燈籠 http://aozoraroudoku.jp/voice/rdp/rd240.html
著者:太宰 治 読み手:高橋 律子
言えば言うほど、人は私を信じて呉れません。逢うひと、逢うひと、みんな私を警戒いたします。ただ、なつかしく、顔を見たくて訪ねていっても、なにしに来たというような目つきでもって迎えて呉れます。たまらない思いでございます。
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純真http://aozoraroudoku.jp/voice/rdp/rd219.html
著者:太宰 治 読み手:野村 洋二
「純真」なんて概念は、ひょっとしたら、アメリカ生活あたりにそのお手本があったのかも知れない。
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あさましきもの
著者:太宰 治 読み手:緒方 朋恵 時間:8分42秒
賭弓に、わななく/\久しうありて、はづしたる矢の、もて離れてことかたへ行きたる。
こんな話を聞いた。
たばこ屋の娘で、小さく、愛くるしいのがいた。男は、この娘のために、飲酒をやめようと決心した。娘は、男のその決意を聞き、「うれしい。」と呟いて、 うつむいた。うれしそうであった。「僕の意志の強さを信じて呉れるね?」男の声 . . . 本文を読む