『ナイル殺人事件』(78)(1979.6.28.自由が丘武蔵野推理劇場.併映は『サイレント・ムービー』)
『オリエント急行殺人事件』(74)は列車内だったが、今回は豪華客船が舞台。雑多な出演者の中でも、特にエルキュール・ポワロ役のピーター・ユスチノフと友人役のデビッド・ニーブン、いかにも病的なミア・ファローが好演を見せる。また、新人のサイモン・マッコーキンデールは今後に期待を抱かせるものがあった。
監督は『タワーリング・インフェルノ』(74)のジョン・ギラーミン、脚本はアンソニー・シェーファー、音楽はニーノ・ロータ。ピラミッドなどの見事な撮影は、さすがのジャック・カーディフ。確かに、宣伝文句通り、結末を知っていたらつまらない映画でしょうな。ラストで「ミステリー・ナイル」(サンディー・オニール)が流れるが、これは日本だけらしい。
【今の一言】と、40数年前の自分はやけに簡単に記している。マッコーキンデールはその後ぱっとせず、すでに亡くなったという。偶然だが、『オリエント急行殺人事件』も名前通りの推理劇場で見たのだった。
さて、近々公開の新版のキャスト表と比較してみると、
エルキュール・ポワロ:ピーター・ユスチノフ→ケネス・ブラナー
リネット:ロイス・チャイルズ→ガル・ガドット
サイモン:サイモン・マッコーキンデイル→アーミー・ハマー
ジャクリーン:ミア・ファロー→エマ・マッキ―
ロザリー:オリビア・ハッセー→レティーシャ・ライト
ルイーズ:ジェーン・バーキン→ローズ・レスリー
スカイラ―:ベティ・デイビス→ジェニファー・ソーンダース
バワーズ:マギー・スミス→ドーン・フレンチ
アンドリュー:ジョージ・ケネディ→アリ・ファザル
サロメ:アンジェラ・ランズベリー→ソフィー・オコネドー
ベスナー:ジャック・ウォーデン→ラッセル・ブランド
となる。ニーブンが演じたレイス大佐がいなくなっているが、新たな登場人物もいるようだ。
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