このドラマは児童養護施設を少年院か何かと勘違いしてる気がする

ドラマ「明日、ママがいない」が騒がれている件について。

私、全くこのドラマを観る気はなかったんですよ。だって内容が暗そうだし。「野島伸司が考えそうなドラマだ」と思っていたら、案の定かかわってやんの。

とはいえ、騒ぎになっているみたいだしブログのネタにいいかもと思って観てみたのですが、ポストというあだ名にはちょっとマズイ気もしますね。他はまあフィクションだなって演出になっているし。

本人が自発的にポストと名乗っているっていってもさ……そういう設定にする必要があったのかって話ですよ。

ディズニーランドに捨てられていたから「ミッキー」と名乗っている……なんて設定でも別にストーリ上、変化はないのでは？　でもそんなことしたらリアルでディズニーが怒ってくる……って考えるでしょ。

なぜ今回のことで赤ちゃんポストを設置している病院が怒ってこないと思ったのか。

それにテレビ局側は病院側の抗議に対して返答していませんもんね。テーマはこれこれこうだから、伝えたいことはドラマを観ればわかるから最後までご覧頂きたい……と返答しているだけです。

病院側にしてみたらドラマのテーマなんてどうでもいいことなんですよ。偏見が助長されるのを恐れているんですよね。テレビ局はそこをぼかしているんです。そこがまずいな、と。

あとこのドラマは原作がないってのもまずいんだと思います。もし先に小説とかが出ていれば、ここまで騒ぎにはならなかったのではないかな。

たとえば「シンデレラ」は冒頭で継子いじめのシーンが出てきます。でもみんな「シンデレラは最後幸せになる」って知っているから、そこは許容されるのです。

ストーリの先がわかって、ポストとあだ名を付けた何らかの意味があり、それが主人公にとって良い方向に進むってわかっていれば、まだ良かったんじゃないでしょうかね。

病院が恐れているのは、主人公が赤ちゃんポスト出身という設定で、さらに酷い目に遭うのではないか、ということなんじゃないかな。そういう可能性も捨てきれないから放送中止要請をしたんだと思いますよ。

……大物子役を主役に据えたりと、金と事務所への面子などがかかっているから、そんな簡単に中止にできねえんだよってのが、テレビ局の本音なんじゃないかな。