羊頭狗肉市場 ニッポン
「羊頭狗肉 」羊の頭部を店先に展示し、実は狗肉(犬の肉)を売るという。
1千年前頃の中国のある書物にこの言葉が出ているそうである。
そして今 日本に脈脈と伝わって来ている。
大ホテル、有名レストランで供される料理メニュウの食材、百貨店での高級食材に産地偽装やブランド名を騙っていたことがつぎつぎに曝露されてきている。一旦曝露されると、さー大変、会社の信用に関わるとばかり、社長始め役員諸公が謝罪記者会見を行ない一斉に頭を下げる。白髪頭や禿げ頭はもう見たくない。ウンザリである。
ひとつ小生には理解に苦しむことがある。
あるホテルだか、有名レストランだかのシェフまたは料理長が食材の偽装に気付かなかった、知らされていなかったとのコメントがあったことである。
「包丁一本さらしに巻いて・・・・・」の唄の文句のように料理長通称板長は長く厳しい修業に耐えて今の地位にいるのではないか、腕に自信があり、自分の職業に大きな誇りを持っていたと旧弊な小生は信じていたのだが。
仄聞するところによると、ホテル、レストランの料理部門 チュウボーは一般管理部門からの独立色が強いとのことである。それで「知らなかった、知らされていなっか」はないでしょう。
シェフ、板長にいだいていた畏敬の念は小生の勝手な思い込みであったことはとても残念である。