むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『削り屋』上野歩(小学館文庫)

2022年12月06日 | 読書
漫画のようなキャラクター設定のエンターテインメント小説。
いきなり不良同士のケンカシーンからはいるのだから。
しかし、普通の小説の枠からはみ出しているわけではないから、そのバランス感覚が漫画との一線を画しています。
主人公の性格がすがすがしく気持ちいいですが、悩んだり迷ったりするのは青春小説の常です。また、弱い者にやさしく、女に未練を持っていたり、それでいてさっぱりしているという気分の良い性格でした。
出てくる人間も、悪いヤツもいるけど、ある種の爽やかさを持っていて、すがすがしい空気感が全体を覆っています。

この作者を気に入ったので、少し追いかけてみたいと思います。


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