まる高のきまぐれブログ

単身生活のあれこれ、趣味の自転車・ジョギング、読書など・・・

手紙

2006年12月18日 | 読書
「手紙」東野圭吾
弟の大学進学を心配するあまり、兄は強盗殺人の罪を犯してしまう。その兄から毎月刑務所から手紙が届くのである。弟は高校で白い目で見られ、なんとか卒業するが大学進学は諦めざるを得ない。しかし、就職も殺人犯の弟と言うことでことごとく断られてしまう。恋愛をしても相手の親から拒否されてしまうことになる。一度は諦めていた大学を通信教育という形から入り努力をし自分で道を開いていこうとする。しかし、世間や周りの人々からは犯罪者の家族ということで差別・拒否される。大学卒業後就職をし自分の境遇を分かってくれる娘と結婚し愛娘も生まれ幸せに暮らしていたが、あることから兄のことが分かってしまい、職場の配置変えがあったり、妻や娘にも危害が及ぶことになり、兄との絶縁を誓う・・・。
この作品は土曜日に一日で読んでしまいました。ひとつの犯罪が家族や周りに及ぼす影響を思い知った作品でした。「自分のことだから周りは関係ないじゃん」「親なんて関係ないじゃん」という若者が多いと思うが、そうでは無いよと作者は言いたいのでは無いでしょうか。重い題材ですが読み進むうちに引き込まれていき1日で読んでしまいました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする