社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

山内一豊とその妻 江戸博を見る

2006年01月06日 10時49分24秒 | 社会断層
江戸東京博物館を見る その一
新年からのNHK大河ドラマ「功名が辻」(司馬遼太郎原作)が始まる。
司馬遼太郎氏の作品は大好きでほとんど読んでいると自負している。
「功名が辻」に因んだ展示を江戸東京博物館で行っているとの新聞広告を読んだ私は早速出かけてみた。それまでは不明にして江戸東京博物館なる存在を知らなかったのだが両国駅に隣接した巨大な建物にまずビックリした。
開館から既に丸12年が経っているとのことで我が不明を恥じるばかりである。
見学の第一目的である「山内一豊とその妻」展はまあ一時間もあれば見て回れると高をくくっていたのだが、どうしてどうして一時間では無理とわかった。
一豊が流浪の身から信長、秀吉そして家康に仕え堅実に出世を重ねてついには四国土佐の太守となる流れとその間のエピソードを追っていくと途中腰を下ろして休憩せざるを得ないほどの時間がかかった。
一豊が妻(見性院)の内助の功で名馬を手に入れる件はあまりにも有名であるが、関ヶ原合戦の直前に 見性院からの大阪方に関する諜報が家康を始め付き従う武将の意志決定を促し、ついには勝利を得、一豊は大いに面目をほどこしたというエピソードもまた妻の内助の亀鑑とされたのである。
一豊は現在のサラリーマンに比定すると、決してエリートの派手さはないが、こつこつと実績を重ね 、妻の内助の功もあってついには子会社の社長になった、そしてその子会社を永続させる基礎を創ったということになるのだろう。