世界のシニアの労働事情 フィンランドとフランス
2月13日のこのブログで米国のシニアの労働事情に触れた。
今日はフィンランドとフランスの事情について新聞より引用する。
いずれも最近の読売新聞に記載された記事の私なりの抜粋であることをお断りしておく。アメリカにしろ、フィンランド、フランスにしろ、各国のシニア労働事情が我々日本人の持っているイメージ(私だけかも知れないが)とちょっと違ってきたように思うので取り上げたわけである。
「フィンランド政府が柔軟定年制を導入して高齢者雇用促進にのりだしたのは、欧州一の早さで高齢化がすすんでいるからだ。フィンランドは携帯電話のノキア社があるように世界屈指のIT先進国である。人口は約500万人。競争相手であるG8各国やインドに比べて格段に少ない。その上政府推計では、59才以下の総人口が向こう5年間で12万人も減る。政府にとって少子化克服と高齢者活用は国家存亡に拘わる重大問題である。」
「フィンランド政府は高齢労働者の健康問題に大きな関心を払っている。・・・・・労働現場の医療について治療から早期予防に重点を移した。・・・・・長く働くためには健康管理が不可欠。自己管理を求めるだけでは不十分で、働く人の健康維持は国家と企業の責任である」とフィンランド労働衛生研究所部長は言っている。
このあたり健康保険料の高齢者負担を強めた日本政府によく聞いて貰いたいものだ。
「老後は悠々自適の気質が強かったフランスで、高齢者雇用の試みが始まった。年金や医療予算の財政圧迫から、政府も高齢者の雇用拡大に乗り出した」
「欧州全域に130店舗を持つ或る眼鏡チェーン店では、現在の社員の平均年齢は30才と若いが昨年、社員の20%を50才以上にするという目標を設定し、第一陣として50人の高齢者を新規採用した」
「フランスは早期退職が進んだ国で55才~65才の就労率はEU平均を4%下回る37%である。しかし長寿化に伴い、高齢者層の就労希望者は増えている。」
「労働担当相は、55才~65才の就労率を毎年2%づつ引き上げ、2010年には50%にする、とこのほど宣言した・・・・・退職者天国フランスにも変化がおとずれている」だそうである。
2月13日のこのブログで米国のシニアの労働事情に触れた。
今日はフィンランドとフランスの事情について新聞より引用する。
いずれも最近の読売新聞に記載された記事の私なりの抜粋であることをお断りしておく。アメリカにしろ、フィンランド、フランスにしろ、各国のシニア労働事情が我々日本人の持っているイメージ(私だけかも知れないが)とちょっと違ってきたように思うので取り上げたわけである。
「フィンランド政府が柔軟定年制を導入して高齢者雇用促進にのりだしたのは、欧州一の早さで高齢化がすすんでいるからだ。フィンランドは携帯電話のノキア社があるように世界屈指のIT先進国である。人口は約500万人。競争相手であるG8各国やインドに比べて格段に少ない。その上政府推計では、59才以下の総人口が向こう5年間で12万人も減る。政府にとって少子化克服と高齢者活用は国家存亡に拘わる重大問題である。」
「フィンランド政府は高齢労働者の健康問題に大きな関心を払っている。・・・・・労働現場の医療について治療から早期予防に重点を移した。・・・・・長く働くためには健康管理が不可欠。自己管理を求めるだけでは不十分で、働く人の健康維持は国家と企業の責任である」とフィンランド労働衛生研究所部長は言っている。
このあたり健康保険料の高齢者負担を強めた日本政府によく聞いて貰いたいものだ。
「老後は悠々自適の気質が強かったフランスで、高齢者雇用の試みが始まった。年金や医療予算の財政圧迫から、政府も高齢者の雇用拡大に乗り出した」
「欧州全域に130店舗を持つ或る眼鏡チェーン店では、現在の社員の平均年齢は30才と若いが昨年、社員の20%を50才以上にするという目標を設定し、第一陣として50人の高齢者を新規採用した」
「フランスは早期退職が進んだ国で55才~65才の就労率はEU平均を4%下回る37%である。しかし長寿化に伴い、高齢者層の就労希望者は増えている。」
「労働担当相は、55才~65才の就労率を毎年2%づつ引き上げ、2010年には50%にする、とこのほど宣言した・・・・・退職者天国フランスにも変化がおとずれている」だそうである。