『幽霊と未亡人』(47)(1997.2.3.)
若く美しい未亡人ルーシー(ジーン・ティアニー)が海辺の一軒家に引っ越してくる。ところが、その家には、前の持ち主のグレッグ船長(レックス・ハリスン)の幽霊が出るのだ。だが、ルーシーは幽霊の脅しにも屈せず、一緒に暮らし始める。やがて2人は引かれ合うが…。監督はジョセフ・L・マンキーウィッツ。
主人公の未亡人は絶世の美女ジーン・ティアニー! 相手役の幽霊船長は珍しく粗野なレックス・ハリスン。だが、粗野な中にも、時折品格を感じさせるところが彼の真骨頂。この、現実には決して結ばれないカップルのやり取りが、おかしくも切なく展開していく。恋敵役でジョージ・サンダースも登場する。
いわば、この映画は『ある日どこかで』(80)の逆パターンの話だった。というよりも、『ある日どこかで』 がこの映画を大いに参考にしたのであろう。描かれた時代は異なるが、男女の設定を入れ替えると細部に共通点が多く、ラストシーンもそっくり。しかも、ヒロイン役のジェーン・シーモアは、この映画のティアニーをほうふつとさせるからだ。このあたり、あの映画の監督ヤノット・シュワルツに確かめてみたい気もするが。
ただ『ある日どこかで』 と大きく違うのは、この映画では、2人の絆の構築が、一軒の家を媒介にして描かれる点だ。それ故、時の移り変わりが自然に描け、密度の濃い、深い恋愛劇として成立する。このあたり、またしてもマンキーウィッツのうまさにうならされた。所詮、こんな話は嘘なのだが、その嘘を、いかに夢も説得力もある話として見せるかが映画監督の腕の見せどころではないか。その点、この映画は満点に近いものがある。
ジーン・ティアニーのプロフィール↓
レックス・ハリスンのプロフィール↓
ジョージ・サンダースのプロフィール↓
All About おすすめ映画『ある日どこかで』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c0daf9574990b3b417ed4c1715b965ab
若く美しい未亡人ルーシー(ジーン・ティアニー)が海辺の一軒家に引っ越してくる。ところが、その家には、前の持ち主のグレッグ船長(レックス・ハリスン)の幽霊が出るのだ。だが、ルーシーは幽霊の脅しにも屈せず、一緒に暮らし始める。やがて2人は引かれ合うが…。監督はジョセフ・L・マンキーウィッツ。
主人公の未亡人は絶世の美女ジーン・ティアニー! 相手役の幽霊船長は珍しく粗野なレックス・ハリスン。だが、粗野な中にも、時折品格を感じさせるところが彼の真骨頂。この、現実には決して結ばれないカップルのやり取りが、おかしくも切なく展開していく。恋敵役でジョージ・サンダースも登場する。
いわば、この映画は『ある日どこかで』(80)の逆パターンの話だった。というよりも、『ある日どこかで』 がこの映画を大いに参考にしたのであろう。描かれた時代は異なるが、男女の設定を入れ替えると細部に共通点が多く、ラストシーンもそっくり。しかも、ヒロイン役のジェーン・シーモアは、この映画のティアニーをほうふつとさせるからだ。このあたり、あの映画の監督ヤノット・シュワルツに確かめてみたい気もするが。
ただ『ある日どこかで』 と大きく違うのは、この映画では、2人の絆の構築が、一軒の家を媒介にして描かれる点だ。それ故、時の移り変わりが自然に描け、密度の濃い、深い恋愛劇として成立する。このあたり、またしてもマンキーウィッツのうまさにうならされた。所詮、こんな話は嘘なのだが、その嘘を、いかに夢も説得力もある話として見せるかが映画監督の腕の見せどころではないか。その点、この映画は満点に近いものがある。
ジーン・ティアニーのプロフィール↓
レックス・ハリスンのプロフィール↓
ジョージ・サンダースのプロフィール↓
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