AIに関してやや遅れがちな日本であるが、AIの肝でもあるコンピューティング・パワーでは量子コンピュータが待望されているが、どうやらこの分野では日本も好位置に着けているようである。
科学技術関係の論文引用では近時 日本発がジリジリと後退しているが、量子コンピュータに関しては論文引用数がトップクラスらしい。
AIに関してやや遅れがちな日本であるが、AIの肝でもあるコンピューティング・パワーでは量子コンピュータが待望されているが、どうやらこの分野では日本も好位置に着けているようである。
科学技術関係の論文引用では近時 日本発がジリジリと後退しているが、量子コンピュータに関しては論文引用数がトップクラスらしい。
新聞・雑誌上での人工知能(AI)関係記事を集めました (8月下旬~9月上旬) | |||
日本経済新聞、日刊工業新聞、週刊東洋経済、その他日刊紙、雑誌から引用 | |||
対象 | 適用 | 引用先 | |
製造業 | 自動車運転の完全自動化 | ||
製造業 | AIで空調の自動制御 | ||
観光業 | AIで観光・渋滞緩和 | ||
証券取引 | AIで不正取引発見 | ||
保険 | AIで保険証券開発 | ||
農業 | AI搭載ドローンで追尾撮影 | ||
不動産業 | AIを活用して部屋探し | ||
気象 | AI活用 気象データ収集 | ||
商業 | コールセンターにAI | ||
事務管理 | 名刺管理システムにAI 人脈作りに役立てる | ||
タクシー | タクシ配車をAIで円滑に | ||
漁業 | マグロ養殖にAI導入 養殖環境調節 | ||
Net | AIで手書き文字読み取りデータ化 | ||
商業 | ネット通販 AIを使い声で注文 | ||
エアコンの空気清浄効果をAIで管理 | |||
製造業 |
製造装置の状態可視化
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商業 | 都市計画で商圏分析にAI | ||
自動車 | 車の誤発進防止にAI | ||
自動車 | 運転中の眠気予知にAI | ||
Net | SNS投稿上の強い興味を引いたキーワードを検索 | ||
金融 | 個人の信用格付けを銀行窓口で | ||
建設 | インフラ維持・管理をAIで損傷を特定 | ||
医薬 | 認知症患者のゲノム管理をAIで | ||
商業 | AIで小売店舗の来客解析 業務改善を図る | ||
Net | SNS投稿上の違法・有害ワードをAIで検出 | ||
医薬 | 血痕分析にAIを | ||
金融 | 保険の顧客窓口をAIで | ||
製造業 | 工場のビッグデータ収集 不良品検知に活用 | ||
商業 | 自販機にIOT機能を持たせコンビニに対抗 | ||
学習 | ロボット相手に英会話練習 AI,IOTを活用 | ||
商業 | ロボットが接客 「イラシャイマセ」 | ||
学習 | 方言をAIで標準語に | ||
次世代AI | 人の錯覚・共感を理解する次世代AIの開発を目指す | ||
農業 | 養豚にIOT・AI 体調管理に | ||
数日前 Times Higher Education (THE)から恒例の世界の大学の順位が発表された。
それによると日本の大学、代表選手 東京大学、京都大学らの順位がまるで振るわない。これはここ数年来の傾向でジリジリと順位を下げている。
よその国の私的機関が勝手に決めたことで「気にするな」という向きもあるがたかがランキング されどランキングでじり貧傾向をむき出しに見せつけられると寂しい限りである。
日本発の学術論文の評価もジリジリ下がっていることと軌を同じくしている。
のほほんとしている場合ではないと思う。
更に気になるのは中国をはじめアジアの著名大学が軒並み順位を上げていることだ。
因みにアジア勢では
22位 シンガポール国立大学
30位 Tsinghau University 中国
40位 香港大学
44位 香港理工大学
46位 東京大学 ここでやっと 注)アジアで 7位
58位 Chinese University Honkong
74位 京都大学 注)アジアで14位 注)東工大 アジアで30位
慶応111~120位
中国の場合政府が非常に力を入れている由。
数年前2010年頃?のTHEの評価では東大7位?の記憶が小生にはある。
評価基準もグローバル時代を反映して変わってきたのであろう。
そこでざっと評価項目と点数配分をあたってみると、どうやら
国際性:外国籍教員の比率や留学生の比率が低い(マイナス要素)
内向性?:教員が当該大学の出身者比率が高い(マイナス要素)
などが利いているようだ。
確かにアジア勢と同様にオーストラリアの大学も近年評価を高めている。
東南アジア諸国からの留学生比率が高いのが利いている?
日本におけるITの世界的立ち位置はすでに勝負あったという感じである。
今盛んに言われているAI人工知能はどうか?勝負はこれからと考える向きもあるが、すでに周回遅れと悲観する向きも多い。
そんな中で、3~5年先のAI技術の在り方を考えると一つの大きな希望が見える。
それはAI技術の核心であるコンピューティング・パワー、すなわち計算速度である。今のところコンピューティング・パワーの革命をもたらすものとして量子コンピュータがある。
希望の灯の一つは量子コンピュータに関する学術論文のうち、日本からのものが高いランキングでの評価を受けているという実績があることである。科学技術論文のうち、日本発の評価は近年ジリジリと下落している。
そんな中での量子コンピュータ関連の評価は希望の光といえるのではないか?
もう一つの希望は国が量子コンピュータの開発・実用化に向けて多額?の集中投資をするという予算措置を講じようとしている(来年度概算要求)ことである。
ぜひそうあって欲しいものである。
日本には現在AI,I0T及び素材関連の有望ベンチャーが育ちつつある。これ等の技術を欲しい大企業や政、官及び学もこれらに対して育成、支援の構えを見せている。その証左は一例として関連各省の来年度の概算要求を概観すると分かる。
世界の競争相手ベンチャーも多いいが日本ベンチャー企業達も第2、第3のGoogle,FaceBook,Appleを目指してほしい。世界を相手にして欲しい。
2018年度に向けての各省庁の概算要求のうち特に目立つのは文科省の「新産業創出へ卓越大学院創設 100億円」と経産省の「高効率のAIチップの開発支援 126億円」
である。
〇大学の工学教育改革 産業界とのギャップを解消目指す 文科省
〇インフラ維持管理 AIで損傷を特定 國交省
〇大学が人材流動化戦略 文科省
〇次世代無線通信を競争力強化につなげ 社説
〇AIベンチャー 受注過多 注文主大手の発注価格に不満 日経BP
〇民法改正でIT中小開発企業はピンチに 責任負う期間長期化の恐れ
〇商社 AI,IOTで生き残れ
〇京セラ IOT端末開発 自転車・自販機からデータ収集
〇パナソニック 折り畳み自動洗濯機やグーグルのAIスピーカ
〇島津製作所 AIを活用し微量組織のがんの病理診断を支援する装置を開発する
〇NTTドコモ LPWA(Low Power Wide Area)のIOTを商用化
〇幼児の保育所入所割り当てをAIで高速最適化 九州大学と富士通研究所
〇各省の概算要求の目玉 揃う