特定機密保護法の成立について、様々な場所で反対デモが起きています。
特に目立ったのは革マル派や民青に煽られた大学生たちです。なぜか「戦争反対」を叫んでいます。どうして特定機密保護法成立から戦争に至るのかは、ルナ先生ばりの飛躍思考でないと理解しづらいのですが、要は特定機密というくくりが漠然としているから不安がっているのでしょう。
それにしても最高学府に通う人たちがなぜ左翼に取り込まれるのか。理由はいろいろあるけど、まず学生たちは「エネルギーの放出先」を求めているのです。日本は平和な国です。裏を返せば退屈な国とも言えます。十代後半や二十代前半の若者にとって、身体の内から沸き起こるエネルギーの放出先を見つけづらい国なのです。
大半の若者は恋愛やスポーツや趣味などでエネルギーを発散させるのですが、たまに中学高校時代に思想書や哲学書にかぶれて通常の発散先を「俗物め!」と斬り捨ててしまう若者もいるのです。
そういった若者たちを狙って、覆面にヘルメットをかぶった連中が、大学の入学式などで署名や仲間の勧誘を求めてウロウロしているのです。
それに反体制側ってちょっとカッコいい響きがあるでしょ? 巨大な権力に立ち向かう自分に酔ってしまうのも、若者ならではのものです。
そして連中の仲間入りをしてデモなどに参加していくにつれ、ある日ふと気づくのです。自分のやっていることが徒労にすぎない、と。ぶっちゃけそういった組織は体制を倒すことしか考えておらず、倒した先のことを全く考えていないのです。抵抗することに意義がある……みたいな所があります。
大学を卒業する頃には大半の学生たちが組織から出ていきます。たまにそのままって人もいますが、ほとんどが普通の学生に戻り、就職をしていきます。そもそも覆面やヘルメットをかぶる理由は、写真などを撮られて就職時に不利にならないためなのです。そういった格好をしている時点で、学生運動を一生続ける気概はない、と思って良いでしょう。
ここで私の父の実話を一つ。学生時代の父とその先輩の会話。
父「先輩、鉄道会社に就職なさったそうですね」
先「ああ。初めての仕事は、学生時代に俺が歪めた線路の修復だったよ」
父「…………」
先「俺が学生運動に参加していたって言うなよ?」
学生運動をしている、またはやろうかなと思っている若者たちにおにーさんが言いたいのは、あまり今の自分の気持ちを信用し過ぎない方がいいってことです。この国は退屈なように見えるけど、深く掘り下げていけば実に面白い国です。一度、国と真正面から向かい合ってみるといい。それでもダメなら、その時に学生運動をすればいいですよ。
特に目立ったのは革マル派や民青に煽られた大学生たちです。なぜか「戦争反対」を叫んでいます。どうして特定機密保護法成立から戦争に至るのかは、ルナ先生ばりの飛躍思考でないと理解しづらいのですが、要は特定機密というくくりが漠然としているから不安がっているのでしょう。
それにしても最高学府に通う人たちがなぜ左翼に取り込まれるのか。理由はいろいろあるけど、まず学生たちは「エネルギーの放出先」を求めているのです。日本は平和な国です。裏を返せば退屈な国とも言えます。十代後半や二十代前半の若者にとって、身体の内から沸き起こるエネルギーの放出先を見つけづらい国なのです。
大半の若者は恋愛やスポーツや趣味などでエネルギーを発散させるのですが、たまに中学高校時代に思想書や哲学書にかぶれて通常の発散先を「俗物め!」と斬り捨ててしまう若者もいるのです。
そういった若者たちを狙って、覆面にヘルメットをかぶった連中が、大学の入学式などで署名や仲間の勧誘を求めてウロウロしているのです。
それに反体制側ってちょっとカッコいい響きがあるでしょ? 巨大な権力に立ち向かう自分に酔ってしまうのも、若者ならではのものです。
そして連中の仲間入りをしてデモなどに参加していくにつれ、ある日ふと気づくのです。自分のやっていることが徒労にすぎない、と。ぶっちゃけそういった組織は体制を倒すことしか考えておらず、倒した先のことを全く考えていないのです。抵抗することに意義がある……みたいな所があります。
大学を卒業する頃には大半の学生たちが組織から出ていきます。たまにそのままって人もいますが、ほとんどが普通の学生に戻り、就職をしていきます。そもそも覆面やヘルメットをかぶる理由は、写真などを撮られて就職時に不利にならないためなのです。そういった格好をしている時点で、学生運動を一生続ける気概はない、と思って良いでしょう。
ここで私の父の実話を一つ。学生時代の父とその先輩の会話。
父「先輩、鉄道会社に就職なさったそうですね」
先「ああ。初めての仕事は、学生時代に俺が歪めた線路の修復だったよ」
父「…………」
先「俺が学生運動に参加していたって言うなよ?」
学生運動をしている、またはやろうかなと思っている若者たちにおにーさんが言いたいのは、あまり今の自分の気持ちを信用し過ぎない方がいいってことです。この国は退屈なように見えるけど、深く掘り下げていけば実に面白い国です。一度、国と真正面から向かい合ってみるといい。それでもダメなら、その時に学生運動をすればいいですよ。