田中雄二の「映画の王様」

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『水上のフライト』中条あやみにインタビュー

2020-10-10 10:45:23 | 仕事いろいろ

 走り高跳びで世界を目指す遥(中条あやみ)は、交通事故に遭い、二度と歩けない体になってしまう。遥は心を閉ざし、自暴自棄に陥るが、ある日、パラカヌーと出会い、周囲の人々に支えられながら新たな夢を見つけていく。

 『超高速!参勤交代』シリーズの脚本家・土橋章宏が、実在のパラカヌー日本代表選手との交流に着想を得て、オリジナルストーリーとして脚本を執筆。『キセキ あの日のソビト』などの兼重淳が監督した。

 自我が強く、共感しづらい主人公が、徐々に変化していく様子が描かれるのだが、それを彼女は頑張って演じ分けていた。しかも、競技や練習の場面も、スタンドインを使わずに、ほとんど自分で演じたというのだから、なかなかの根性の持ち主だ。

詳細は後ほど。

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『パリの恋人』

2020-10-10 06:58:26 | 1950年代小型パンフレット

『パリの恋人』(57)(2005.4.1.)



 インテリ娘のジョー(オードリー・ヘプバーン)は、カメラマンのディック(フレッド・アステア)に見出され、パリでファッション・モデルとなるが…。

 スタンリー・ドーネン監督の傑作ミュージカルの1本であるこの映画を再見。今回は脇役、ケイ・トンプソンのうまさが光って見えた。ストーリーは他愛もないものだが、こういう映画に理屈を言ってはいけないのだ。ジョージ・ガーシュインの「ス・ワンダフル」はやっぱりいい曲だなあ。

 以下、フレッド・アステア追悼としてテレビで放送された際のメモを記す。(1987.7.3.)

 フレッド・アステアが亡くなった。前世紀生まれの87歳だというから大往生といってもいいだろう。初めてアステアを知ったのは『ザッツ・エンターテインメント』(74)。というわけで、その全盛期は知るよしもないが、並び称されるジーン・ケリーの映画が結構リバイバル上映されているのに比べると、アステアの映画を見る機会にはあまり恵まれなかった。

 その性か、『バンド・ワゴン』(53)を見るまでは「アステアの踊りは高級すぎてどうも…」という気がして、『雨に唄えば』(52)を始めとするケリーの方に親しみを感じていたのだが、最近、『バンド・ワゴン』や『足ながおじさん』(55)、そしてこの映画を続けて見ることができて、遅ればせながら、共演する女優を際立たせるアステアのダンスの見事さに気づいた次第。

 とはいえ、この映画に関しては、オードリー・ヘプバーンの全盛期、加えて、つい先日『ティファニーで朝食を』(61)を見た、というこちらの事情も手伝って、どうしてもオードリーの方に目が行ってしまった。

 それにしても、昔は随分と年の離れたカップルが何の違和感もなく描かれていたことを、改めて知らされた思いがする。例えばオードリーにしても、『ローマの休日』(53)のグレゴリー・ペック、『麗しのサブリナ』(54)のハンフリー・ボガート、『昼下りの情事』(57)のゲーリー・クーパー、そしてこの映画のアステア…、父と娘と言ってもおかしくはない年齢差だ。それを当然の如く見せてしまう力や存在感が、昔の“スター”と呼ばれた人たちにはあったのだろう。

 加えて、若く輝いていたこの映画を見ると、オードリーにはやはり『暗くなるまで待って』(67)で引退してほしかったと思うのはオレだけだろうか? あららアステア追悼のつもりで見たのに随分話が横道に逸れてしまった。

フレッド・アステアのプロフィール↓


オードリー・ヘプバーンのプロフィール↓


『名画投球術』いい女シリーズ2「ちゃんと観たことありますか?」オードリー・ヘプバーン
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f64acdf38588e036985f3da44701ca89

パンフレット(57・東宝事業課(日比谷スカラ座 No57-14.))の主な内容は
「パリの恋人」におけるファッション紹介/解説/物語/監督スタンリー・ドーネン/オードリー・ヘップバーン/美しき哉、巴里!/ファッション・モデルのNo.1ドヴィマ/フレッド・アステア、ケイ・トムソン/パリの恋人を見て(津田幸夫)/「パリの恋人」に就いて-色彩・音楽・踊りを主として-(野口久光)

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