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アベが海外にばらまいた金額は幾らなのか?

2018-01-28 11:58:49 | 国際

安倍首相、外国への援助「5年間で2兆8500億円」
 「総理が表明した額を機械的に加算した場合、円借款や一部重複部分を含め、54兆3621億円になるという回答が、昨日ありました。これでよろしいですか。54兆3621億円は、あまりに膨大ではないですか」(社民党 福島みずほ 副党首)

 「単純に金額を足し上げた、議員ご指摘の54兆3621億円は、民間資金と重複計算により額が膨大に膨らんでおり、極めて誤解を招く数字です。そこで、2012年から2016年までの5年間の外務省のODAの年平均は約5700億円でありまして、5年間の総額は、5年間の総額は、今言われたように、今言われたようにですね、これは54兆円ではなくて、2兆8500億円」(安倍首相)
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3275206.htm

 アベが海外援助表明している金額と、実際の外務省ODAの金額が合わない。単にアベがダ・マスコミ受けするように含まらました数字を述べているのが、将来に渡ってのODA資金総額を述べているのか、別途政府系金融機関による資金調達が存在するのかのどれかだろう。

 外務省のODA予算とは別に政府系金融機関(JBIC 国際協力銀行)による資金調達が存在するのではないか? 公的投融資資金・ODA資金は日本政府または政府系金融機関が財投債(国債の一種)を発行し、これを日本の銀行・生保・GPIF・ゆうちょ・かんぽ・政投銀・外為特会などに買ってもらい、資金調達している。

 ちなみに、世界銀行もアジア銀行も原子力発電には融資しない。仮にODAで原子力発電所への融資が実現した場合には、日本の原発輸出資金は上記の方策で資金調達されると思われる。

 アベがわざと小さい数字で国会答弁した、という点がミソである。ODA資金が国際的大手企業を通じて政治資金として還流しているという噂はかねてから存在する。仮に政治資金規正法の枠内に留まる資金の流れでもあっても、自らの政治権力を増大させるために、海外への国富提供を行っているとなれば、それは問題である。
 米国への資金提供の一環、もしくはウクライナへの資金提供のように、米国の代わりの資金提供という話もある。

 国内の不景気をよそに、海外へ巨額資金を撒き散らす根源的な理由は存在しない。即物的には資源調達のためであれば、大義名分も立つが、日本が直接原油資源権益を確保しているのは極めて少ない。
 イランのアザデカン油田のように、チェイニー副大統領の直接の指示で、日本は石油権益を失った事例もある。




解体―国際協力銀行の政治学
草野厚
東洋経済新報社

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