりとした気温だが、何とか雨にはなりそうもないとのことで長距離散歩にはむしろ絶好か。
私にとってこの散歩は同行の諸氏との会話によって雑学を仕入れる事と途上にある標識・道案内等にケチをつける趣味を満足させる効用がある。
ともあれ成城駅を出発、世田谷通りに出る。此処に歩道橋が架かっている。早速ケチ付け材料が見つかった。陸橋の名前はローマ字では「TAMA-ZUTUMI-HODOUKYOU」,漢字で「多摩堤歩道橋」となっている。問題はローマ字のTAMA-ZUTUMIである。
ワープロのローマ字かな漢字変換にこの綴りを入力しても「多摩堤」にはならない。
堤=DUTUMIでZUTUMIではない。以前「稲田堤」=INADADUTUMIをINADAZUTUMIと入力して稲田堤が出てこなくて苦労したことがある。
次に野川の入り口に到着。入り口にNOGAWA RIVERとある。うん、これはケチのつけようがない。もう修正している事と思うがTAMA RIVERやARA RIVERの類の標識とEDOGAWA RIVERの類が混在していることを発見、当時の建設省を腹の中でののしった事がある。
外国人を意識した標識だろうが、これではかえって混乱するだろう。
野川といえば、これまでジックリと側を歩いたことはなく、ずいぶん以前に(30年前ぐらいか)甲州街道から覗いたドブ川のイメージが先入観としてあったのだが、今や随分と綺麗になっていたのと桜並木の続く遊歩道ー岸辺の路ーが整備されていたのにはチョットびっくりした。花見の時は大変な賑わいだろう。
同行の一人YH氏曰く。野川沿いは今や高級住宅地のイメージで売り出しており、宅地建物分譲業者は「野川沿い」をキャッチフレーズにしている。
なるほど田園調布と比較しても川は天然のエアコンで夏はホタルも見られるだろうし自然豊富さは決して負けないだろうと思った。

流れる水も綺麗で流速もある。サギや鴨の類が浮かんでいる。
彼等が居着いているということは餌が、即ち小魚や水生小動物が沢山いるということだろう。
小魚は見えなかったが大型の鯉の群れが悠々と泳いでいる。
ふと疑問を持った。これらの鳥たちは渡り鳥なのか留鳥(定住する)なのか?である。
早速小生が秘かに物知り博士号を呈しているMJ氏に問いただすと、サギは留鳥、鴨は渡り鳥の種類もいる由。目の前の鴨はどちらの種類か分からないが、最近鳥も人間の横着さを見習ってか渡り鳥のくせに定住する奴もいるとのこと。
ついでに、これだけの川だからホタルが生息するだろうと質すと、ホタルの生息には絶対条件があるよし。それはホタルの幼虫の餌になるカワニナという貝が生息していることであり、そのカワニナの天敵がいないことである。この野川がその条件に合っているかどうかは調べなければ分からないと。
暫く歩いていると又疑問がわいた。いや正確には脳の奥深く潜んでいた10年ぐらい前からの疑問が川淵を歩いていて表に飛び出てきたのだ。
それは川の右岸、左岸は何で決めるの?というものである。
10年ぐらい前、多摩川の側道を散歩していて或る標識が目にとまった。
「此処は多摩川の右岸、河口より40キロ」というものである。
私はそれまでてっきり感覚的に左岸を歩いていると思っていたのだ。
右岸左岸は何で決めるの?疑問はそのまま仕舞込まれたまになっていた。
丁度直ぐ近くにいたYN氏、前記MJ氏に負けず劣らずの雑学博士、にその疑問をぶっつけてみた。即答である。水の流れに向かって右が右岸、左が左岸であるとのご託宣。
ウン、分かった。とすると前述の多摩川で出あった標識の文言「・・・・河口より40キロ」は「河口まで40キロ」とすべきではないかと私は思うのだが。
もっとも、この一行には本物の工学博士が2人いる事を付け加えます。
そうこうしてる中に甲州街道を横断。私の雑学仕入れの第一ステージが終わる。
目的地の深大寺はもうすぐだ。
続く 次は深大寺植物公園

じいさん達と孫世代の電子工作教室

2005年09月27日 19時13分59秒 | Weblog
爺と孫世代の電子工作教室
月2回のある土曜日の昼下がり、電気通信大学同窓会館(リサージ会館)で 面白くも楽しい光景が見られる。
ほぼ70才以上の爺さん世代と小学校4年生ぐらいの孫世代が寄り集まってなにやら行っている。電子工作教室である。集まっている子供たちは近隣の子達で、つまり生徒である。
教える先生はこの大学のオールド・オールドOBが主体である。
この先生達に混じって 名実共に本物の先生である元学長も同じく工作準備に汗を流している。傍で見ていて只只脱帽。
今回はラジオの原点である鉱石ラジオの製作にに取り組んでいた。
子供の手に余るような大きさのループアンテナ木枠(これは先生達が準備しておく)に銅線を何十回も巻き付ける。鉱石〔ゲルマニューム)の受信回路を半田付けし完成。
さて出来映えは如何。子ども一人に借りて試してみた。イアホンから微かだがはっきりした放送が聞こえた。
「やったじゃん」と拍手すると、照れたような嬉しそうな顔をした。
OB先生の一人に聞くと今後「光オルゴール」や「ヘリコプター」の大作に挑戦する由。
ちなみにこの教室は大学の地域貢献の 一環として行われているもので、「めだせ 平成のエジソン」がかけ声であるとのこと。

LLPは起業の起爆剤になるか?

2005年09月22日 15時03分48秒 | 大定年時代
LLP(有限責任事業組合)は起業ブームの起爆剤になるか?
私の所属するパイオニアベンチャーグループ(PVG)の9月例会でLLP(有限責任事業組合)の解説セミナーが行われた。解説者は関東法律事務所の中園繁克氏(弁護士、中小企業診断士)である。もっともLLPについてのセミナーを聴講するのは私にとっては2度目のことである。
最初のセミナーは中小企業基盤整備機構主催であった。
なにやら新しい法律が出来、その法律によれば「簡単手軽に起業出来るのでこのシステムを使って大いに起業しなさい、日本の産業ひいては社会の活性化に一役買ってください云云」といったニューアンスでのマスコミの触れ込みにつられて参加してみたのだ。
しかしあまり良くは分からなかったのが事実であった。
そこで PVGでもLLPのセミナーを行うというので再び出かけたわけである。
中園先生の広範囲に亘る解説をここで要約するつもりはないし、出来もしないが、私なりに理解できたことは何はともあれ「従来の会社組織つまり株主・経営者・従業員・利害関係者等の枠組み概念から離れないことにはこのLLPは理解できない」ということであった。
ともあれ従来の会社設立に比べれば起業にかかる手続きと費用は軽便らしい事も分かった。そこで自分自身が何人かの仲間を集めてLLPを結成することを想像してみた。
成立要件である組合契約書に盛り込む出資での、現金、知的財産 、知的労力の提供等の評価における合意形成、利益配当(うまく儲かった場合だが)の配分の予めの合意、将来の資金調達(難しそう)等あれやこれや考えると私なりの形はこうだ。
1)ごく少人数の気のあった友人で且つ直ぐに欲を出さない人たちの集まり
2)最長2年ぐらいで目途の立つプロジェクトにする
3)外部からの組合員の増加や資金調達を必要としないプロジェクト 
つまりこぢんまりと楽しく仕事をする事を目ざす。
ということで、若い人なら起業の勉強台、定年レベルの人たちには生き甲斐作りと割り切ったら良いと思う。
しかし組合員は平等とはいえリーダーは必要ではないか?リーダーシップと独裁の非をどうバランスさせるか?
いずれにしても出来たてほやほやの法の下での試行錯誤が続き、徐々に完成に近づく事を願うのみである。

匠の技をどこまでプログラミング出来るか?

2005年09月20日 11時01分20秒 | 大定年時代
熟練の技はプログラミング出来るか?
団塊の世代が大量に定年退職を始める2007年まで後1年有余である。
そこで熟練工、熟練技術者によって蓄積された技能・技術が失われるとの危惧の声が上がっている。
そこで若手への技能継承の手段として熟練工の腕と知恵と感をデータベース化しておこうという計画がある。
新聞報道によると経済産業省は 2006年度予算でソフト開発費17億円を要求。
独立行政法人産業技術総合研究所が中心になり、鋳物、溶接、旋盤加工、メッキ及びレーザー溶接の5種類のソフトを開発し。この成果を業界団体を通じて中小企業に配布するというものである。
素人考えでは一見良さそうに見えるが、このソフトが果たしてどこまで匠の技を再現出来るか?
或る程度の時間をかけざるを得まい。匠が長い習練の時間をかけて今の腕を磨いたように。

シルバーパス

2005年09月19日 10時29分51秒 | 社会断層
シルバーパス
東京都のシルバーパス更新の手続きに行った。
金2万円余を払い向こう一年有効のパスを貰う。
私などはこのパスをフルに使わして貰っている。
八王子のような郊外に住んでいるとこのパスの有難味は一入である。
なにせ郊外のバスの運賃は距離制であり、目的地までの移動距離が長いのが郊外都市の特色でもあるので跳ね上がった運賃を覚悟せざるを得ないところなのだ。
交付の時にシルバーパス利用者への注意パンフレットを渡される。
今まではろくに読みもしないで屑籠に放り込んでいたが、今回はどういう訳かじっくりと読んでみた。小パンフレットのページ最後に次の文言がある。
「シルバーパス事業は東京都から年間約127億円の補助(財源は都税)をうけ、約77万人の人が利用しています」
補助金の額には正直少しショックであった。この補助金でどれだけ老人が助かっているか計り知れないと思っている。このパスが無ければ家に引きこもり老人が増えるのは確実で、それを引き金に病人も増えるのではなかろうか?この点では老人医療費とある程度相殺している分があるかも知れない。
いずれにしても財源不足を理由にこの制度を止めないでください。
お願いします。東京都様。

82才現役コンサルタント

2005年09月15日 12時50分38秒 | 大定年時代
82才の現役コンサルタント
つい最近、2007年での大量定年退職問題について話し合う小さな私的会合があった。
その時、出席者の一人から話されたあるトピックスに感銘を受けた。
「知り合いに82才の現役コンサルタントがいる。そのコンサルタントは中小企業の技術コンサルをしている。クライアントにおいて商品または技術開発上で問題に遭遇すると 、自宅の研究室で試作品を手作りし、クライアントに持ち込み、社長はじめ関係社員と具体的な検討をくわえる。社長の信頼は大変なものである」というものである。
世間の常識で云えば高齢の部類に入るのだが、問題の解決に具体的な手法を取る、その瑞々しい発想には感銘を受ける。
年は関係ないのだと改めて思う。

クレオパトラ世界柔道に現る

2005年09月13日 09時16分59秒 | 社会断層
クレオパトラが世界柔道会場に現る
カイロで開かれた世界柔道も本日の団体戦で終る。日本選手の成績はまあまあというべきか、少し残念というべきか?
TV観戦をしていて、何となく選手を誘導する女性たちの顔に既視感がある。
何故なんだろうと考えている内にハタと気付いた。
そうだ紀元前のエジプトの女王 クレオパトラの顔である。
皮膚の色には薄黒から白色までバラエティに富んでいるが、鼻が高く髪は漆黒で明らかにヨーロッパ人種ともアジア系とも違う。
そうだ、ここはエジプトのカイロなのだ。クレオパトラ的美人の国なのだと納得し、以後は試合観戦に集中できた。

世界柔道での爽やかな一コマ

2005年09月10日 14時46分28秒 | Weblog
世界柔道のさわやかな一コマ
今エジプトカイロで世界柔道が行われている。
一柔道ファンとして日本人選手の活躍を夜遅いテレビ実況で一喜一憂しながら見ている。
そうした画面の中でひときわ印象深かったのは取り組みシーンではなく、81キロクラスの泉浩選手対ギリシャのイリアディス選手で泉の一本勝ちの後の光景である。
両者ガッチリと抱き合い、イリアディス選手が泉の片腕を持ち上げ泉の勝利を祝福したことである。見ていて実に気持ちよく感じたのは私だけではないと思う。
イリアディス選手はアテネオリンピックでは決勝で同じく泉と対戦、この時はイリアディス選手の一本勝ちであった。ために同選手はギリシャの英雄的存在となったのである。
その選手がさわやかに泉選手の勝利を祝福したのである。
これからも若い両選手は因縁の対決を重ねるであろうが、何時までもスポーツマンとしての爽やかさを見せて欲しい思う。

ある役所のユニークな試みに喝采

2005年09月08日 13時39分40秒 | 社会断層
柔らか頭のお役所に喝采
本日の新聞で報じられたあるニュースを見て「このごろ役所もやるじゃん」と思わずニッコリした。
それは国土地理院が「風力発電用風車」と「老人ホーム」の地図記号を全国の小中学生から公募するというものである。
国が地図記号を一般から募集するのは初めてである由。ましてや応募資格を小中学生に限定したのである。
子供が地図に親しむ機会をつくり、新しい感性を地図に反映させたいとの目的であるそうだ。大変結構な発想である。きっと同院内に柔らか頭の個人又はグループがいるのだろう。さて、私はこの記事から自身に関係する2つのことを思い出す。
かって私は国土地理院に週1回は出入りし、仕事を貰っていたことがある。当時は世田谷区にあったと思うが、自由な雰囲気で役所というよりも、研究所の感じであった。
もう一つの事柄は今回の企画の対象である「風力発電用風車」である。
昨年さる展示会である会社の「風力発電用風車」の展示について、主宰するNPOテクノリンクとしてお手伝いしたことがある。
それ以降「風力発電用風車」に関心を持ち、あちこちと見に行ったものである。
実用的なもの即ち大型発電力を持つやつは海岸とか山のテッペンにあるが、小型のものは街なかや学校でも見掛けるようになった。昨年11月に出来たばかりの小田急電鉄新駅のはるひの駅にも風車が1ダースも屋上にある。
一見して実用レベルで発電しているようには見えないが、所有者が自己のエコ思想を表明しているのだろうし、学校では地球環境に優しいエネルギーという教育用であろう。
それはそれで結構なことである。
さてこの公募によって来年1月には2つの地図記号が生まれる。さぞや瑞々しく、楽しい溢れる記号だろう。楽しみである。