社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

それでよいのか蕎麦打ち男を読んで

2006年01月11日 12時02分29秒 | 大定年時代
「これでいいのか蕎麦打ち男」を読んで
残間りえ子さんのこのエッセイ集は団塊世代の男女に対して趣味に沈殿してそのまま朽ちるなというメッセージであると小生は受け止めたのであるが、終章辺りの次の文章が小生が日頃感じていた事を代弁してくれているので紹介する。
「私の周りではここ一.二年の間に会社を辞めた人がかなりの数いて、次なる就職先を見つけた人と、何ヶ月経っても見つからない人に二分されている。
うまく再就職ができた人に共通なのは、お金と地位に頓着しないことだ。
大手ゼネコンの常務から浪人時代を経て中堅建設機械会社の社長になった人は浪人中に自分自身をニュートラルに戻した。ハイヤーだったのを電車に代え電車のなかは情報の宝庫だと発見し、駅は下手な健康器具よりよっぽど良い。秘書もオフィスもないが携帯がオフィスだ、良い時代に浪人したと述懐していた」
「ハイヤーがなくなっても私費で暫く乗り続けたのだが続かず、タクシーに代え、親しい人が個人タクシーを始めたので乗ってやっているのだと見栄を張っていたが結局人にばれてしまった。このタイプの人はなかなか再就職がうまく行かない」
(注)一部文章を省略又は変更しています
以上2つのタイプ、つまり自分自身をリセットできる人と前職の地位等に拘る人がいる。前者は再出発しやすいし、後者は難しい。
関与しているNPOで定年退職者や早期退職者と話し合って、小生はつくづく同じ感想を持つのである。

猿回し

2006年01月10日 11時54分31秒 | 社会断層
猿回し
さるまわし 懐かしい言葉である。小生が子供の時には神社のお祭りにはどこからともなく猿回しが現れお猿さんの芸を見せてくれたものである。
日光猿軍団とか周防会など人気劇団?の評判を聞くが、路上での芸披露を見ることは暫くなかった。
それが南大沢駅前スクエアに出現したのだ。パフォーマンスは休日の午前中から夕刻まで何回か行われる。太鼓の音の合図で大人も子供もわっとと集まってくる。
見せる芸は数種類で多彩とは言い難いがユーモラスな仕草と猿回しのお姐さんの口上に観客は笑いが絶えない。長尺の竹馬乗りや間隔3メータの空中ジャンプなどスリリングな芸も見せてくれ観客も拍手喝采である。
最後の投げ銭代わりの笊が回ると千円札もそこそこ集まり、休日毎に見物し、そのたびに百円のみの投げ銭しかしない小生もわがことのようにホットするのである。

「悠々自適」か「悠々自宅」か? 友人の年賀状から

2006年01月09日 11時52分12秒 | 大定年時代
悠々自適か悠々自宅か? 友人の年賀状から
「悠々自適」を「悠々自宅」とはき違え、奥方を「亭主在宅ストレス症候群」に追い込むご主人達にこの年賀状を参考までに。
(近況: 孫三人と毎日賑やかに過ごしています。昨年から小学校の用務員を一日四時間やっていますが学校の子供達はすべて孫みたいになついてくれるので楽しんでいます。
地域の役員や囲碁、コーラスなどで結構忙しい毎日です)
楽しく充実した毎日を過ごしている様子が手に取るようにわかるようだ。

江戸博物館 その2

2006年01月07日 13時06分35秒 | Weblog
江戸東京博物館にて その2
企画展「山内一豊とその妻」をじっくり見た後7階の常設展に行くことにした。
途中なにやら大きい銃声のような音が聞こえる。何事ならんと音のする場所とおぼしき階に下りてみる。そこでは侍装束の人達による火縄銃の発射実演を行っていたのだ。
解説者の話によると火縄銃は発射間隔が弾込めに最低でも30秒かかるそうである。
そこで発射陣は3段に別れ第一陣が発射している間、次陣が弾込めをする。これを繰り返すことにより発射間隔を縮め速射効果を得るそうだ。
それにしても随分と大きい音がするものである。同時発射の火縄銃は3丁なのだが。
実際の戦場で横一列の何十、何百人かの 銃隊が火ぶたを切るとものすごい音になるだろう事は容易に想像できる。
織田信長が鉄砲戦術で武田の騎馬武者を散々と打ち破った話は有名だが、馬達もこの銃声にはさど驚いたことだろう。
常設展示場では江戸時代から現在に至る風俗、建造物、商品等あらゆる代表的なものが展示されていた。
とても描写しつくせないので省略しよう。「百聞は一見にしかず」であろう。
その中で私にとって一番印象的な展示は前大戦の東京空襲の模様である。特に3月10日のそれで下町、山の手を問わず東京の大半が燃え上がった様子がよく分かった。
もう2度と戦争は止しましょう。

山内一豊とその妻 江戸博を見る

2006年01月06日 10時49分24秒 | 社会断層
江戸東京博物館を見る その一
新年からのNHK大河ドラマ「功名が辻」(司馬遼太郎原作)が始まる。
司馬遼太郎氏の作品は大好きでほとんど読んでいると自負している。
「功名が辻」に因んだ展示を江戸東京博物館で行っているとの新聞広告を読んだ私は早速出かけてみた。それまでは不明にして江戸東京博物館なる存在を知らなかったのだが両国駅に隣接した巨大な建物にまずビックリした。
開館から既に丸12年が経っているとのことで我が不明を恥じるばかりである。
見学の第一目的である「山内一豊とその妻」展はまあ一時間もあれば見て回れると高をくくっていたのだが、どうしてどうして一時間では無理とわかった。
一豊が流浪の身から信長、秀吉そして家康に仕え堅実に出世を重ねてついには四国土佐の太守となる流れとその間のエピソードを追っていくと途中腰を下ろして休憩せざるを得ないほどの時間がかかった。
一豊が妻(見性院)の内助の功で名馬を手に入れる件はあまりにも有名であるが、関ヶ原合戦の直前に 見性院からの大阪方に関する諜報が家康を始め付き従う武将の意志決定を促し、ついには勝利を得、一豊は大いに面目をほどこしたというエピソードもまた妻の内助の亀鑑とされたのである。
一豊は現在のサラリーマンに比定すると、決してエリートの派手さはないが、こつこつと実績を重ね 、妻の内助の功もあってついには子会社の社長になった、そしてその子会社を永続させる基礎を創ったということになるのだろう。

日本の人口が縄文時代に?

2006年01月05日 13時43分35秒 | 社会断層
ドッキリ人口問題
年が改まって人口問題が新聞紙上を賑わせている。人口が減るという予測が2年早く実現したというのである。
その中で今から500年後つまり2500年には日本の人口が数十万人程度になるという。
勿論これは今の人口趨勢がそのまま変わらないとの仮定の話である。しかし、それにしても総人口数十万人は縄文時代以前の人口とか。
この人口では日本国は存在しきれないだろう。
ここは何とか出産適令の女性に頑張って貰わねばと思う。いや男性こそ頑張ってください。ぐるっと周りを見回しても今までの常識的な結婚適齢期 を過ぎた独身の男女が増えているようだし、結婚しても子供を作らない若い夫婦が多い。
思うに核家族化が進み子育てのための支援力つまり祖父母特に祖母の支援、地域の支援が得にくい状況が子供を産む気にならない、或いは一人で充分と考えるのか?
ここは一つ行政も頑張って欲しい。少子化対策担当大臣までつくったのは伊達ではないところを見せて欲しいものだ。