社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

江戸中期の大水利工事 もっと誇るべき

2016年04月21日 15時41分16秒 | 社会断層

陽春の日を浴びながらあるグループとともに関東平野西南部平野を歩いた。

主な目当てはこの地域に発達した用水路系を辿りこの用水路網を開発・開拓した先人の遺業を偲ぼうと

いうものである。

二つの水路(川)の高低差を克服してまじあわせることなく立体的に交差させるという。

この工法ははサイホン原理を利用した通称「伏越し」といわれるもので、高い技術力を証明している。

幕臣 井沢惣兵衛為永なる人物の1700年代の傑作だという。

この「伏越し」技術がキーになり関東平野の一角に総延長80キロメートルとなり大用水路ができ日本の三大農業

用水路の一つといわれる。

地域住民はもっとこの事を誇りにし、PRして地域活性化に生かすべきではなかろうか?

同行グループは一応インテリ層といって良いと思うが、小生を含めてこの存在を実地に見るまでは知らなかったという。

伊能忠敬の4000万歩の日本国測地測図の業績に比べるにはスケールの点では小さいかもしれないが測地、測量および

水利工学等の技術は当時として世界に誇りうるものだと思う。

 

 


哀しみの図書館

2016年04月20日 11時34分47秒 | 社会断層

私が通う図書館の一コーナーが異様な景色となっている。

図書館といえば静謐で空調もはど良く快適な空間である。

その一コーナーが哀しい風景になっている。

そのコーナーとは雑誌、新聞が置かれている場所で利用者、特に年配者にとっては黄金コーナーであろう。そこに以下のような文面の張り紙が元々の雑誌の置かれていた所に貼り出されている。

「             」は不明になることが多くカウンターに引き上げています。読みたい方はカウンターまで申し出下さい。

「            」は人気の週刊誌、月刊誌である。暫く前までは2~3の雑誌の場所に当の貼り紙が出ていたのだが、最近はその数がぐんと増えて何と雑誌数の2/3を占めるようになってきた。

一部の心無い人の無断持ち帰りがこの結果をもたらすと考えられるが、心当たりの方、どうかおやめ下さい。持ち帰りたい程の貴重な情報があったのなら是非書店で購入して下さい。

図書館の来る貴方は本、書物好きでしょう。是非同好の士の愉しみを奪わないで下さい。