韓国保健社会研究院が発行する「保健・福祉イシュー・アンド・フォーカス」11月号によると、韓国人が最も多く受ける手術は白内障手術で、人口10万人当たりの手術件数は年間728件(2009年基準)に上ることが分かった。次いで痔(じ)=いぼ痔=、帝王切開、一般脊椎、虫垂炎(虫垂切除)手術と続く。
特に、最近では白内障手術、一般脊椎手術、人工膝関節置換手術など、老人性疾患に対する手術が急増している。人口10万人当たりの白内障手術件数は、06年から09年にかけて554件から728件に31.2%増加し、一般脊椎手術は189件から287件に50.9%、人工膝関節置換手術は63件から95件に51.7%、それぞれ増えた。
延世大学医学部のパク・ウンチョル教授は「高齢化に加え、教育を受けた高齢者が増えたことから、白内障など老人性疾患の手術が大幅に増加した」と説明している。人口10万人当たりの手術総数は、05年の2926件から09年には4531件と、4年間で54.8%増加した。
手術の増加に伴い、手術費用も大幅に増えている。33の主要手術に対する健康保険入院診療費は、06年の2兆4717億ウォン(約1647億円)から09年には3兆4913億ウォン(約2326億円)に41.3%増加した。特に、手術費用の合計額が多いものは、大半が老人性疾患による手術だった。手術費用合計額は一般脊椎が4464億ウォン(約297億円)で最も多く、次いで白内障手術が3719億ウォン(約248億円)、人工膝関節置換手術が3458億ウォン(約230億円)、ステント挿入手術が3220億ウォン(約215億円)と続く。
手術件数の増加が最も著しかったのは甲状腺手術で、06年の2万2905件から09年には3万8412件と約68%増加した。専門家らは、超音波診断が普及し、甲状腺の腫瘍を発見しやすくなったためと分析している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます