ピッツァ＆コーラ

昼休みに外に出たら、少し雪が降っていた。

ぼんやりと考える。そうだ、昼はピッツァにしよう。ピザじゃなくピッツァだ。寒い昼にはピッツァだ。

そんなわけで会社近くのイタリアンレストランに入る。ピッツァランチをドリンク付で注文する。もちろんドリンクはコーラだ。ドリンクは食前食後のどちらに持っていけばいいかウェイトレスさんに訊かれるが、私は「ピザと一緒で」と力強く答える。さすがにピッツァと口に出して言うのは少し恥ずかしいのだ。

注文してから15分でやってくる。早い。それはそうだろう。このピッツァは薄い。だからデリバリーピザＭサイズと同じくらいの大きさでも1人で食べきることができる。氷の詰まったグラスに入れられたコーラも同時にやってくる。グラスの中に氷がいっぱいっていうのが嬉しい。

それにしてもピッツァとコーラほど相性のいいものはないんじゃなかろうか。薄いパイ状の生地になっているピッツァは、ローラー（って呼んでいいのかな？）で八等分するとポロポロと端っこの方が剥がれて落ちる。クロワッサンは粉が落ちるほうが上等品というが、果たしてピッツァもそうなのだろうか？

八等分したピッツァの一片を手に取る。具がこぼれ落ちないように口に。熱い、驚くほど熱い。その口が熱い所に、キンキンに冷えたコーラを流し込む。口内のパニック、鎮圧。

熱い、旨い、冷たい、旨い。永久パターンですよ、これは。

でも気をつけないといけない。シャツにピザソースの染みがつく可能性があるから！