地球の放課後 1 (チャンピオンREDコミックス) | |
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秋田書店 |
「地球の放課後(1)」吉富昭仁
2年前。ファントムと呼ばれる謎の存在の襲撃により、人類は壊滅的な被害を受けた。人間のみを狙って存在を消滅させるファントム。その目的も数も生態も一切不明のまま、なすすべもなく地球の人口はわずか4人になった。
メガネボブで真面目な早苗。
茶髪ポニーテールで勝気な八重子。
元気いっぱい暴走幼女の杏南。
黒一点の正史。
住む場所も生活もまったく異なっていた4人は、最後の人類として寄り添い協力し合い、残された物資をやりくりし、畑を耕したりしながら細々と暮らしていた……。
生鮮食品等は全滅しているので自分で魚を捕まえたり野菜を植えたり。電気は自家発電(たぶん発電機?)。水道は……わからない。ガソリン等はいくらでもありそう。
人がまったくいない静かな東京の片隅で暮らす彼女らの生活は、とくに泣いたりわめいたりするでもなく、家の屋上で花火パーティーしたり、海で投網しながらクジラを目撃したり、道路にテーブルを持ち出して食事したり、ほのぼのとその日暮らしをしていて楽しそう。
水の流れや空気の匂いや草木のざわめきや風の行く末を味わう。まったりと、地球の放課後を味わいたい人にはおススメ。
吉富昭仁というと、個人的には「ローンナイト」みたいな動的な漫画家のイメージしかなかったのだけど、こういう漫画も描けるようになっていたのだねえ。
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