『おしゃれ泥棒』(66)(1975.4.4.ゴールデン洋画劇場)
美術品収集家のシャルル(ヒュー・グリフィス)は、実は贋作画家で、コレクションは偽物ばかりだった。美術商から贋作の調査を依頼された私立探偵のデルモット(ピーター・オトゥール)は、シャルルの家に忍び込むが、娘のニコル(オードリー・ヘプバーン)に一目ぼれしてしまう。一方、デルモットを泥棒だと思い込んだニコルは、贋作を盗むように依頼するが…。
ウィリアム・ワイラー監督が、『ローマの休日』(53)『噂の二人』(61)に続いてオードリーを起用したコメディー。冷徹で厳しい映画が多いワイラーにとっては、この映画と『ローマの休日』こそが異色作だったとも言えるのではないか。美術商役のシャルル・ボワイエ、美術品収集家役のイーライ・ウォラックもいい味を出している。
名画投球術 No.12 いい女シリーズ2「ちゃんと観たことありますか?」オードリー・ヘプバーン
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