ブラシ花
風にまかせて
空を掃く
(勝爺)
・今年も、裏庭のブラシの木に、赤い花がたくさん咲いた。
・この木も亡き妻が植えたものだが、桜同様小さな庭にはそぐわないほど大きくなってしまった。
・名前のとおり、ブラシの形状をした花姿がめずらしいので、近所のおばちゃんが、挿し木にしてみるからと、切って持っていったが、定着しなかったようだ。
・水揚げも悪く、切花にも適さない。
・別名、金宝樹(キンポウ . . . 本文を読む
<司法試験に合格した直後に事故死した父・義紀が果たせなかった弁護士になる夢を諦められずにいる荻原早紀は、弁護士法人事務所で見習いパラリーガルをしながら弁護士を目指しているものの、司法試験には9年連続で不合格。周囲からは結婚を勧められているが、彼女は物事をきちんとしないと気が済まない「曲げられない女」だった。ある日、早紀は、高校時代の同級生・璃子と再会。直後に恋人の正登からプロポーズされたが、ひょん . . . 本文を読む