はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

楽屋裏(1)

2008-07-21 19:58:22 | マンガ
楽屋裏 1 (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
魔神 ぐり子
一迅社

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「いよいよ単行本発売ですよ、おめでとう。何か一言どうぞ」
「え。あー……連載当初はまさか単行本になるとは思いませんでした」
「うんうん」
「これもひとえに……編集長と一夜を共にした功績でございます」
「つっこんでやらんからな」

「楽屋裏(1)」魔神ぐり子

 この顔に、ピンときたら……じゃないけれど、この冒頭のやり取りに感じるものがあったら即買い間違いなし。金髪縦ロールの漫画家ぐり子と、剣道の面をかぶった編集者小柳が、「黙れ三段腹」とか「真人間ぶりやがって」とか、情け容赦のない言葉を応酬する様がとてつもなく楽しい。
 問題があるとすれば構成で、表題作の「楽屋裏」が80ページ。ひょんなことから同居することとなった河童との日々を描いた「かわたろう。」と、河童とえりんぎ(?)のフリートーク「きのことかっぱ」が合わせて65ページというのは抱き合わせ販売にも程があると思う。しかもこの2作がつまんないし。ゼロサムという雑誌は読んだことがないが、本当に良識を疑う。
 とはいえ、表題作の面白さは特筆もの。最近2巻が出たということなので、そちらも要チェックなのだ。

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