動物たちの“のど自慢”
動物だけが暮らす世界。コアラのバスター(声=マシュー・マコノヒー)が支配人を務める劇場は業績不振で閉鎖寸前に。起死回生を狙ったバスターは歌のオーディションの開催を企画する。
ストーリーの骨子は『のど自慢』や『Shall we ダンス?』とあまり変わらないが、それをアニメーションの動物たちが“演じる”ところがミソ。わがままなネズミのマイク(セス・マクファーレン)、パンクロッカーのハリネズミ、アッシュ(スカーレット・ヨハンソン)、平凡な主婦のブタ、ロジータ(リース・ウィザースプーン)、あがり性のゾウ、ミーナ(トリー・ケリー)、ギャングの父の手伝いをする歌手志望のゴリラ、ジョニー(タロン・エガートン)、バスターの相棒のヒツジ、エディ(ジョン・C・ライリー)といった個性的な声優メンバーの歌う、フランク・シナトラ、ビートルズ、スティービー・ワンダー、エルトン・ジョンらのさまざまな名曲が聴きもの。
歌の持つ力の大きさを改めて知らされる。同じ製作プロの『ミニオンズ』には今一つなじめないのだが、こちらは大いに楽しんだ。