社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

2006-2007年世界の競争力ランキング

2006年09月27日 12時41分07秒 | 社会断層
世界競争力ランキング
読売新聞9月27日付け朝刊に「世界競争力ランキング」についての小さな記事が出ていた。それによると、このランキングは「世界経済フォーラム」(WEF、本部ジュネーブ)で発表したものであるとのこと。
このWEFは世界の政財界人が集まる「ダボス会議」を主催する集まりと聞けば新聞やTVで馴染んだ人も多いと思う。
さて1位は生命科学分野に優れたスイス、2~4位はIT技術に強みを発揮する北欧のフィンランド、スエーデンとデンマークが占める。
日本は前年評価の10位から7位に上昇したとある。これは従来からの高い技術力やビジネス環境に加え、金融制度、規制緩和の努力が評価された由。以下ランキング10位までの順位表を昨年順位を加えて示す。()は昨年順位。
さらに20位までをWEFのホームページから引用して示す。

1(4)スイス
2(2)フィンランド
3(7)スエーデン
4(3)デンマーク
5(5)シンガポール
6(1)米国
7(10)日本
8(6)ドイツ
9(11)オランダ
10(9)英国
以下20位までは
11 香港
12 ノールウエイ
13 台湾
14 アイスランド
15 イスラエル
16 カナダ
17 オーストリア
18 フランス
19 オーストラリア
20 ベルギー
さてアジアでは韓国24位、マレーシア26位、タイ35位、インド43位、インドネシア50位そして経済成長率著しい中国は意外や54位 である。これは金融問題等の構造問題に懸念材料があるためとしている。
WEFのホームページ 
http://www.weforum.org/

世界の大学ランキング

2006年09月25日 14時39分39秒 | Weblog
世界の大学のランキング
先にUSニューズ・アンド・ワールド・レポートが米国内の大学のランキングを発表していたが、今度は同じく米国雑誌のニューズ・ウイークが世界の大学のランキングを発表していた。
ということで日本の大学はどの程度にランクされているかと野次馬根性の小生は調べてみた。
東京大学16位、京都大学29位、大阪大学57位、東北大学68位そして名古屋大学が94位につけている。
アジア・太洋州での100位以内では
国立シンガポール大学  36位
オーストラリア国立大学 38位 オーストラリア
シドニー大学 50位 オーストラリア
メルボルン大学 53位 オーストラリア
香港科技大学 60位
香港大学 69位
南洋理工大学 71位 中国
モナシュ大学 73位 オーストラリア
西オーストラリア大学 78位 オーストラリア
エルサレム・ヘブライ大学 82位
クイーンズ大学 91位 オーストラリア
香港中文大学 96位
ニューカッスル大学 97位 オーストラリア
となっている。
上記のランキングを見て小生なりにオヤ!と思ったことの一つはオーストラリアの大学の健闘振りである。7大学がベスト100位以内に入っている。
中国の大学のランク入りが少ないのも違和感を持った。精華大学や北京大学など100位までのランクに入っても良いと素人考えに思うのだが。
日本の旧帝大の九州大学、北海道大学や慶応、早稲田も入ってしかるべきと思う。
評価の基準が分からないのでケンカにならないが日本の大学の研究者の英語力が影を落としているのではないかとは小生の勘ぐりである。
評価の基準といえばUSニューズ社とニューズ・ウイーク社では少々違うようである。
ニューズウイークの世界ランキング5位カリフォーニア大学・バークレイ校及び同9位の カリフォーニア大学・サンフランシスコ 校はUSニューズ社の米国内ランキングでは10位以内にも入っていない。結局計る物差しの違いであろう。

大学見本市を見る

2006年09月19日 13時19分22秒 | Weblog
大学見本市を見て
先週東京国際フォーラムでの「大学見本市」なる催しを見学した。
主催者は独立行政法人 科学技術振興機構と同じく新エネルギー・産業技術総合開発機構である。
この催しはこの数年毎年行われているが、年を追うごとに規模が拡大しているように思われ同慶の至りである。小生は毎年見学しているが、いつも不満に思うのは出展した大学のブースに掲げられたペレットの文章表現である。
確かに専門的な内容を簡潔に表現し、訴えるのであるから専門分野の人に理解できれば良いということかも知れない。しかし専門外の人には理解の外でさっぱり面白くない。
一工夫あっても良いのではなかろうか?
例えば提示している理論、技術等の考えられる応用例等を示して貰えば「ナルホド、ナルホド」と素直に知的満足が得られるであろうし、新商品、新技術開発を常に追求している企業特にベンチャー企業関係者にとってみれば、想定される応用例(現実になくとも)から開発のヒントが得られやすいのではなかろうか?
その大学の研究室に相談する気になるのではなかろうか?
そもそもこの見本市の目的は大学での知的成果を企業にトランスファーすることであることから云っても企業の開発技術者=必ずしも理論追求者ではない=に近づいた表現が欲しいとおもう。
もう一つ気になったのは大学・TLOゾーンのコマ数の多いさに比べ大学発ベンチャーの小間の少なさで会場の隅っこで小さくなっていたことである。
大学発ベンチャーが数と規模で 大学・TLOゾーンに拮抗するぐらいになってはじめてこの見本市の成果がでたといえるのではなかろうか ?

くじらを通販で買う パッケージの軽さに泣きて・・・

2006年09月18日 10時50分43秒 | Weblog
くじらを通販で買う
このところ新聞紙上やTVで調査捕鯨の捕獲枠を増やす、従って販売先の拡充を図る・・・との話が出ている。鯨大好き人間、鯨ににノスタルジーを持っている小生としては聞き捨てならない。行き着く先の一人合点は「くじらがふんだんに出回る、そして安くなる」というものである。
ところが、どうやら事は簡単ではなさそうである。
調査捕鯨に一定の経費がかかる、従って今の在庫を一定以上の価格で卸さないと経費が賄えない、いままでの高値のお陰で消費者特に若い人達がくじらの味を知らない等で消費が伸びないとの理由で「一定の必要金額を一定の在庫量で割る」割り算の価格となっている由。つまり価格の硬直性である。
しかし商品の価格は本来市場に任せるべきだと小生は思うのであるがお役所系の当事者は価格を市場に問うという発想は無いようである。従って依然として鯨肉は高くスーパー等で見掛けることも少ない。
ともあれ小生としては最近の鯨ニュースに接するにつけ昔日の味を思い出し、矢もたてもたまらぬ思いで鯨商品を買うことにした。
インターネット通販のページを漁るうち、これはと思う店のページに出会い早速注文した。 待つこと久し5~6日後に商品は届いた。或る程度予想はしていたものの、そのパッケージの軽いことに唖然とする思いであった。
かくて今は少しずつ大事に晩酌のおかずにしている。幸か不幸か家人は始めから手を付けようとしない、小生一人の独占おかずである。小生も敢えて勧めもしない。
旨いものを人にも勧めたくなるお値段に早くして下さいと願っている。

くじら クジラ クジラ ユビキタスなクジラよ

2006年09月06日 14時12分56秒 | Weblog
鯨 くじら くじら ユビキタスなクジラ
最近、調査捕鯨の捕獲枠が増え鯨肉の流通が大幅に増えるという 新聞やTVのニュースが流れるようになった。少年時代故郷の近くに小規模ながらも捕鯨基地があり、鯨は随分と食べさせられたものである。
味は感覚の中にしっかりと根付いている。鯨を食べたいという本能的、潜在的欲求は強い。オバイケ、ベーコンなど頭に描くだけでパブロフの法則に屈する。犬ではないけど。
時々スーパーの中を巡り、ごくごく希にベーコンや缶詰を見掛けることがあり、つい手に取ってみる。そして値符だを見てため息をつく。
そんな私にとって最近の鯨に関する報道は朗報であるはずだが、末端の店頭には今のところ私を雀躍させるものはない。手に取った薄いベーコン3~4きれパックが700円 也、一口二口で終わりそうだ。これでは我が本能を抑圧せざるを得ないのだ。
各種報道によると捕鯨関係者は消費拡大策に本腰を入れているよしだが私には一向にその本腰が見えてこないのだ。
子供の時に食べた(無理矢理食べさせられた?)くじらの味が忘れられない私および私たちのために「いつでも何処でも」(IT業界では「いつでも何処でも」をユビキタスという) ユビキタスにしてください。クジラ関係者の皆様 お願いします。

武家の商法にならぬようにー国立大学の収益アップ作戦

2006年09月05日 11時26分50秒 | Weblog
武家の商法にならぬように:国立大学の収益アップ作戦
過日の読売夕刊に次のような記事が一面にデカデカと出ていた。
「一昨年に法人化した国立大学が、増収や経費節減に奮闘している。キャンパスをロケ地にしたり、育てた松阪牛を出荷したりして収入の増加を図る一方、学内の蛇口に節水器具を付けるなど涙ぐましい経費節減も。どの大学も黒字の確保を目指し、知恵を絞る日々が続いている」とある。
各大学の取り組み例として以下の例をあげている。
外部より収益を得る例として
東京海洋大学:キャンパスを映画ロケ地に貸し出し19回のロケで300万円
三重大学:松坂牛の飼育
東京農工大学:学内農場で取れた野菜、果物らの販売
北海道大学:クラーク博士に因んだ懐中時計等オリジナルグッズの販売
岩手大学:農学部付属動物病院での家畜治療
福島大学:有料の臨床心理相談、教育相談等
東京芸大:美術館展覧会、コンサートを積極的に広報して入場料収入を増やす
島根大学:大学の農場で収穫したサツマイモでいも焼酎を製造・販売
経費節約の例として
愛媛大学:校内掃除の外部委託の一部を学生、教職員が肩代わりし委託費を節約
京都大学:便座の暖房費節約
滋賀医科大学:水道の水量節約器具の取り付け
宇都宮大学:旧講堂の仮修復を職員が行い外注費を節約
等等である。
考えてみれば大学は知や科学技術の集積場である。それらを上手に商品化すれば収益を生み出せる可能性がある。又それは学生の企業家養成やMOT教育にもなると思う。
懸念は「親方日の丸意識」と「武家の商法」で市場競争の中でズルズル赤字を出しかねないことである。願わくばその大学ならではの特色を生かしたオンリーワン商品を企画して貰いたい。